竹垣に縄
選定作業をやりつつ、庭などの様子を見て回ったら、垣根が朽ちて倒壊しそうになっているのに気付いた。
もう設置して数十年も経っているので、垣根の竹が腐っているし、支柱というか杭もちょっと押せば折れそうなほど弱っている。そのことは数年前から分かっていて、一部はホームセンターで買った既製品のフェンス(木製)を生け垣に宛がって当座をしのいでいる。
← 莫言著『赤い高粱 〈続〉』 (井口晃訳 岩波現代文庫)
けれど、買ってきたものは、畳一枚を縦に二分したほどのもの。小生としては、畳一畳ほどのフェンスを設置したい。が、吾輩の車には入らない。已む無く細長い半畳の大きさのフェンスで代用している。
いつか、チャンスがあったら、一畳ほどのフェンスを買ってきて、垣根(竹垣)を撤去した後に設置したい。
車中での待機中に読んできた莫言著の『赤い高粱 〈続〉』 も、残り少なくなったので、自宅に持ち帰り、本夕、一気に読了。
面白いというより、表現力、描写力を実感させられた。旧日本軍の兵士による蛮行も描かれていて、日本人たる小生も忸怩たる思いは感じるが、中国に侵略し、略奪や暴行、強姦などをやった以上は、歴史の事実として受け止めざるを得ない。
→ 寝室の外のコンクリートの段に生えてきている、ど根性カエデ! 何年経っても大きくはならない。ただ紅葉はする!
歴史の事実から目を背けようとするタカ派や右翼の連中は、こういった本を読んだほうがいいだろう。
但し、筆者は日本人(軍)は悪、中国人(兵など)は善と、紋切型に描いているわけではない。
そんな本など読むに値しない。中国人同士の醜い争い、男と女の文字通り血で血を洗う戦いなど描き切っていて、悲劇の域に達しそうなほどの物語に仕立てている。
← 竹垣も杭も相当に腐っている。今にも倒壊しそう…というより、竹は既に何本か朽ちて倒れてしまった。縄で補強するも、ただの時間稼ぎである。
マルケスやドノソ、フォークナーなどの影響は如実に見られるが、個々の表現は著者莫言ならではのもの。
とりあえず、『赤い高粱』を読んで様子を見てからと思って読みだしたが、即座に続も読みたくなった(尤も、本来は両方合わせて一冊の長編なのを、都合上、翻訳では分冊したのだ)。
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