風邪は引いても食欲と読書でした
富山は依然として梅雨が明けていない。夏、真っ盛りのような猛暑が続いているのだが。
いつ、梅雨が明けるのかと思っていたら、台風の余波の雨に祟られて、とうとう、夏風邪を引いてしまった。
梅雨が明けていないので、あるいは表現は不正確かもしれないが。
← 『江戸学入門 江戸の理系力』(洋泉社編集部) (画像は、「株式会社洋泉社 雑誌、新書、ムックなどの出版物に関する案内」より)
夏風邪というのは、直りにくいという。冬に限らず、そんなに気温が高くないなら、布団に包まったりして、ひたすら温まるという方法が素直に使えるが、夏の暑さの中、布団どころか、毛布どころか、タオルケットに包まるのも、暑苦しい。
扇風機の風の直撃を食らうのも、拙い。エアコンも、ホントは避けたいが(古い機械なので、壊れそう。実際、寝室のエアコンは昨年から冷房にならない!)、とうとう使い始めてしまった。
温度は極端に下げないし、エアコンの冷気の直撃も受けないように気を付けているが、ついつい点けっ放しのまま、寝入ったりする。これが危ない!
さて、風邪を引いてしまったので、仕事柄、無理を押して仕事するわけにもいかず、とうとう休むことに。気が付いたら、一週間に。
もう、直ったと思いたいが、風邪の直りかけの感じがあるだけで、昨日のように、粉糠雨の降る中、墓掃除に精を出すと、ぶり返してしまう。
この一週間の間に、従弟の葬式があったり、親戚が墓参りに来たり(なので、墓掃除)、親戚にお土産として、畑の野菜を持ち帰ってもらおうと、野菜の収穫をしたり、必ずしも座が暖まらない。
喉の痛みから始まって、気管支の痛み、頭痛と来て、鼻水や咳と相成るのが小生の風邪のパターンで、今は若干の鼻水と咳の段階。さて。
幸い、食欲が減退することはなかったので、スーパーで買ってきた出来合いの食品を、主にレンジでチンする形で食いつないできた。
← ル・クレジオ 著『隔離の島』 (中地 義和 翻訳 筑摩書房) (画像は、「筑摩書房 隔離の島 - ル・クレジオ 著, 中地 義和 著」より)
そして、これでもかというほど、居眠りを繰り返しつつ、合間合間に読書。
この一週間に、決して、せっせと読んだわけではないが、少しは読書が進んだ。
まずは、読み止しのジョン・D.バロウ著の『無限の話』を読了し(数年前、図書館から借り出して読んだことがあるので、再読)、ついで、いつ読もうか機会を伺っていた、ル・クレジオ 著の『隔離の島』 なる大作も、読破。かなり構成の入り組んだ本だが、時間があったから、じっくり読み解けた。
思い入れの地、思い入れの時間(過去)に、想像で深く分け入り、自分がその時空を生きたと思えるために、若き日の恋を仮想し、性的な結びつきを描き切ることで、想像の中で土着化する。
なるほど、という手法。
病気(風邪)で自宅に謹慎していた小生、隔離をイメージしつつ、小説の世界に親しんだ。
← ジョン・D.バロウ著『無限の話』(松浦俊輔訳 青土社) (画像は、「楽天ブックス 無限の話 - ジョン・D.バロウ - 4791762584 本」より)
そして、最後に読了したのは、『江戸の理系力』(洋泉社編集部)である。いつか、車中で読もうと思って取っておいたのだが、ついつい手が出てしまった。
「江戸時代の“鎖国体制(貿易・文化規制)”という特殊な時代背景にありながら、中国やオランダ経由の限られた技術・理論、あるいは日本独自の技術開発など、凡そ必要に迫られて(実用的志向から)発展した科学技術について解説されている」(「Amazon.co.jp: 通販」より)。
概論的だが、その分、親しみやすい。興味が湧けば、自分の関心に従って関係書などに当って行けばいいのだ。
風邪での一週間の休みだったが、症状的には最悪というわけじゃなく、その質の如何はともかく、食欲、睡眠浴、そして読書欲が満たされたのは、幸いであった。
ただ、この間、シャワーはともかく、入浴は避けてきた。どうも、湯船でのぼせそうで、怖かったのである。今日、今から一週間ぶりの入浴を試みる。さて。
そうそう、出来はともかく、創作も一つ。それなりに充実した休暇となった ? !
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