昨日、肩の荷を一つ下した
「暗中模索も楽しからずや」(2014/01/07)や、その前に書いた「バブルのツケの清算」(2013/10/26)の件に最終的な決着をつけるため、ほぼ一日(一昼夜)での走行距離にして1100キロに及ぶ強行軍をやった。
→ 画像は、「バブルのツケの清算」(2013/10/26)を参照。
14日の夕方7時に出発し、現地近辺には朝(15日)の10時頃到着、現地で数時間滞在し、所要を済ませて当地を午後の2時に離れ、富山の自宅に帰り付いたのは夜の十時。
その間、日本の中心的な山岳地帯などを縦貫し、横断して、1100キロ近くを走りきった。
寒波が襲来し、普段は雪の降らない地域にも降雪の注意報が出ていた。実際にはほとんど降らなかったが、当地の人は寒い!と、身を縮めていた。
日本海側である富山から太平洋側へと走ったので、山越えの旅となった。高速道路脇の表示で、一番寒い場所はマイナス12度とあった。
ほとんど夜間走行だったので、なおのこと寒い。
車の中なので暖かいはず? 確かにそうだが、冬用タイヤでの走行とはいえ、もう四度目の冬を迎えている。つまり、ややタイヤの耐久に懸念を抱きながらの走行だったのである。
山岳地帯だと路肩には雪が延々と。幸い、路面には圧雪は(多分)なかった。凍結状態は覚悟していたが、路面でスリップするようなことはなかったと思う。
当初は、深夜バス、次いで次第に列車の利用に傾いて行った。実際、14日の昼間までは列車であり、あとは時間の設定(決定)だけだった。
が、なぜか不意に、せっかくなのだから、あまり長距離を走ったことのない我が愛車を駆って行くのも乙なのではないかと思い立ってきたのである。
列車の時間をどうするか、考えているうち、夜行列車がいいなーと思えてきたが、富山から東京への夜行列車はない。東北、北海道への便はあるのだが。
夜行列車の中で一夜を過ごす…ということから車中泊へと連想というか、考えが徐々に移っていったようなのである(自分のことなのに、思考過程が朧であり、認識しきれていない)。
高速道路のPAかSA、あるいは現地近くの何処かの海辺の空き地に停めて眠ればいい。
思えば、十年ほど前まではバイクで真冬の列島を縦断(横断)しての帰省を何度となく経験したことがある。
お盆や五月の連休の際は必ずバイク。それが嵩じて正月さえバイクで。
それに比べれば、たとえ強行軍であっても、車だから、眠気が襲ってきても、車中で休憩できる。車には暖房が効いているから、ぬくぬくである。バイクではそんなわけにいかない。
真冬の列島をバイクで縦断する。若い頃はそんな覇気もあったのだなーと、つくづく感心した(答弁、ノーマルタイヤ!)。
年末にバイクで帰省しようとして、大失敗(失態)を演じたこともある:
「雪の関越道あわや遭難事件(7)」など
← トーマス・マン著『ファウスト博士 〈上〉』(関泰祐訳 岩波文庫) 今日から読み始めた。『魔の山』は十年ほど前、再読したが、本書は初めてなのである。現政権によるタカ派路線。経済バブルをいいことにタカ派ムードが高まりつつある。「ナチズムの毒に冒され破滅へむかってつき進むドイツ。重い時代の流れがたくみに描かれる」という本書を今、時代の不穏な空気を感じつつ読む意義があろうというもの!
そんな苦い体験を思えば、車なのだ。
ただずっと懸念していたのは、草臥れたタイヤが持つかどうかだけ。
四年目の冬を迎えて、冬用タイヤは頑張ってくれるのか…。
現地では所要を果たすための最小の時間を過ごすことに決めた。
会いたい人もいないわけではないが、先方の人が会ってくれるわけもない。
なので、ひたすらビジネスライクに。
思いはもう、現地に捨てたのだ。
今は富山に骨を埋めると決めている。
だから、「バブルのツケの清算」を最終決着させれば、あとは用はないのだ。
それがオレって奴なのである。
とにもかくにも、決着は付けた。あとは残務整理が若干あるだけ。
約25年間の肩の荷を下して、ちょっとホッとしている。
(背負っているものが一つ減っただけなのだが…)
さすがに昨夜から今日一日、強行軍の疲れが出て眠ってばかり。やはり、今日、休みを取って正解だった。
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コメント
まあ、おめでとうございます。
何のことか、具体的には存じませんが、ホッとされたことでしょう。
車の中で寝る、なんて、タクシー運転手さんなら、お手のものかな?
会社に居場所を知られているから、営業中は寝られませんか?
東京だとよく停めて寝ている運転手みますが、富山とは違うのでしょう。
弥一さんも富山の人間、都知事選なんて、どんな想いで眺めていますか?
投稿: oki | 2014/01/17 01:56
okiさん
まあ、よかったなー、ホッとしたというところ。
車中では、仮眠はともかく、トラックのような宿泊などできず、睡魔を退散させるための最低限の措置。
営業中は、GPSがあるので、長時間の休憩は難しい(叱られる)。
東京時代のような自由な営業は夢のまた夢です。
東京は、石原氏が都知事になった頃から居心地が悪かった。猪瀬で猶更。さっさと東京とおさらばできてよかったなーって。
東京の都知事が誰になるかは、都政にも国政にも影響が大きい。
福島原発事故が早くも風化しつつあるだけに、細川・小泉連合の登場の意義は大きい。
国政の行く末を左右する。
東京が原発の電力に一切、依存しないで繁栄をできたら、それは凄いことですし、日本の行方を少しは夢もあるものに変えてくれるかも。
投稿: やいっち | 2014/01/17 21:01