大西巨人「神聖喜劇」へ!
今日は、過日、ほぼ完成を観たパイプ車庫の裏側(後ろ側)、つまり、隣家に面する側に幕を張った。
これで作業は完了と思いたい。さて、あとは、強風が吹いたら、天幕が持つかどうか、である。
→ 裏の畑は、今年はカボチャの野に。カボチャの収穫、どうかな。と言いつつ、野菜嫌いの吾輩、カボチャも嫌いなのである。
畑。先週末からいよいよキュウリやナスの収穫が始まった。というか、収穫に乗り出すのが遅すぎて、キュウリもナスも巨大。浅漬けを作るにも、躊躇うほど。でも、強引にでも、浅漬けを作る。
小生、野菜嫌いなので、生か浅漬けでないと野菜は食べられない。調理すると、嫌!
野菜は、両親が遺した畑を維持するためだけに作っている。それが何よりも供養だと思う。でも、嫌なものは嫌なのだ。
← 大西巨人/著『神聖喜劇 第一巻』(光文社文庫) (画像は、「神聖喜劇 第一巻 大西巨人 光文社文庫 光文社」より)
今年三月、「作家の大西巨人さん死去 97歳、小説「神聖喜劇」:朝日新聞デジタル」といったニュースが流れた。
彼の代表作が何と言っても、「神聖喜劇」である。
「約25年かけて1980年に完成した「神聖喜劇」は、主人公の陸軍2等兵が軍隊という強大な権力機構に独りで向き合い、上官らと渡り合う姿を描いた。松本清張や埴谷雄高らの支持を得た」もの。
戦後日本文学の代表作というと、埴谷雄高の「死霊」などと並んで本作が挙がる。
けれど、埴谷雄高の「死霊」は、彼の断簡零墨に至るまで読んだが、大西巨人著の『神聖喜劇』は、全く手つかず。
それは、文庫本五冊で2800頁ほどという巨編に圧倒されるのと、大衆小説のように楽に楽しくは読めないだろう…どころか、きっと沈鬱な気分になるに違いないという思い込み、予断が大きい。
でも、いつかはチャレンジしないと、日本文学の一端すら読んだとは言えないではないか。
→ 今日のナスやキュウリの収穫。食べきれるわけがない。とりあえず、半分を浅漬けに。残りは、後日、再び浅漬けに。
戦後の日本文学について、読まずには何も語れない作品というと、埴谷雄高の「死霊」や大西巨人著の『神聖喜劇』、島尾敏雄の『死の棘(とげ)』、大岡昇平「野火」「俘虜記」、など、それなりにある。
原発事故を踏まえて、戦後の日本や世界を捉える視点は、一層、多層化していくものと思われる。
とはいっても、まずは、大西巨人著の『神聖喜劇』を淡々と読み進めていくしかない。
好きでもない野菜作りに励む、やや不毛な営為たる我が惨めな喜劇。せめて、大西巨人作品で少しは神聖に?!
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