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2013/06/22

黒い雨の降る夜

[富山も梅雨入り。せっかくなので(?)、雨絡みのやや妄想気味の掌編を再掲する。あくまで、創作である。]

 あれは夢の中でしか見ることの出来ない黒い雨の降る夜のことだった。
 鮮烈なほどの蒼い光が俺の目を刺し貫いた。貫通した光は、瞬時に消え去ったが、俺の後ろの分厚い壁に怪しい人影を残していた。

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→ 「黒い雨」 (デジタルニューマスター版 [DVD]) 田中好子 (出演), 北村和夫 (出演), 今村昌平 (脚本)  (画像は、「NHKスペシャル 「黒い雨~活かされなかった被爆者調査~」!」より) 

 その日から俺は影の世界に生きてきた。
 俺にはもう、この世とやらとは縁も縁(ゆかり)もない人間に成り果てたのだ。

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2013/06/21

ファーブルに再会する

「ちくま文学の森文庫」シリーズの本を8冊ほど読んできた。
 今、手にし始めたのは、手持ちの本の最後の一冊。
 どうも、テーマである「心洗われる話」ってのが苦手で、とうとう最後になってしまった。

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← 「ホタルブクロ」 (「ホタルブクロのこと」参照。

 冒頭近くの、芥川の『蜜柑』など、たとえば、太宰の数多くの作品の中の『走れメロス』のような位置付けとなるような作品。 
 病的に繊細であり知性の塊のような芥川がふと市井の好日的な「心温まる」光景を目にし、比較的凝らずにふっと描いたような作品。
 

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2013/06/20

紫陽花や雨の音さえやわらかに

 この数日、雨模様である。火曜日にはようやく北陸(富山)も遅い梅雨入りとなった。
 火曜日の夜半から水曜日の午後までは、土砂降りの雨。
 カンカンに乾いていた畑や庭が潤う…どころか、溺れそうなどになった。

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→ 紫陽花や雨の音さえやわらかに (や) (「紫陽花や雨の音さえやわらかに」より)

 雨に似合う花・紫陽花も、たっぷりの雨に息を吹き返したように瑞々しくなっていた。
 そう、梅雨というと紫陽花と、安直な連想ばかりが働く小生、梅雨の季節ともなると、紫陽花絡みの小文を毎年のように書いている。
 今日は、紫陽花関連拙稿からのダイジェスト特集と洒落て(?)みる。

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2013/06/19

路地のある町を

 富山へ帰郷して5年と数か月になる。
 最初の3年は、家の都合で、病院やデイサービスなどを車や自転車で駆け回るだけだった。
 外に出るというと、代行だったり新聞配達だったりで、決まったルートを巡るだけ。

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 小生は、高校を卒業後、富山を離れたので、富山県どころか富山市についても、高校生が(自転車などで)巡れる程度のところしか、訪ねたことはない。
 あとは、せいぜい遠足や友人との小旅行、家族との旅行くらいのものか。

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2013/06/18

たまの早退もいいもんだ ! ?

 日曜日は、仕事が異常に暇だったこともあり、仕事の時間帯が自由な日でもあったし、早めに帰宅。
 通常なら早くても日付の変わった丑三つ時、忙しければ、未明と云っても過言ではない四時を回ることもある。
 が、日曜日は、買い物を済ませて帰宅しても、夜の9時過ぎだった。

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→ 今年は我が家の紫陽花も花が見事だ。

 早い話が通常より五時間ほど、時間の余裕ができたというだけのことなのだが、実にいろんな作業をこなすことができた。
 昨日の日記にあるように、未明までには先月から読みかけていた本2冊を読了し、朝方からは、予てより再読を期していた「ジェーン・エア」を読み始めることができた。

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2013/06/17

40年ぶりに「ジェーン・エア」へ!

 ちょっとした偶然というか成行きで、過日より主に車中で読み進めていた、『ちくま文学の森 5 思いがけない話』の最後の作品、「雪たたき」(幸田露伴)と、『ちくま文学の森 1 美しい恋の物語』の最後の作品、「なよたけ」(加藤通夫) とを共に、同じ夜に読むこととなった。

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← シャーロット・ブロンテ/著『ジェーン・エア〔上〕』 (大久保康雄/訳 新潮文庫) 「孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。孤独と戦いながらも不屈の精神で生きぬく女性を描いた青春文学」。

 日曜日の営業があまりに暇で、呆れ果てて、出勤時間が自由な日であったこともあり、半日で切り上げて帰宅。
 普段は、早くても夜半を大きく回って二時なのが、買い物を済ませても夜の十時前に帰宅できた。
 夜の長さに驚いた。

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2013/06/16

ホタルブクロのこと

 一昨日だったか、夜分に帰宅したら、表の庭に今年もホタルブクロが咲いているのを発見した。
 余程、写真を撮ろうかとも思ったが、フラッシュを焚いて撮るのも野暮に思え、観察は翌朝…というかひと眠りしたその朝まで我慢した。
 朝、咲き始めたホタルブクロたちの可愛い姿に改めて感動。

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 そのホタルブクロ、翌日、仕事し、やはり夜半頃に帰宅してみると、咲いている花の数がぐっと増えている。
 ひと眠りして、そぼ降る雨の中、傘を差しながら、改めてホタルブクロの花々を眺める。
 気のせいか、雨の中のほうが生き生きして見える。
 そんなに派手な花ではないからかもしれない。

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