ドノソからマンデルブロ自伝へ
今日は富山には珍しく、朝から晴れ渡った空。冬に快晴の空を眺めあげるなんて、違和感というのではないが、なんとなく、これでいいのか…なんて思ってしまう。
それほど、冬というと北陸(富山)の空は鉛色が普通なのである。
← ベノワ・B.マンデルブロ著『フラクタリスト―マンデルブロ自伝』(田沢 恭子【訳】 早川書房) 「シンプルな数式が摩訶不思議でカラフルな図形を生む、フラクタルの魔術は、数学を知らない人も簡単に魅了する。 (中略) 私たちの世界の見方を一新した天才、マンデルブロが死の直前に書き残した待望の自伝」。この頃、文系の本が続いていたので、やや理系の本を読みだした。まあ、自伝なので理系というのも気が引けるが。「マンデルブロが死の直前に書き残した」とあるが、本人は、刊行された本を手にすることはなかった。
晴天に誘われて、野暮用があって市内中心部まで自転車を駆って。まさかこんなに晴れるとは思っていなかったので、昼過ぎ、急に思い立っての外出と相成った。
→ ジェイムズ・グリック/著『カオス 新しい科学をつくる』(大貫昌子/訳 新潮文庫) もう20年以上も昔、本書を読んでカオス理論、さらにはフラクタクル理論の織り成す世界に感激したものだった。コンピューターの発達(身近になったこと)が誰にも親しめる世界を現出したとも云える。この本を切っ掛けに数学や物理の素人もこの世界に親近感を抱き始めた人が多いのでは。かく云う小生もその一人。その前には、野口広がルネ・トムのカタストロフィー理論を紹介して一般の間でも話題になったっけ。
直前、富山第一高校が日章学園(宮崎)と戦い、後半、立て続けに2点を追加し、3-0となったところで(結果は4-0と大勝)、これで準決勝進出、間違いなしと確信し、日の高いうちに出かけようと思い立ったのだ。
驚いたことに、準決勝を戦う4チームのうち、富山と石川(星陵)と、北陸の隣り合う二つの県の代表が揃っていることになる!
富山第一は昨年の夏の甲子園といい、乗っている!
← ホセ・ドノソ【著】『境界なき土地』(寺尾 隆吉【訳】 水声社) 昨夜から今日の昼にかけて一気に読んだ。本体の「夜のみだらな鳥」からスピンアウトしたような作品。確かにドノソワールドへの入門書的な本。割と全体像が把握しやすい。でも、やはり、「夜のみだらな鳥」を読まないとドノソの本領に触れたことにならないだろう。
読みたい本が山ほどある。
今日、書店でゴンチャロフの『断崖 1-5』(岩波文庫)を発見(!)し、慌てて(慌てる必要はないのだが)買い物かごに収めた。初版はずっと前だが、3年前に改版が刊行されていたのだ。
小生は彼の「オブローモフ」が垂涎の書。昨年、読んだのが30年ぶりの二度目だった。
いつか上掲書を読むのが楽しみである。
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