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2013/12/16

『謎の男トマ』から『謎のトマ』へ

 予報では昨日今日と雪模様のはずだったが、霙っぽい雪が少々降っただけで、今回の寒波は峠を越したようだ。
 今日は、外仕事は何もできない、家に閉じこもって読書三昧と皮算用していたが、意に相違してあれこれ庭仕事。

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← モーリス・ブランショ 著『謎のトマ』(篠沢秀夫 訳 中央公論新社) 「ヌーヴォ・ロマンの先駆けとなった幻の鮮烈デビュー作の初版(1941)を初邦訳」だとか。

 ただ、何もしないつもりでいたので、肝心の仕事は何もできない。ミカンの収穫も、竹垣の補修も。
 ホームセンターへ行って、出来合いの竹垣を買ってきて、間に合わせの竹垣にするつもりでいるのだ。

 今の竹垣は、もう何十年も前のもの。竹も棒杭もすっかり腐ってしまって、一本また一本と竹が倒れてくる。
 前々から出来合いの竹垣を買ってこようと思ってはいたのだが、我が愛車は小型なので、荷台に入らないのだ。
 となると、配送を頼むしかない。何だか、それが面倒なのだ。

 本来のタクシー稼業のほうは、さすがに年末ということもあって、普段の月よりは忙しい。
 お蔭で残業も長引いたりして、疲れが溜まってきている。

 ラス・カサス【著】『インディアスの破壊についての簡潔な報告 (改版)』(染田 秀藤【訳】 岩波文庫)を読了し、今日から自宅では、モーリス・ブランショ 著『謎のトマ』(篠沢秀夫 訳 中央公論新社)を読み始めた。

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← 『ブランショ小説選 謎の男トマ 死の宣告 永遠の繰言』 (菅野昭正/三輪秀彦訳 書肆心水) 学生時代、知的にも優れた友人宅で『文学空間』などと共に見たような。少なくとも本の題名としては、『謎の男トマ』のほうが好きだ。あるいは、学生時代、目にした題名が『謎の男トマ』なので、脳裏に刻み込まれているのかもしれない。尚、本画像は、「モーリス・ブランショ『ブランショ小説選』(書肆心水)」より。

 翻訳された(一時はテレビでも活躍された)篠沢秀夫は、2009年、ALS(筋委縮性側索硬化症)と診断され、手術で喉に人工呼吸器を付けた。退院後、死を抱えて生きているという認識の渦巻きのもと、翻訳を再開。「言葉の出ない私は、妻に筆談で頼んで、中央公論新社」に出版を依頼したとか。
 この死を抱えて生きるというのは、篠沢によれば、本作品の通奏底音なのだとか。
 確かに孤独と孤立のギリギリのあわいを生きる主人公の、死を抱えて生きている感覚がひしひしと感じられる。


参考
篠沢教授のブログ モウリス・ブランショの「謎のトマ」が本になります。 by 篠沢礼子

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