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2014/04/19

咸臨丸の壮挙を想いつつ、富山湾の海を眺める

 今日も荒れた畑の整地作業。一昨日までのうららかな晴天とは違って、昨日からは三月下旬の寒さが戻ってきている。麦わら帽子をかぶって作業する身には、かえってそのほうがありがたい。

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→ 過日、岩瀬浜へ行く機会に恵まれた。咸臨丸の壮挙を想いつつ、富山湾の海を眺める。

 が、一歩、家の中に入ると寒い。一昨日、灯油のポリ容器は納屋に仕舞ったし、現に使える暖房器具は、電気ストーブだけ。午後、たまらずに使い始めてしまった。
 ドクダミの巣窟と化していた荒れた畑の土の掘り起こし作業も、お蔭様で今日で終了(やや無理やりだが)。

 あとは、周囲を防草シートで覆い、ドクダミが周辺の他人の畑に広がらないよう、工夫するなどの作業が残っている。念のため、耕した土地の周辺には、三十センチほどの溝をぐるっと巡らした。
 ドクダミの根っこの網がどれだけの深さに達するものなのか、何処まで既に網が広がっているのか分からないが、今の自分の体力で可能な限りは尽くした。

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← 子母沢寛/著『勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (改版)』(新潮文庫) 「開国か攘夷か。黒船の威嚇を背景に条約締結を迫る列国を前に、国論は真二つに分断された。折しもオランダから到着した新造艦咸臨丸。この日本初の遣米使節艦艦長として、勝は安政7年、福沢諭吉、中浜万次郎らを率い渡洋の壮途につく」。

 上記したように、家に入ると寒い。厚着するが足りず、電気ストーブに頼る。
 そして、洗濯、買い物と雑用を済ませ、午後の四時半過ぎ、いよいよようやく、読書の時間にたどり着いた……が、もう体力の限界。
 ほんの数頁読んだところで、リクライニングで寝込んでしまって、気が付いたら夕刻に。

 過日より読んできた、チップ・ウォルター (著)『人類進化700万年の物語―私たちだけがなぜ生き残れたのか』( 長野敬/赤松眞紀 翻訳 青土社)の、残りの二十頁余りを読み終えた。

「地球上に直立歩行をする最初期のヒトが出現して以来、20種以上もの人類が現れては消え、そして、私たちだけが残った。華奢な身体とひきかえに、数々の利点を手に入れた現生人類は、自然界の厳しい環境をいかにして生き延びたのか?私たちと、今はもう存在しない祖先や隣人たちの足跡に新たな光を当てる」といった本。
 ネオテニーの観点に立って我々現生人類の生き残った理由を解き明かしている。本書で知ったことは、ネアンデルタール人と現生人類がほんの一万数千年前まで、共存(争いつつか、縄張りを分けつつか、どちかが他方を支配する形でか)してきたという事実。

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→ 富山港。浜から眺める限り、海は穏やかなのだが。

 だけじゃなく、直立原人の直系の人類種がやはり、一万数千年前までは生き延びていたという事実。
 氷河期や大災害に見舞われた中で、われわれ現生人類が生き残ったのは、たまたまなのか、必然性があったのか。単に優れていたという説明では納得できない。生まれてからも、成熟し大人になるまでに(他の種に比べ)長い時間を要する。そのためには親たちが幼い子の成熟を見守り守らないといけない。
 その長い成熟期の間に、社会性などを身に付け、サバイバルに卓越するようになった、という発想が示されている。
 このことは、現代の欧米や日本などでは、大人になるのが昔のように二十歳前どころか、二十代どころか、三十歳になってもまだまだという現実を理解する糸口になりうるのか、興味のあるところだ。
 成熟するまでに学ばないとならないことがあまりに多すぎるということなのか。

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← チップ・ウォルター (著)『人類進化700万年の物語―私たちだけがなぜ生き残れたのか』( 長野敬/赤松眞紀 翻訳 青土社) 本日、読了。人類の長い旅…は、まだまだ続くのだろうか。 (画像は、「紀伊國屋書店ウェブストア」より)

 車中では、子母沢 寛著の『勝海舟〈第2巻〉咸臨丸渡米 (改版)』(新潮文庫)を読み続けている。
 表題にあるように、勝海舟を実質上の船長とする咸臨丸がいよいよ渡米する。欧米人も乗っているものの、日本人だけの操船による渡海である。
 日本人の乗員の大半は海(波)に弱い。通常の航海でも船酔いする。まして、ちょっと嵐が襲うと、勝を始めほとんどの船員はグロッキー状態となる。
 嵐のシーンなど、迫力満点である。

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 奇しくも今、韓国南西部・珍島(チンド)付近で起きた旅客船セウォル号の沈没事故で、救助に難航している最中である。波に風に霧にと、悪条件が重なっている。
 まして幕末の日本にとって太平洋を船で渡るなんて、冒険どころか、とんでもない暴挙だったろう。それでも明日の日本のために文字通り命懸けで渡海したのだ。

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