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2014/06/29

『問はず語り』情痴の極みの世界

 昨日今日と、久しぶりの連休。朝は、ブラジル対チリの試合を見ようと思っていた……のに、夜中、ついリクライニングシートで居眠りし、目覚めたら延長後半に突入していた。

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← 後深草天皇像(『天子摂関御影』より) (画像は、「後深草天皇 - Wikipedia」より)

 見ると、1対1。ドラマチックな攻守戦の末、PK戦へ。
 最後はネイマールが決めた。こうなるんだね。
 昨日から今日にかけては、天候不順もあり、外仕事はあまりできず。

 それでも、砂利を撒き、何とか数本だけ育ったヒマワリやトウモロコシにネットを張った。今年こそ、トウモロコシを食べたい!
 庭の小路を砂利道にして除草剤を極力、散布せずとも済むように頑張っている。

 とはいえ、雑草処理をしなくて済むというわけではない。砂利道と庭木の間や、砂利道にさえ、雑草が生えだしてくる。畑も、野菜が元気なら、雑草もこれでもかというくらいに繁茂していて、不穏な空から降る雨のなか、せっせと草むしりを一時間ばかり。

 さて、この連休の間に、「問わず語り」を読了しようと、読書にもせっせと励んだ。
 原文の読解が小生には困難である。それでも、雰囲気くらいは掴める。
 実を云うと、本書を手にしたのは、店頭で冒頭部分を読んで衝撃を受けたから。なんて淫靡な世界。
 天皇や貴族たちの淫靡で陰湿で、倒錯した世界が作者である後深草院二条の手で大胆に描かれている。何といっても本人の日記なのだから凄いしリアル。

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← 『問はず語り』(後深草院二条/玉井幸助校訂 岩波文庫) (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 作者が生まれたのは後深草院十六歳の時で、父雅忠は三十六であった。母は作者を生んで翌年に死んだ。作者は母を知らぬ孤児である。四歳の九月から後深草院に引取られ、「あこよ」「あがこよ」と寵愛を受けて院中で育てられた。七歳の時から叔父の雅光中納言に琵琶を習い、更に院から直接手をとって教えられた。このように院が作者を引取って育てられたのには、一つの思惑があったのである。その事を院は後になって次の如く作者に語られた。
「自分は、お前の母に新枕を教えられた。それ故、子供心にお前の母を恋したけれど、冬忠・雅光などが求婚していたので、その者たちの目を盗むのに、きまりの悪い思いをした。そのうちにお前の母は雅忠と結婚してお前を妊娠した。それで遂げられない恋を、お前によって果そうと思い、お前が腹の中にいる時から心にかけ、成人する日を待ちつづけて年を送った」というのである。おそらくこれは、東二条院が女御として入内せられた康元元年(後深草院十四歳)頃の事で、作者の母はそのための性教育に当ったのであろう。(略)
 作者はこのようにして育てられ、遂に十四の春から院の枕席に侍することになった。
                           (以上、本書解題より転記)

 冒頭から、後深草院に命じられ、作者の父が娘を院の陪席に参らせられる場面が描かれる。淫靡な世界がいきなり開かれる。
 日記「問わず語り」がこの場面から始まるのも、作者にとっていかに衝撃的だったかを物語っている。
 といいつつ、小生、古文は苦手で、原文の妙をほんの上っ面も嗅ぎ取れていない。
 なので、手探りの読みが吾輩の妄想を逞しくさせ、淫靡な世界が一層、隔靴掻痒の感のままに闇に赤く燃えあがるのだった。

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← ヘーラルト・トホーフト著『サイエンス・ファクション  ―― 疑り深い科学者のための宇宙旅行入門 ―― 』(二宮 正夫,二宮 彰 訳 岩波書店) 文系の本が続いているので、今日からここらでちょっとだけ理系っぽい本を読む。著者や本書については、「 『サイエンス・ファクション』moreinfo」参照のこと。

 深いのは、後深草院にすれば、理屈をつけて作者を愛人として愛玩したものの(解題には院の性向を変態性欲とある! なんたって、院は作者を他の権力者に愛人として差し出したりもしている! 一方、作者も情痴の限りを尽くす!)、人数が不明なほどの夫人や愛人がいた、そんな院を最後は、作者は、はだしで御葬送のあとを追ったりしている。男女の仲は複雑怪奇なのである。

 ああ、それにしても、原文を読み下す力がなくて、細部が分からず、歯がゆいこと!
 とはいっても、小生のごときボンクラには、宮中の奥に秘せられた、変態性欲の極み情痴の限り権謀術数の世界など、理解が叶うはずもない。


関連拙稿:「「問はず語り」…桂宮家つながり?

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