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2014/03/16

タクシー会社による運転免許証返納者割引の拡充を

 警察などでは、高齢者の運転免許について、自主返納を推奨しており、伴ってサポート制度を充実させている。
免許を返納する勇気 :警視庁」などを観ても分かるように、一般の方の事故件数は減っている一方、高齢者の件数は一向に減らない傾向にある。

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← 昨日、富山市のやや郊外へ。先日ほどではないが、立山連峰の雄姿がくっきりと!

 これは、高齢者ドライバーが増えている(増える見込みも大きい)から当然なのかもしれないが、事故件数が減らないのは当局ならずとも、懸念すべきことだろう。

 事故を起こした当人はもちろん、家族や知人、相手方など周辺の方々をも悲劇の只中に突き落とす。
 町中を走っていても、高齢者(だけだと決めつけるつもりは毛頭ない)の覚束ない運転に遭遇することが少なからずある。
 だからこそ、運転免許自主返納を当局や家族などの身内も含めて高齢者らに求めようとするのだろう。
 しかし、一方、運転を止めるわけにはいかないという声も決して小さくはない。
 運転が楽しみだったり生きがいという方もいるし、とにかく、車がないと移動の手段に困るという事情も見逃せない。
 運転免許を自主返納し、バスや電車などの公共の交通機関を利用すればいいわけだが、バス路線は便数も含め、減る一方だし、そもそも、バス停まで歩いて行かないといけない。
 雨の日、風の日、雪の日、荷物が多い時、体調が思わしくなくて病院へ向かうとき、やはり、自宅から目的地へダイレクトで移動したいわけである。

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 この利便性を考えると、「高齢者運転免許自主返納サポート協議会の加盟店舗では「運転経歴証明書」を示して様々な特典を受けることができます」など、いろんな特典があっても、免許返納を躊躇うのも無理はない。
 そんな中、タクシー業界も手をこまねいているわけではない。多くのタクシー会社は(恐らく業界をあげて)、運転免許証自主返納支援事業に協力している。

「運転に不安を感じている運転者の方に対し、自主的に運転免許を返納しやすい環境づくりを整備して交通事故防止を図ろうとする警察の取り組み」で、「加齢に伴う身体機能の低下等を理由に運転免許証を自主的に返納された方に対して、タクシー運賃を1割引きさせ頂く事により、運転免許証を自主的に返納した方の生活支援を行わさせて」頂いているわけである。
 
 タクシー会社(業界)が行っているのは、「運転免許証返納者割引」なる特典で、タクシー乗車運賃の1割引きというのが通例である。
 この割引分は、会社(乗務員)の売り上げに跳ね返っている。会社が負担しているのか、乗務員の売り上げの減で処理しているのか分からない。
 当局の言い分では、警察の推進する運動で、乗客が増えるわけだから、一割引き分くらいはタクシー会社(乗務員)が負担するのは当然だ、という発想のようだ。

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 小生は、この運動自体は意義のあるものと考えている。但し、中途半端なのである。
 ここに県や市町村などの当局も一定程度関与してもらうことを考えるべきだと考える。
 タクシー料金から一割引きというのは、少なすぎるのだ。
 それこそ、2割、3割、4割、半額にまで持っていくのが望ましい。

 但し、割り引いた分をタクシー業界で負担するのは現実的ではない。
 市町村などの当局は、タクシーの利用券として福祉券などを発行している。
 ここに運転免許証返納者割引券を追加するなどの方策を考えてはどうだろう。

 あるいは、返納した免許証は、今は磁気カードで、情報が豊富に盛り込まれているから、返納という情報を打ちこむ。
 その返納免許証をカードとして利用し、様々な特典に加えて、タクシー料金割引にも使えるようにする。
 タクシーにはカードリーダーが装備されていて、各種カードが使えるようになっているので、そこに免許返納カードとして利用対象を広げれるように工夫するわけである。

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→ 夕方、玄関を出たら、真正面に満月が。急いで撮影したけど、吾輩の腕前では、朧月夜にしか写らない。残念。

 データは自動的に記録され、割り引いた分を市町村に負担してもらう。
 高齢者が起こす可能性のある事故を少しでも減らすこと、高齢者の社会参加が促進されることなど、負担額に見合う社会的効果があるものと考える。
 タクシーは、電車やバスに次ぐ大きな公共輸送機関である。
 特に、上記したように、出発地から目的地へ、ドア・ツー・ドアの移動を可能にする公共ツールとしてタクシーに勝る機関はない。
 

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コメント

自家用車とタクシーでは、便利さが違いますよね。
でも、駐車場の心配をしなくていい点では、タクシーに軍配が上がります。
高齢の両親が那須塩原に住んでいます。
もし、免許を返納したら、日常生活が営めません。
あと10年後には確実にそうなることでしょう。
都内は24時間タクシーを呼べるみたいです。
運転手がスタンバイしていると思うと、それも気の毒…。

投稿: 砂希 | 2014/03/17 20:24

そうですね、一割の割引では少ないですね。
せめて、半額引かないと。
自動車、都会では、バスやら電車やらが、沢山走っていて、自家用車なくても不便に思わないし、そもそも、都会では、駐車場確保が大変だったりしますが、富山辺りだとやはり自家用車に頼る方が多いのでしょうか。
都会では、深夜バスが夜中の1時とかに走っていて、タクシーさんとても暇そう。

投稿: oki | 2014/03/17 21:38

砂希さん

都会と地方(同じ地方でも、市街地(中心部)と郊外)では、事情が随分と違いますね。
都会など市街地と地方では、交通事情がまるで違う。
地方(郊外)は、バスも電車も当てにできない。
となると、車。
それも、高齢になると共に難しくなる。
そこへ、タクシーの利用です。
高齢者のドア・ツー・ドアの交通手段としてのタクシーの利用の仕方を、タクシー業界と県や市町村の当局が相携えて考えないと。

タクシーは客の少ない夜中でも、24時間待機しています。
だからこそ、公共性が高いのです。
関係者の間で知恵を絞ってもらいたいです。

投稿: やいっち | 2014/03/18 21:51

okiさん

東京は別格として、都会と地方、地方でも中心部と郊外では交通事情が違います。
郊外では電車やバスは当てにできない。
車が基本。
車がなくて田舎暮らしはできません。
問題は、いつまでも車が使えるとは限らない。
タクシーは24時間利用可能な公共輸送機関です。
客があろうがなかろうが、タクシー会社はタクシー(ドライバー)を待機させています。終日終夜。
もう、これまでのような単なる歩合給仕事では済まなくなるでしょう。

深夜バスなんて、都会だからこそのアイデア。
田舎じゃ、カネが掛かってしようがないし、そもそも、ドア・ツー・ドアじゃない。
雨、雪、風などだと、バス停まで歩くこと自体が大変です。
問題は割引を5割にするとして、だれが負担するか。
まさか、タクシー会社?
やはり、社会であり、市町村などの当局でしょう。
事故を防ぐ、高齢者や障碍者の社会参加を促進するという意味で、費用対効果の算盤も成り立つでしょう。

投稿: やいっち | 2014/03/18 22:04

なるほどねえ。
最近は救急車をすぐ呼ぶ人が増えて、本当に救急車を必要としている人の手にまで及ばないと聞きますが、病院へはタクシーで、というのも、一つの手かも。
タクシーは、団体旅行で、催行保証のツアーで、参加者が少ないと、観光バスの替わりに使われることもありますね。
運転手はガイド兼務、僕も四国でそういうツアーにお世話になりました。
考えようによっては、タクシーはいろんな使われ方の可能性を秘めていますね。

投稿: oki | 2014/03/18 22:14

okiさん

弊社に限らず、タクシーの常連客には、病院通いの方が結構、多いです。当然ながら、乗り降りの際には、介添え。
買い物に使う方も多い。荷物を玄関まで運ぶのは当たり前。

富山に限らず、観光タクシー的利用も増えています。
観光タクシーの研修会もある(タクシー会社主催じゃなく、県など当局の主催で)。
県外からの観光客が最初に接するのがタクシードライバーってケースが多いので、接客のスキルが大事ってことです。
当然、観光ガイド的なことも、運転中にする。我が町について常識的なことは勉強するのが常識です。
小生も、観光タクシーの経験があります(東京時代は皆無)。

ホント、タクシーの公共性利便性は、アイデア次第だと思います。
お客さんを荷物のように運ぶわけじゃない。自動運転の車ができたから、はい、御用済みってわけではないと思います。
ただし、ホント、知恵と努力が必要です。
タクシー業界もだけど、当局も社会も考えないと。

投稿: やいっち | 2014/03/18 22:30

こんにちは。初コメです。
父が先月84歳になり、免許返納しました。
娘である私が、父の会話の中から機敏さがなくなったことを感じ、一年ががりで説得しました。
父の場合は、交通の便も良い便利なところに住んでいるので、さほど不自由さは感じないと思いますが、地方の方は難しい問題ですよね。
ただ父は、交通の手段と言うより、もう運転出来ないという寂しさだけがあるようで、その辺は家族がフォローしないといけないなと思っています。

投稿: 和乃香 | 2014/03/21 14:57

和乃香さん

初コメ、ありがとう。嬉しいです。

お父様のこと、ご愁傷様です。


車の運転は、必要性もあるし、その人の生きがいだったりもしますね。自分が社会に参加していることの確認でもある。
運転をやめたら、他に趣味がなかったりすると、外に出かけるモチベーションがなくなり、一気に老いてしまう懸念もある。

周りの、事故が心配という懸念だけでは、解決しない問題です。
その点については、家族だけじゃなく、社会が共有すべき問題だと感じます。

投稿: やいっち | 2014/03/22 21:39

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