「狂気の戦場 ペリリュー~忘れられた島の記録~」を観た
ほぼ終日の雨だった今日、外仕事もできず、録画しておいた、「NHKスペシャル|狂気の戦場 ペリリュー~忘れられた島の記録~」(8月13日(水))を観た。
→ 輸送船からLVTでペリリュー島の海岸に向かう海兵隊 (画像は、「ペリリューの戦い - Wikipedia」より)
日本軍とアメリカ軍の戦争については、少しは関心を抱いてきたが、ペリリュー島というのは、全くの初耳である。
観て、その戦闘の過酷さと不毛さに圧倒された。アメリカ海兵隊の中でも精鋭部隊だったが、彼らにとっても、尤も過酷な戦闘だったという。
日本軍については言うまでもなく、一万人の日本軍の精鋭部隊で、戦いの果て生き残ったのは34人!
司令部(大本営)の命で、玉砕も降伏も許されず、持久戦を最後まで強いられた。
ペリリューの戦いについては、末記する。
「NHKスペシャル|狂気の戦場 ペリリュー~忘れられた島の記録~」から、案内文を転記させてもらう:
今年、アメリカで日米の熾烈な戦いを記録した113本のフィルムの存在が明らかになった。撮影地はフィリピンの東800キロに位置するパラオ諸島の小島・ペリリュー。「地球最後の楽園」と呼ばれるサンゴ礁の美しい島だ。70年前、日米両軍はここで死闘を繰り広げた。米海兵隊の最精鋭部隊と言われる第1海兵師団第1連隊の死傷率は、史上最も高い約60%。そのあまりの犠牲者の多さと過酷さから、ほとんど語られてこなかったため、「忘れられた戦場」と呼ばれている。
ペリリュー島は、太平洋戦争の中でも特異な戦場だった。日本軍はアッツ島以降続けてきた組織的な“玉砕”を初めて禁じ、持久戦を命令。米軍が当初「3日以内で終わる」と予想した戦闘は2カ月半に及んだ。今回発掘したフィルムには、日米双方が日増しに追い詰められていく様が克明に記録されている。NHKはフィルムを撮影した元米海兵隊のカメラマン(91歳)や、生き残っている日米元兵士の証言を記録。フィルムと証言から、ひとたび戦争が始まるとそれを終結することがいかに難しいか、戦場とはどんなものなのか、その厳しい現実を伝える。

← ペリリュー沖から米軍の艦砲射撃が行われている様子 (画像は、「ペリリューの戦い - Wikipedia」より)
本番組についてもに、下記に詳細が載っている:
「狂気の戦場ペリリュー|NHKスペシャル テレビのまとめ」
なお、「NHKでは6年前にも同戦闘に参加した水戸の連隊の生存者証言を取り上げてい」て、「NHKアーカイブスに取り上げられてい」るとの情報を得た:
「[証言記録 兵士たちの戦争]ペリリュー島 終わりなき持久戦 ~茨城県・水戸歩兵第2連隊~|番組|NHK 戦争証言アーカイブス」(2008-05-26放送):
茨城県水戸市で編成された陸軍歩兵第2連隊。総員3600人のうち、9割の人がペリリュー島で命を落とした。米軍に包囲され、狭い洞窟に何か月もの間、じっと身を潜め続けた兵士達。武器や食料の補給は一切絶たれ、病や飢えで息絶えていった。
徹底的な掃討作戦を展開する米軍。日本兵達は、どうせ死ぬなら米軍に突撃し、せめて一矢報いて命を散らしたいと願うようになる。しかし大本営は、それまで賞賛してきた玉砕を禁じ、来るべき米軍との対決を前に、時間を稼ぐよう、将兵に持久戦を命じた。
息も詰まるような洞くつに閉じこめられ、玉砕することさえも禁じられた兵士達。過酷な戦場を体験した元兵士の証言から、ペリリュー島での持久戦の実態に迫る。

→ 負傷した海兵隊 (画像は、「ペリリューの戦い - Wikipedia」より)
「ペリリューの戦いとは、太平洋戦争中の1944年(昭和19年)9月15日から1944年11月25日にかけペリリュー島(現在のパラオ共和国)で行われた日本軍守備隊(守備隊長:中川州男 大佐)とアメリカ軍(第1海兵師団長:ウィリアム・リュパータス海兵少将、第81歩兵師団長:ポール・ミュラー陸軍少将)の陸上戦闘をいう。日本軍が見せた組織的な抵抗は、後の硫黄島の戦いへと引き継がれていくことになる」(引用は、「ペリリューの戦い - Wikipedia」より)。
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