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2014/01/11

ワンちゃんを飼えたらいいなー!

 一昨年の日記で、事情があって「当面は飼えない。となると、せめて、犬に関する本を読む」! などと書いている(拙稿「『犬から見た世界』へ!」参照)。

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← ジョン・ブラッドショー【著】『犬はあなたをこう見ている―最新の動物行動学でわかる犬の心理』(西田 美緒子【訳】 河出書房新社) しょうせいにとって、近年の(?)犬の行動学(心理学)の研究成果で、一番驚くのは、「犬の世界に序列はなかった」という点だった。懸念されてならないのは、純血種(血統書)信仰が進み過ぎて、犬の遺伝病が増えていること。これは飼い主(販売側も当然、含む)に大きな責任があろう。本書も犬について、いろいろ教えてくれそう。

 ということで、その頃、アレクサンドラ・ホロウィッツ著の『犬から見た世界 その目で耳で鼻で感じていること』 (竹内和世/訳 白揚社)を読んだのだった。

 事情は今も変わらない。なので、やはり、犬に関する本を読む! ってことで、車中でジョン・ブラッドショー著の『犬はあなたをこう見ている―最新の動物行動学でわかる犬の心理』(西田 美緒子【訳】 河出書房新社)を読み始めった。
 珍しく、そこそこに忙しくて「まえがき」しか読めなかったが、これからも、待機中の愉しみとしてこの本が待っていてくれる。
 というか、犬を飼えたらいいなー。

 ところで、拙稿「『犬から見た世界』へ!」の末尾で、以下のように書いている:
 

犬を見て、そして犬を愛玩する人たちを見て、とにかく常々思うのは、人は犬の世界、動物の感覚能力をまるで理解していない、ってこと。犬の嗅覚〈が見ている世界〉を理解するのは、あるいは不可能なのかもしれない。でも、分かりたいんだよね!

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→ コンラート・ローレンツ/著『人イヌにあう』(小原秀雄/訳 ハヤカワ文庫 NF) 犬に関する本で、小説や漫画などではなく、多少なりとも学術的な本で初めて読んだのが本書。但し、本書はエッセイである。名作『ソロモンの指環』のローレンツの本を読み漁っていたから、なおのこと本書を楽しく読めた。当時は、新書版だったような気がするが。

 犬…嗅覚について、以下のように書いたことがある(拙稿「「匂い」のこと…原始への渇望」を参照):
 

一番原始的な感覚(器官)である嗅覚。水中であれ地上(空中)であれ、植物・動物を問わず多くの生物が外界に接する触覚と似ているようでいて、根底的に違う嗅覚の不思議さ凄さを改めて見直してみてもいいのではなかろうか。
(言うまでもなく、触覚は、触れる感覚であり、嗅覚は直接身体に触れない遠隔の物体や状態、多くは食べ物かどうか、敵かどうか、安全かどうかの識別に関わる感覚機能である。当然ながら視覚ともまた異なる。視覚は目的とする物体や場所と当方との間に障害物があれば、それでもう役に立たなくなる。目をそちらに向けなければ、もう、意味を成さない機能でもある。匂いは空中などに飛散する、あるいはその辺りに痕跡が残っているなら、それらを探知することで意味を成す。いろんな意味で嗅覚というのは感覚機能として可能性がある。人の心情にも微妙に影響していると想いたくなるではないか!)

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← アレクサンドラ・ホロウィッツ/著『犬から見た世界 その目で耳で鼻で感じていること』 (竹内和世/訳 白揚社) 拙稿「『犬から見た世界』へ!」参照のこと。

 犬ということで、嗅覚(匂い)に関し、以下のように書いたことがある(「冬薔薇(ふゆさうび)」より):
 

薔薇は外見だけではなく、香りあっての薔薇であろう。人によって好き好きがあるのだろうが、バスローブなどに薔薇の香などがほんのり含ませてあったりしたら、漂い来る香りだけで悩殺されてしまう。質のいい香水だと(めったにないけれど)、擦れ違った女性の余韻がずっと尾を引いてしまうこともあったりして。
 それどころか、真に上質の香水だと、十年の歳月を経ても忘れられなかったりして。
 野暮な話になるが、人間とは比較にならないほど嗅覚の鋭い犬は、この世を一体、どういうふうに見ている(感じている、嗅ぎ取っている)のだろう。
 犬の記憶力がいいのかどうか、分からない。あるいは劣るのかもしれない。が、少なくとも匂いについては、一度嗅いだ匂いのことはずっと忘れないのではなかろうか。会った人、犬、猫、食べ物などはクンクン嗅いで、嗅覚の中枢にしっかり収められるのではなかろうか。
 数分子の匂い成分でも残っていたら、嗅ぎ分けることができる。単なる視覚だけだと、人間にはあるいは敵わないのかもしれないが、嗅覚という能力で見られた世界の広がりという点では、人間は犬から見たら全くの鈍感野郎に過ぎないのだろう。視覚的には視角となる角を曲がった先の人や動物、一昨日、この道を通り過ぎた猫、何処かの家に勝手に入り込んだ奴の匂いの痕跡。
 誰かが浮気でもしようものなら、ああ、この人、あの人と出来てる! なんて一発で分かる。町中の人の愛憎相関図など、犬は全てお見通し(嗅ぎ通し)で、肌の触れ合いの相関図をお犬様の意見を参考に描くと、複雑すぎて解きほぐしえないほどになるのかもしれない。

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→ ポール・オースター著『ティンブクトゥ』(柴田 元幸【訳】 新潮社) 「犬の視点で、世界を描くことを成功させた、オースターの最高傑作ラブ・ストーリー」だとか。本書については、拙稿「オースター『ティンブクトゥ』の周辺」を参照願いたい。この日記には、犬や嗅覚(匂い)に関する拙稿がリストアップされている。代表的な拙稿に、「犬が地べたを嗅ぎ回る」がある。

 まあ、あれこれ思うことはあるが、犬は猫と並んで、人間に最も身近な驚異の感覚を持つ動物と言えそう。
 きっと、人間もホントは何かしら驚異の感覚…能力を潜在的には持っているのだろうが、知能を発達させることで他の感覚機能を萎えさせてしまったのだ。
 なんて、ワンちゃん、飼えたらいいなー!

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コメント

男子高校サッカー選手権、富山第一が延長を制して優勝しました。
いい試合でした。
0-2からの逆転勝利ですから見事です。
富山県勢は初優勝ですよ。

投稿: 瀧野信一 | 2014/01/13 20:24

瀧野信一さん

富山第一は、決勝戦まで先制されたことがない。
なのに、0-2。
しかも、相手は堅守の星稜。やばいって思いました。
でも、堅守の星稜だからこそ、一点でも富一が取れば、形勢が逆転するとも思っていました。何といっても、攻撃の富一だし。
監督の采配のことをマスコミはあまり言わないけど、試合の終盤、監督が攻撃型へと選手交代し、その采配がズバリ的中しました。
一点、また一点と奪い、延長戦でPK戦になれば富一が勝つ、というプレッシャーを星稜は感じていたはず。

とにかく、いい試合でした。快挙。星稜が勝っても北陸勢の初優勝。富一が勝ったことで、富山県勢の初優勝。
感動です。

投稿: やいっち | 2014/01/13 21:26

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