弱り目に何とか
思いがけなく、風邪を引いてしまった。
梅雨明け間近の今頃、風邪を引くなんて、夢にも思わなかった。
一昨日だったか、夕暮れの頃、リクライニングに体を預け寝入った眠りから目覚めた。喉が痛かった。
やばい。吾輩の風邪の兆候、大概、まず喉に症状が出る。それから気管支、頭、やがて咳が止まなくなり、鼻水が垂れ放題となる。
人は身体の弱い部分から風の症状が現れ出すという。最初に頭痛から、でなくて、よかった! なんて、安堵している場合じゃない。
今冬は、お蔭様で風邪を一度も引かないで過ごすことができた。実に久しぶり。まあ、降雪が少なかったことが幸いしたのだろう。
雪が多いと、除雪作業の機会が多くなる。雪掻きする際には、必ずマスクを着用する。というのも、上記したように、吾輩は喉が弱い(らしい)。
冷たい空気を吸い込むと、すぐ、喉が痛みだし、気管支も痛み、そして本格的な風邪の症状に囚われることになる。
一昨日は、どうして喉を痛めたのか。どうやら、日本各地にゲリラ的な豪雨や雷に見舞われた、その低気圧の影響だ。直接には、やや肌寒い陽気が災いしたようだ。
Tシャツ一枚で寝入ったのが拙かったのだろう。寝入る前も肌寒いかなとは感じていた。でも、ぐっすり寝込むはずではなかったのだ。が、昼間、外仕事をした疲れが出たのだろうか、思いのほか、長時間、不用心な格好で寝てしまうことになった。
のどの痛みを圧して、翌日の仕事へ。仕事の最中も、折々、豪雨が雷雨が富山の各所を襲う。晴れたかと思ったら、空が真っ暗になって、雷が鳴り響き、一気に豪雨が見舞う。
仕事柄、雨の中でも車の外に出る機会が多い。制服は一気にびしょ濡れ。乾く間もないままに、次の仕事が入り、また、乾きかけた衣服が雨に濡れる。
昨日は、昼間、予想に反して晴れた。喉の痛みはあったものの、症状は悪化しなかったので、つい、畑や庭仕事に没頭してしまった。雑草も生い茂っている。放置はできない。
のどの痛みは悪化しなかったものの、その夜も、翌日の今日になっても、喉の痛み、気管支の痛みは癒えない。それどころか、偏頭痛気味の頭痛やら鼻水、咳も止まらなくなってきた。
それでも、会社へ。会社へ行く途上、窓口で今日は申し訳ないけど、休ませてくださいと申し出た。すると、外せない仕事(予約)があるので、それだけはこなしてくれと言われた。
終わったのは、正午前。
日報を整理し、車を洗い、組合の用事を済ませて、帰宅の途に。
とはいっても、一人暮らし。スーパーで買い物。
普段は食べない、刺身など贅沢に。
体調はすぐれないが、食欲だけはある。
今日は湿度が高いが、雨の心配のない日。さすがに、外仕事も洗濯すらもしないで、食後、テレビを観つつ、居眠りの繰り返し。読書すらしないままに、気が付くと夕刻近く。
すると、普段は連絡のない親戚の人から電話。直感でピンと来た。案の定だった。我が従弟が亡くなったという一方。我が家はその家に対し、本家筋に当るので、自分が葬儀に出ないといけない。
体調は悪いは、不幸の連絡はあるわで、弱り目に祟り目である。
従弟は、小生とほぼ同年代。帰郷して二年目に、父母が亡くなった。その葬儀に出席してくれたので、その際、少々、言葉を交わした。小生も無口だが、彼はもっと無口。でも、吾輩よりずっと立派な会社に勤めている。
その彼など、従弟が数人いるので、その数人で従弟の付き合いをしようと思ったが、肝心の彼はすぐに病に倒れ入院。その後も、深甚な病気で入退院を繰り返していた。
小生も、この稼業なので、休みの日も、外出はする元気が出ない。帰郷して、映画にすら一度も行ったことがない。
確か、香西香の興行があった際、駅前の劇場へ行ったことがあったくらい。
とにかく、カネがないこともあって、出不精となってしまっている。
畑や庭仕事に時間と精力が奪われていることも大きいが、一番は、気力が萎えていることだ。元気がない。
さて、葬儀までに体調が戻ることやら。
今は自愛である。
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