雪は山にだけ降って ! ?
富山の、少なくとも平野部は、異常といっていいくらい、降雪量が少ない。当然ながら、積雪量も。
例年なら、年末…師走のうちに、一度、30センチほどの積雪となり、それが日陰の部分は多少残るくらいになり、年が明けて、正月、あるいは成人式の頃に降り、正月半ばには、いよいよ根雪になっていく。
→ 例年なら、一月のうちにこれくらいの積雪はあっても不思議じゃない。画像は、拙稿「氷柱(つらら)の語源は?」(2013/01/06)より。
二月は本格的に雪の中で暮らしている…はずなのである。
それが、いつか降る、油断すると、ドカッと降ると、それなりに身構えていたのだが、気が付くと、二月も半ばである。
本来なら、積雪量は(年々少なくなってきているので)30センチから50センチ、除雪した雪がドンドン積み重なって路肩の雪は1メートルから2メートル近く…のはずが、路面にはほぼ雪なし。路肩や日陰には数センチ、見受けられる程度である。
といって、油断はしていない。つい気を抜いたところにドカッと降られると、ショックなので、気は引き締めたままなのだが、それでも、降雪量も積雪も少ないのは(少なくとも平野部については)、非常に助かっている。
例年、一月の半ば頃から三月の半ば頃までは、日々、除雪である。
朝、七時前に出勤する前に、車を出すために、除雪。車に積もった雪をブラシで落とし、エンジンをかけて暖機して、車にこびり付いている凍結した雪を融かす。
夜半を回って早くて二時、時には四時過ぎに帰宅した際にも除雪しないと車を入れられない、なので一時間ほど除雪作業してからやっと家に落ち着ける。
目覚めてからも除雪や、庭木に積もった雪を竹竿などで叩き落とす、最悪の場合、屋根の雪下ろしを強いられる、そんな事態から免れているのだ、ありがたいと思わないといけないだろう。
雪は山間部に降って欲しい、里のほうには降って欲しくないというのが、我儘かもしれないけれど、願いなのである。
山に降って欲しいというのは、富山は立山の賜物、なんて表現があるほどに、冬の間の山の根雪の恩恵を被っているのである。
スキー場しかり、温泉地しかり、春先からの雪解け水(湧水)しかり。電力会社にすると、山の根雪がダムの水資源となる。つまり、電力源なのである。
富山の人間は(平野部の人は特に)、里のほうにはあまり降らないでくれ、山にだけ降ってくれたらありがたいと、露骨には言いづらいとしても、内心、思っている(願っている)。
山間に暮らす方々には、雪の苦労などが大変だろうとは分かってはいるのだが。
← ゴンチャロフ著『 断崖〈2〉 (改版)』(井上 満【訳】 岩波文庫) 「農奴解放を遠からず控えた変動期ロシアの姿を描く」とか。本日、『断崖(1)』を読了。引き続き、(2)へ! 全五巻あり、全体で2000頁ほどの大作。ロシアの大地をトロイカを走らせるように、ゆったりのんびり読んでいく。
平野部での降雪の少なさの弊害は、これは吾輩だけのことだろうが、運動が少なくなって体重が増えることくらいだろう。
春先から晩秋にかけては、畑や庭仕事(草むしりや落ち葉掃除、庭木の剪定などなど)で、日々、運動する、冬は除雪作業で肉体労働を強いられる、なのでスポーツクラブなどに通わなくても、十分以上に運動ができるわけである(買い物や掃除、炊事洗濯は言うまでもない。我が家の場合、農家の作りなので、トイレの往復だけでも、襖の開け閉めも多いので、結構な運動になる)!
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コメント
平野に雪が少ないのは本当に有難いことですね。
私の勤め先がある砺波市の人達は「冬の生活を楽しむ。」でしょうか、田舎の人達は雪を苦にしないところが富山市の人とは違うように感じます。
投稿: SILVIAおじさん | 2014/02/14 22:54
SILVIAおじさんさん
小生、仕事柄、車の運転には雪は障碍そのもの。
もし、仕事で終日、車を使うってことがなければ、せいぜい厄介なだけという認識だったかも。
それどころか、雪の日々を愉しむってことも、余裕をもってできるかも。
どちらにしても、冬の間だけのことですし。
雪が本格的に降る地域だと、厄介扱いじゃなく、もっと正面から向き合う、雪を愉しむ、雪をもっと利用するってことを本気で考えるかも。
今冬、富山の市街地でも雪が多かったら、たとえば、神通川の河原、あるいは岩瀬などの海辺に除雪した雪をたっぷり溜め込む。
その雪で冬の間だけの、特設のスキー場を造る。
駅から車で十分のところにあるスキー場なんて、素敵じゃないですか?
あるいは、除雪した雪を溜め込んで、春から夏にかけての冷房(あるいは、野菜の冷蔵)に使うとか。
投稿: やいっち | 2014/02/16 21:57