フラクタルからワンちゃんへ!
既にツイッターなどでは呟いているが、「第92回全国高校サッカー選手権の決勝が、13日に国立競技場で行われ、ともに初優勝を目指す富山県代表である富山第一と石川県代表の星稜が対戦した」。
ずっと先制してきた富山第一(富一:トミイチ)が、星稜に先制を許し、しかも後半、PKで2点目をも献上。
← ジョン・ブラッドショー【著】『犬はあなたをこう見ている―最新の動物行動学でわかる犬の心理』(西田 美緒子【訳】 河出書房新社) ワンちゃん像が、近年、大変貌を遂げつつある!
「富山第一も途中出場していた高浪奨が87分にカウンターから得点。終盤に1点差に詰め寄った。すると、後半アディショナルタイムに富山第一がPKを獲得。同点のチャンスを大塚翔が沈めて、土壇場で試合を振り出しに戻し」、「延長戦終盤に入ったが、PK戦直前の109分に富山第一の村井和樹が右サイドのスローインから、左足でダイレクトシュートを突き刺した」!
「2点のビハインドから逆転した富山第一は、富山県勢として初優勝を果たした」のである!
(以上、「[mixi] 富山第一が高校選手権で初優勝…星稜との北陸決戦の激闘を制す(サッカーキング)」より)
富山は歓喜の渦に。小生も手に汗握る展開に一喜一憂。大逆転劇だもの、富山県民でなくてもドラマを感じたに違いない。
富山市では当然ながら、駅前で号外も配られた。試合には、富山県知事も応援に駆け付けていた。
これは内緒話だが、富山と隣県の石川との間にはやや複雑な感情が横たわっている。
前田家本家の石川(と高岡を中心とする富山県の西部)と、分家である富山藩だからこその微妙な関係。
歴史と伝統の石川(加賀・金沢)と、戦災で市内中心部が全焼した富山市という、あまりにも皮肉な好対照。
富山県民と言いつつ、少なくとも富山第一の地元である富山の市民は、星稜(石川)には尋常じゃない対抗心もあったに違いないと小生は思っている。
それはともかく、昨日は、欣喜雀躍の一日であった。
→ ジュリア集合 (画像は、「フラクタル - Wikipedia」より)
試合前、そして夜半近くには、(試合が始まったら、まして結果が出たなら、本が手につかないだろうと)せっせとベノワ・B.マンデルブロ著の『フラクタリスト―マンデルブロ自伝』を読み浸っていた。カオス、フラクタルの数学の齎した美の深層。単純な数式にもかかわらず描き示される世界の驚くべき深み。
数的センス、美的(音感も含めて)が高ければ、それだけこの比較的近年になって示された世界に啓示のような驚異感を覚えるに違いない。
上掲書を今朝未明、読了し、続いて、ジョン・ブラッドショー著の『犬はあなたをこう見ている―最新の動物行動学でわかる犬の心理』を読み始めた。
犬とオオカミとの関係(犬の由来)が従前とは大きく変貌したことが縷々説明されている。
一昨日、車中で読み始めていたのだが、我慢がならず、自宅でも読むことに!
← ベノワ・B.マンデルブロ著『フラクタリスト―マンデルブロ自伝』(田沢 恭子【訳】 早川書房) 「シンプルな数式が摩訶不思議でカラフルな図形を生む、フラクタルの魔術は、数学を知らない人も簡単に魅了する。 (中略) 私たちの世界の見方を一新した天才、マンデルブロが死の直前に書き残した待望の自伝」。この頃、文系の本が続いていたので、やや理系の本を読みだした。まあ、自伝なので理系というのも気が引けるが。「マンデルブロが死の直前に書き残した」とあるが、本人は、刊行された本を手にすることはなかった。
従来は、人間に捕獲され無理やり施設に閉じ込められたオオカミ(の群れ)の行動からオオカミの習性が研究され、犬もオオカミに近いからと、誤ったオオカミ理解に基づいて犬の性格理解がされ、飼育の指導もされてきた。
しかし、GPS装置の導入や高性能な監視カメラなどにより野性のオオカミの研究が進み、「家族単位で仲良く暮らす動物である等々」が明らかにされてきた。
オオカミは、決してアルファ雄が支配する、ボスに盲従する群れなどではなかったのである。
まして犬は、体罰で躾けられるようなことはないというのだ。
といいつつ、まだ読み始めたばかり。これからが楽しみ。
文章(翻訳?)がやや生硬な感があるが、読み進むにつれ慣れるのか、さて。
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コメント
新聞でもテレビでも言っていませんが、富山市民の「気持ち」は、やいっちさんの書いておられる通りだと思います。
全国制覇は嬉しいことですけど、私達には相手が金沢市の星稜高校だったことが、更に嬉しさを増幅しています。私達の年代は、金沢が相手だと力を出し切れませんでしたが、今の子供達は金沢に萎縮しないどころか、親達の分まで叩きのめしてくれました。 今日、県西部の人達に富山市民の「思い」を話してやりましたが驚いていました。
投稿: SILVIAおじさん | 2014/01/16 20:49
SILVIAおじさん
この辺りの複雑微妙な感情の錯綜は、公共の建前本位のマスコミでは扱えないでしょうね。
何処かの週刊誌がもっと深い感情の軋轢のドラマを取材し描き切ってくれたら…なんて思ったりしますが、難しいだろうなー。
確かに、若い世代は、けがねなく戦えるんでしょうね。これで過去のことが歴史のエピソードになり、水に流せる…でしょうか。
投稿: やいっち | 2014/01/16 22:42