宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト
村上敏夫著の『宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト どこから来るのか、なぜ起こるのか』(講談社ブルーバックス)を本日、読了。
車中でちびりちびり読んできたが、残り少なくなったので、最後は自宅で一気に。
「宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト どこから来るのか、なぜ起こるのか 村上敏夫 講談社」などから、ガンマ線バーストについての知見を羅列する。
本書はガンマ線バーストに関する一般向けの本としては本邦初だとか。
ということで、本書は、ガンマ線バーストの正体を知るに至るまでの歴史から繙いている。
→ ホタルブクロ。今日は車道から見える場所にも。
例えば、「ガンマ線バーストの発見は、米ソ冷戦下におけるアメリカの核爆発探知衛星による偶然の産物でした。どこかの国が核実験をしたために起きたものだと考えられ、秘密裏に研究が進められ」たとか、「恐竜の大絶滅の原因ではないかと」言われたりすることもあったとか、この銀河系、地球の近くの星でこの現象が起きたら、人類(さらには生命全体)は破滅するのではないかと心配する向きもあるとか、などなど。
ガンマ線バーストは、電磁波の一種であるガンマ線が大量に放出される「宇宙最大の爆発」のこと(超新星の爆発よりはるかに巨大な爆発)。
数千億の星を集めた銀河よりもずっと明るく輝く想像を超えた大規模な爆発。
その起源は、数十億光年もの遠方だとわかりました。これほど遠くで起きるにもかかわらず地球でも観測できるほどの大爆発だった。
← 村上敏夫著『宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト どこから来るのか、なぜ起こるのか』(講談社ブルーバックス) 本日、読了。過日、落合 栄一郎【著】『放射能と人体―細胞・分子レベルからみた放射線被曝』(講談社ブルーバックス)を読んだこともあり、放射能との絡みもあって、本書を昨日から車中で読みだした。 (画像や情報は、「宇宙最大の爆発天体ガンマ線バースト 講談社」より)
はるか遠方で起きることから、ガンマ線バーストによって宇宙の起源が解明できるのではと言われている。
数十億光年の距離を光が旅するには数十億光年の時間がかかります。つまり、遠くから来るガンマ線バーストをみることは、数十億年前の宇宙をみることでもある。
たった1個の星の起こす爆発が、どうして数千億の星を集めた銀河よりも明るく輝くのか? そのエネルギーはどこから来るのか? 観測結果が集まっても研究者たちはそれをうまく理解できなかったのです。その謎をとく鍵は相対性理論にあった。
近年、暗黒物質、暗黒エネルギーの正体探しが盛んだが、暗黒時代という謎解きも盛んになっている。暗黒時代とは、138億年前のビッグバン(宇宙創成)から最初の星が誕生するまでの謎の時代。
ガンマ線バーストは、遠くの銀河で起きる相対論的な爆発(ジェット)をともなったブラックホール作りの現場に発する。
→ 今日もキュウリを二個、収穫。採るのが遅くて、大きく育ちすぎた。
我々が知るもっとも遠くから届いたガンマ線バーストは、宇宙が始まってから4億年後のもの。
地球もガンマ線バーストを出している(但し、短いのでガンマ線フラッシュと呼ぶべき)。これは太古の昔から発しているもの。その発生のメカニズムは不明。
ガンマ線バースト学は、物理学の最前線の役者。観測的天文学や実験物理学の最終の目標である暗黒物質や暗黒エネルギーの解明のカギを握っている。
関連拙稿:「ガンマ線バースターの謎へ迫る一歩か」
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