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2014/05/12

丸谷才一から『摘録 鸚鵡籠中記』を知る

 今日は朝から曇天。風が強く、畑の苗がいいように弄ばれている。だけじゃなく、何本かの苗が、茎で折れてしまっていた。また、苗を買い出しに行かないと。

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← 丸谷 才一 著『快楽としての読書 日本篇』 (ちくま文庫)

 よく、人の畑で、苗にビニール袋を被せたり、透明なプラスチックのカバーをかぶせてあったりするのを見かける。
 保温や防風のためだとは分かるが、仰々しい気がして、不格好でもあり、自分はやる気がなかった。帰郷して6年目。過去、5年、細々と畑をやってきたけど、苗にそんなカバーを施したことがない。

 土壌が悪くてか、植えて数日で苗が萎えてしまうことはあったが、茎が折れるような事態はなかった。
 が、今年は何か事情が違うようだ。苗をやや早く植えすぎたのかもしれない。それとも、強風の日が多いのか。あるいは、寒暖の差が激しいのか。とにかく、植えて数日で萎えたり枯れたり、ほどんど土壌に吸収されそうな状態に陥る苗が多い。
 ゴーヤは苗6本、全滅だった。今、改めて買ってきた6「本は、ビニールの鉢に入った状態のまま、養生中。そのうち、大きな鉢に植え替えてそれなりの大きさまで育て、その上で、畑に植えるつもりでいる。

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→ 我が家の庭先に謎の樹木。畑の隅っこに勝手に(?)育っている樹木と同じ。花粉が飛んで、ここに育ったのか。

 さて、今日は外仕事はほとんどしなかった代わり、会社の組合の仕事で雑事に追われた。あれこれ用紙を作り、会社へ持って行き準備を整える。緊急の職場集会開催のためである。
 その場で自分が重要な立場(役目)を担うことが決まるかもしれない。困ったことだ。人がいいというか、断れないというか、そんな性分がもたらした窮地(?)だ。

 昨日から、車中では、丸谷 才一 著の『快楽としての読書 日本篇』 (ちくま文庫)を読み始めた。
 彼の『快楽としての読書 海外篇』は、一度は図書館から借り出して、二度目は買って、二度とも車中で読んで、楽しんだ。これは、日本篇も読みたいと思ってきたが、書店に見当たらず、買うのがのびのびになっていたのだ。
 ようやく入手し、車中の愉しみとなっている。
 彼の読みの深さ広さは感心するばかり。
 小生は彼の著書は、小説も含めてほとんど読んだことがない(はず)。
 僅かに、彼が翻訳したジェイムズ・ジョイスの『若い藝術家の肖像』は、少なくとも二度は読ませてもらっただけ。

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← 朝日 重章【著】/塚本 学【編注】『摘録 鸚鵡籠中記〈上〉―元禄武士の日記』(岩波文庫) 「書名は鸚鵡の口真似のようにあらゆる見聞をそのまま書いたことに由来する。藩士生活の実態や赤穂浪士の討入りを伝える興味深い記事を摘録」というが、肝心の部分は載っているのか、微妙。 (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 本書については、まだ冒頭の百頁足らずを読んだだけだが、いろいろ発見がある。まあ、小生の読書経験は乏しいものだし、読むジャンルも狭いから、ほとんど大半が未読。
 たとえば、塚本学(編注)『摘録鸚鵡篭中記』などは食指が動く。近いうちに入手したい。
 これは、「元禄の頃、尾張藩の尾張徳川家の家臣であった朝日重章の日記」らしい。
 丸谷によると、江戸時代は日記が大流行りだったとか。暇で、他にすることがなかったからかも、などとも。

「書き始めは元禄4年6月13日(旧暦、1691年7月8日)、書き終わりは享保2年12月29日(旧暦、1718年1月30日)。期間26年8ヶ月、日数8,863、冊数37、字数200万に及ぶ膨大な日記で、元禄時代の下級武士の日常の記録として非常に貴重な資料である」というのは、それなりに感心するとして、実際は、中身が興味津々なのである。
 本書は、巷間、あまり知られていない(少なくとも小生は、丸谷の書で知った)。

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→ サツキやツツジの列。緑が濃くなってきた。緑があると、庭がそれなりに映える。

 というのも、「鸚鵡籠中記の公開がはばかられた理由は、尾張藩への批判や醜聞が記載されていたためと考えられる。例えば4代藩主徳川吉通の大酒などの愚行を記述し、藩主と追従する重臣を批判している。またその生母本寿院の好色絶倫な荒淫ぶりをいくつも記載していたり、当時の生。類憐愍の令について、尾張藩においてほとんど取り締まりをサボタージュしていた事実も記載されている」。
 小生がこの転記文のどこに特に関心を呼び起こされたかは、言うまでもないだろう。

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