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2013/01/05

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(6)

 さて、一旦は参勤交代の制を実質的に廃した幕府だったが、幕府の権威の失墜、更には江戸市中の急激な衰亡、治安の乱れ、そして権威の復活を求め、復活を画するのだった。

 一方、長州再征のため将軍(家茂)自らが出御あそばされる事になった。この進発には各藩から反発の声が上がる。反対の建白書も方々からくる。長州による京都包囲については長州は既に尾州等に責めを問われ、老臣や参謀等の処刑など、謹慎の意を示している。その上の進発はなすべきでないというのである。敢えて長州を追い詰めれば、血を見ずに鎮静した争いが、一気に騒乱に至ってしまう恐れもある。

 が、幕府は耳を貸さない。己に背くものは厳罰を持って望む所存だし、日光大法会の余勢もある、東照(徳川家康)二百五十回忌を期に、慶応元年と年号も改めた。
 幕府は回天、回陽と命名されるべき軍艦の準備中でもあった。 

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2013/01/04

木に学び 森に学ぶ

 車中で読んでいた本を読了してしまった。
 年末年始は、仕事が暇。でも、家にいるよりはましと、営業に出ている。

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← 西岡 常一【著】『木に学べ―法隆寺・薬師寺の美』(小学館文庫) 

 車中で読む本がない。
 ふと、本書(の題名)に目が向いた。

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2013/01/03

江戸紫について

 正月ということで、少し明るい(?)話題を採り上げてみる。
 島崎藤村著『夜明け前 〈第2部 上〉 (改版) 』(岩波文庫)を読んでいたら、「江戸紫」と「京紅」という言葉が出てきた。
 本稿では、「江戸紫」に焦点を合わせる。

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↑ 『助六所縁江戸櫻』  (画像は、「助六 - Wikipedia」より)

「江戸紫」というと、「佃煮に使用される醤油の別名「ムラサキ」に掛けた名称」ということで、昔よく食卓に上った、あるメーカーの、三木のり平のCMでも有名な海苔の佃煮ばかりが浮かんでくる。

 しかし、上掲書によると、染めの一種の名称だという。

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2013/01/02

生命とは破壊だ!

 大みそかは、仕事だった。
 暇なのは予想されたので、有給を取ってもよかったのだが、家にいても、暖房のため、灯油を消費するだけだろうと、外に出た。

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← 長沼 毅 藤崎 慎吾【著】『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』(光文社新書)

 案の定、暇で、車中での待機の間、読書がはかどる。
 車中では、折々は新聞を読み、タブレット端末を眺め、テレビを見たりするものの、目を休め、体を休め、というのがメイン。
 それでも、『辺境生物探訪記―生命の本質を求めて』を110頁も読めちゃったのだから、仕事の営業結果の悲惨さは想像がつこうというもの。

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2013/01/01

「財政の崖」の先に見えるもの

米上院の与野党は31日夜(日本時間1日午前)、2013年の年明けから過度な緊縮財政による景気悪化が懸念された「財政の崖」の回避策で合意した」(「米財政の崖、回避策で合意…上院が関連法案可決 - 速報:@niftyニュース」より)
とか。

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→ 大みそかの夕方、雨が霙、霰、そして雪に。一気に積もり始めたが、夜半前には晴れ渡り、月影清かに。

 まだ下院での可決は、これからのようだが、とりあえず最悪の事態は避けられる…ようではある。

 焦点は、いろいろあるが、要するに富裕層向けの減税をどう扱うか、だろう。
 もっと言えば、中間層の存在の有無。

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あけおめ ことよろ

Kingashinnen


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2012/12/31

富山の道路にもっと透水性舗装を!

 富山に帰郷して、昨年からタクシードライバーとして働いている。
 帰郷したのは5年前で、介護や付き添い、アルバイトなどのため、自家用車は乗ってきた。
 が、道路を車で走る密度は、やはり格段の違いがある。

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← 我が家の庭のミカンの木より、ミカンを収穫。第一弾。これで三分の一ほどか。豊作だ。市販のミカンの味とは一味違う、懐かしい!

 走っていてマナーの面などで気づくことも少なからず。
 マナー面のことは、後日、機会を改めて取り上げるとして、今日は道路のこと、特に舗装のことを少し。
 それは、透水性舗装のこと。

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2012/12/30

島崎藤村『夜明け前』を、今、読む(5)

 本稿の中に、<「古代に帰ることはすなわち自然(おのずから)に帰ること」であり、「自然に帰ることはすなわち新しき古を発見すること」なのである>というくだりが見える。

 ほぼ同時代のフランスの思想家にジャン・ジャック・ルソーがいる。あの "自然に帰れ" のルソーである。何か世界規模での共振めいたものを感じるのは、小生のこじ付けではないと信じる。そういえば大学時代から卒業してフリーター時代の小生は、結構、ルソーの諸著を読み浸っていた。

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→ 画像の真ん中にハトより一回り小さな鳥の姿が見えるだろうか。いよいよ餌探しも難しくなってきている。我が家のミカンにも、啄む鳥も現れてきた。ミカンはやがて収穫するけど、いくつか、鳥餌として残しておくからね。

 ルソーは日本では明治以降、『社会契約論(民約論)』(中江兆民訳)が自由民権運動に、あるいは教育界に『エミール』が影響を及ぼしたとされるが、小生としては、自然主義の文学者島崎藤村に『告白録』のルソーが影響を及ぼしたという点が注目される。

 ルソーは結婚したテレーズ・ルバスールとの間に5人の子供をもうけるが、全て孤児院に送った。そうした捨て子をしたという事件はルソーの心の重荷になった。
 一方、島崎藤村は受洗しクリスチャンとなり、女学校の教師となるのだが、許婚のある教え子への愛に苦しみ、教会を離れるという経験をもっている。
 ちょっと余談が過ぎた。さて、本題へ!

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