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2014/07/06

カボチャの脅威

 今日は、数日前に買ったクリの木の苗を畑の隅っこに植えるつもりでいた。
 買ってから下手すると一週間も経っているかもしれない。見たら、プラスチックの鉢の中の土が乾き始めている。目算では、雨の吹き込む玄関の外に置いておいたのだが、あまり濡れなかったようだ。

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← ガルシア=マルケス/メンドーサ著『グアバの香り―ガルシア=マルケスとの対話』(木村 榮一【訳】 岩波書店) 「ノーベル賞作家にして稀代の語り部ガルシア=マルケスが、長年の親友である作家・ジャーナリストのメンドーサを相手に膝を交えて語り尽くす、自らの生い立ちや文学への目覚め、若い頃の習作時代、いかにして『百年の孤独』は生まれたか、そして成功後の名声がもたらしたもの」。今日からやわやわと。 (転記文と画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 慌てて、というほどでもないが、気は焦りつつ、畑へ。
 その前に、苗木の鉢に水を遣ったのは言うまでもない。

 ところがである。畑が惨状を呈していた。どうせ例年通り、あまり育たないと思っていたカボチャが、今年はめちゃめちゃなほどに育っている。蔓というか茎というか、枝分かれを繰り返し、あの独特のでっかい葉っぱが畑中を這い伝っている。畑を埋め尽くし、通路に食み出し、ついには隣家の数十センチの塀を伝いのぼり、その上の鉄柵から隣家へ侵入している。

 鉄柵に沿って、鉢植えが並んでいるのだが、カボチャの茎やら葉っぱが蔓が鉢の樹木に絡んでいる。
 やばい!

 組合のことなどで畑をほんの数日、放置していただけで、この有様である。
 つい一週間ほど前には、おお、今年は葉っぱが立派に伸びてる、この分だと、初めてのカボチャの実の収穫も夢じゃない…なんて呑気に構えていたが、とんでもなかった。
 もう、クリの苗木のことは、後回しである。

 カボチャの蔓にスイカの蔓、果ては、ナスやキュウリ、トマトの枝葉も放恣なほどに伸び放題。むろん、ドクダミなどの雑草も生い茂っている。
 今日は、追加で植える3本のクリの苗木、あわよくば、砂利120キロの散布までも、なんて思っていたがとんでもなかった。

 カボチャの伸び切った茎というか蔓を植木ばさみで処理するのに、二時間以上、悪戦苦闘。
 何十個ものカボチャの実も断ち切ってしまった。最初は、実の付いている茎は避けるようにしていたのだが、それではとても作業が進まないのである。

 カボチャを植えた地点を中心に二メートル前後の茎や葉っぱを残して、徹底して刈り取っていった。
 刈った茎や葉っぱは、一ヵ所に集めたのだが、それこそ吾輩の身長より高く積もっていた。カボチャの実がゴロゴロ転がっている。さらには、キュウリの実やスイカの実までも!

 ナスもキュウリも自分ではほとんど食べない。カボチャも食べない。あげる相手もいないので、捨てるしかない。
 ホント、畑は親の遺産だと思って、維持はしているが、最後の段の、いざ食べる段階は野菜嫌いの自分には叶わない。勿体ないけど、仕方ないよね。

 炎天下というほどではないが、晴れて湿度も高い日中の作業で、作業中もなんども地べたにへたり込んだ。
 作業終了後は、シャワーを浴び、洗濯を済ませで、もう、へとへと。
 とうとう夕方までリクライニングで眠り込んでしまった。
 今日は休みで、読書も進む…と思っていたのが、まるで。
 夕方の七時までに十頁も読めず。
 畑そして庭に悩まされている。
 ああ、せめて野菜が好きだったら、作業も苦にならないのに!

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コメント

野菜が好きじゃないのに植えていたんですね。
私はカボチャ大好きです!
プリンにもなるし、煮物やグラタン、コロッケにも重宝しますもの。
お肌にもいいんですよ。
あまり嫌わないでくださいね。
それにしても、休日の計画が台無しでしたね。
本が進まないと不機嫌になります(笑)

投稿: 砂希 | 2014/07/07 20:45

砂希さん

カボチャに限らず、野菜嫌いなのです。
以前、知り合いがカボチャのカレーを作ってくれたことがあります。カレーは好きなのだけど……。仕方なく、カボチャを避けながら食べましたよ。
休日は、雨さえ降らなければ、大抵、畑や庭仕事で汗を流しています。ただ、昨日は、カボチャの葉っぱの処理に予想以上に手間取ってしまって、大変でした。
今日、見たら、やり過ぎたかなって。
スイカもダメにしたのが痛かった!

投稿: やいっち | 2014/07/07 21:55

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