雑草学だって ? !
再放送だったのかもしれない(未確認)。
同氏には、「身近な雑草のゆかいな生き方」「雑草の成功戦略-逆境を生きぬく知恵」などの著書があり、雑草生態学が専門だとか。
← 稲垣栄洋著『都会の雑草、発見と楽しみ方』(朝日新書)
聞きかじった中で、昨年だったか話題になった、ど根性ダイコンの話が印象的だった。
都会のコンクリート(アスファルト)の割れ目から顔を覗かせたダイコン。これは雑草か、それとも野菜なのか。
稲垣栄洋氏によると、見る人の立場で、雑草と見るのも、野菜と見るのも、どちらもあり、なのだとか。
そうそう、昔聴いた話だが、雑草は決して逞しくはないのだ。それどころか弱い植物なのだ、という点も同氏は指摘されていた。雑草魂というのは、その意味で、やや的外れなのかもしれない。
ところで、雑草に幾分なりとも思い入れし、時に悪くはない意味合いを込めるのは、日本人だけなのだとも話されていた。
← 日本雑草学会【編】『ちょっと知りたい雑草学』(日本雑草学会)
自宅にはささやかながら、畑や庭があり、毎年春先から秋口に懸けて、雑草に悩まされてきた。
それだけに、雑草には人一倍(?)関心があり、本ブログでも幾度となく話題の俎上に載せてきた。
「雑草をめぐる雑想」
「帰郷して待っていたのは草むしり」
「「瘴気」の沙汰?」
「狐の牡丹…雑草のこと」など多数。
「草むしり」なんて掌編を書いたこともある!
ということで、雑草の話題は、単なる関心事、好奇心の対象ではないのだ。
ニック・レーン著の『生と死の自然史―進化を統べる酸素』を本日、読了。
ニック・レーンについては、今までに、『ミトコンドリアが進化を決めた 』や『生命の跳躍――進化の10大発明 』などを読んできた。「視点の新鮮さ、統合される知識の新しさと幅広さ、それらを1本に束ねる骨格の太さ」は実感してきた。なので、読み残していた本書を手に取ったのだ。
← ニック・レーン【著】『生と死の自然史―進化を統べる酸素』(西田 睦【監訳】/遠藤 圭子【訳】 東海大学出版会) (画像は、「 紀伊國屋書店ウェブストア」より) 「酸素は、われわれ人間を含む多くの生物にとって必要不可欠な物質であると同時に、非常に有害で、老化や病を引き起こす原因物質であることがわかっている。本書は、この酸素と生命の関係が有する大きな矛盾をてがかりにして、地球上の生命の進化を再考し、生物界における性の存在理由や、加齢・老化・病気の意味について新たな光を当てようという、意欲的な試みである。本書における視点の新鮮さ、統合される知識の新しさと幅広さ、それらを1本に束ねる骨格の太さは、特質されるべきものである」。
こういう本を読むと、サプリメント食品の類を無闇に信じるのは論外だとつくづく分かる。ただの気休め。
食事については、三食を野菜や果物など、バランスよく。ストレスを溜めず、規則正しい生活を送り、夜はちゃんと寝る。これが健康で長生きの秘訣、という平凡な結論になる。
人間に限らず生き物の生きる仕組みは実に複雑。長生きする方も、子供の頃、案外と体が弱く、病気がちだったりする。むしろ、そうした苦しい時期を乗り越えることで長生きが可能になったとも。
長生きについては、日本の事例が取り上げられていたのが印象的。ちかいうちに、『ミトコンドリアが進化を決めた 』や『生命の跳躍――進化の10大発明 』などを再読したい。
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