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2013/12/21

蒼白の闇

 雨音が聞こえている限り、ちょっと安心してられる。それが、不意に妙に静かになっていることに気付いたりする。恐る恐る外を見ると……雪! 
 立ち上がって窓外の様子を伺うと、今夜は外は静かだけど、雨が上がっただけのことだった。

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 夜、外が雪だとほんの少し嬉しいのは、窓外が明るいこと。部屋の中は、灯りを抑え気味にしているせいか、雪景色が眩しく感じられる。
 時に目に痛いほどに。

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2013/12/20

転がらない石

 時の始原を垣間見る、そんな夢を追っていた。
 心を尽くし、気を引き締めていると、張り詰めた空気をひしひしと感じた。
 無闇に歩き回り、数知れない人々とすれ違った。その一人一人に万感の思いを抱きつつ這い回った。

 心はそのたびに引き千切られるよう痛んだ。ホントに傷んでいたのかもしれない。
 人に期待し過ぎていたのだ。人に未練があったのだ。それは人の世への甘えだったのかもしれない。
 誰もが誰に対しても他人と分かってからは、私と呼ばれていたかつてのそれは石ころとなった。

 石ころだと、ようやく気付いたというべきか。

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2013/12/18

電信柱のチラシ

 ガラスの粉のような雪が曇天の空に煌めいている。
 舞い落ちるべきか否か迷っているのだろう。
 それとも、凍て付いた涙となって天から地を睥睨しようというのか。

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 透明な粉塵の粒子は、幽かに残る光を掻き集めては、その滑らかな身体で四方八方へ撒き散らしている。
 分厚い雲に覆われた空が僅かにでも薄明を恵まれているのは、天の情けなのかもしれない。
 俺は思わず天を仰いで雪の舞うのを眺めた。
 光の粒を今こそ見尽くしたいと思ったのだ。

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2013/12/16

『謎の男トマ』から『謎のトマ』へ

 予報では昨日今日と雪模様のはずだったが、霙っぽい雪が少々降っただけで、今回の寒波は峠を越したようだ。
 今日は、外仕事は何もできない、家に閉じこもって読書三昧と皮算用していたが、意に相違してあれこれ庭仕事。

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← モーリス・ブランショ 著『謎のトマ』(篠沢秀夫 訳 中央公論新社) 「ヌーヴォ・ロマンの先駆けとなった幻の鮮烈デビュー作の初版(1941)を初邦訳」だとか。

 ただ、何もしないつもりでいたので、肝心の仕事は何もできない。ミカンの収穫も、竹垣の補修も。
 ホームセンターへ行って、出来合いの竹垣を買ってきて、間に合わせの竹垣にするつもりでいるのだ。

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