天下の険・親不知の直下に砂利の浜道があった!
過日、徒然なるままに、録画しておいた、「歴史秘話 ヒストリア 参勤交代 大名行列 加賀藩 100万石」を観ていた。興味深い歴史の事実がいろいろあって、楽しめた。
加賀藩ということで、お城は金沢城である。江戸への参勤交代の道中は当然、我が越中富山を通る。
← 親不知の天険断崖 昔は、の断崖の直下に砂利の浜道があった。干潮時だけの道。干潮でも波が荒いと呆気なく没する。崖に避難のための穴があったとか。大名行列の一行は、そのために雇われた人足が波消し役を担っていて、その脇を駆け抜けた! という。 (画像は、「親不知 - Wikipedia」より)
倶利伽羅峠を越えて越中へ。
平野部はともかく、国境である山に近づくに連れ、道中も難儀が待ち受けることになる。
越中は、今では想像も付かないが、明治以降の治水工事が行われるまでは、幾つもの暴れ川の続く道なのである。
参勤交代の途次、黒部川の氾濫で余儀なく上流で架けた愛本橋。その世界でも類を見ない工法の橋などなど、興味津々。
中でも、一番関心を掻き立てられたのは、道中一番の難所である親不知をどう超えたかという話。
↑「倶利伽羅峠合戦の図」 加賀藩の城下町を過ぎると、最初の国境である倶利伽羅峠を通らないといけない。倶利伽羅峠の戦いと呼ばれる、1183年、源氏と平氏による戦いがあった峠でもある。 (画像は、「嵐山町web博物誌」より)
親不知は、日本でも有数の天下の険である。十数キロに渡って続く、断崖絶壁の難所である。
「親不知(おやしらず)とは、新潟県糸魚川市の西端に位置する、崖が連なった地帯である。親不知と子不知に分かれるが、この2つを総称した名称も親不知であ」り、「断崖は飛騨山脈の北端が日本海によって侵食されたために生まれたものである」という。
「天下の険 親不知・子不知-糸魚川市」など参照。
国道八号線にしても、北陸自動車道にしても、北陸本線にしても、とにかくこの辺りはトンネル続き。高速道だと26個のトンネルを潜らないといけない。
→ 国道8号は山肌にへばりつくように、北陸自動車道は海上高架橋で通過する。崖にへばりつくように……というより海の上を通っている。 (情報や画像は、「親不知 - Wikipedia」より)
小生、上掲の番組を見て初めて知ったのだが、実は、この断崖絶壁の直下に、砂利の浜があったというのだ。
今は、もう、完全に海に没している。砂利の道など、見る影もほとんどない。
それが、数十年前までは残っていて、干潮の時には、地元の子供たちが野球をやったりしていたとか。
今となっては再現も叶わないだろうが、どんな光景だったか、観てみたい。
さすがに、そんな砂利の浜を駆け抜けてみる勇気はないが。
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コメント
この番組は見たかったですね。
上杉軍が越後から越中にどうやって進行して来たのか疑問に思っていました。親不知は船で越えて来たのではと思っていました。
投稿: SILVIAおじさん | 2014/11/21 22:29
SILVIAおじさんさん
なかなか興味深い番組でした。
まさか、断崖絶壁の直下に、砂利の浜があったとは、驚きです。
なお、この番組はネットでも観ることができるようです:
「歴史秘話 ヒストリア 参勤交代 大名行列 加賀藩 100万石」
同番組名でネット検索すると、トップに表示されます。
投稿: やいっち | 2014/11/21 22:43