灯台それとも満天星躑躅
我が家の内庭には、一株だけドウダンツツジが育っている。春四月から連休の頃にかけて、スズランに似たような小さく白い鈴のような花を咲かせる。
← 少しずつ色づいてきたドウダンツツジ。今月中には真っ赤に紅葉するはず。
我が家には、馬酔木 (あせび)の木もあるのだが、この木も春先には、まさに鈴蘭のような白い、小さな提灯それとも壺のような小花を咲かせる。
ドウダンツツジは、灯台躑躅とも満天星躑躅とも表記されることがある。
この表記だけを観て、ドウダンツツジと読めるかどうか、自分には自信がない。
→ ツワブキの花も蕾が開きつつある。葉っぱが、実に大きい。
「「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており、その「トウダイ」から転じたもの、また、「満天星」の方は中国名に由来する」というが、恐らくは白く可憐な花が満天の星空のように見えることからの命名ではないかと憶測される。
「ドウダン」は、枝分かれしている様子が昔夜間の明かりに用いた灯台(結び灯台)の脚部と似通っており」とあるが、ドウダンツツジの白い小花が、夜の海の沖合遥かから遠くに見える灯台の仄明かりが、弱弱しいようだけれど、でも、闇夜の一燈(燭台)のようにも見えるからなのではないかと、これまた憶測してしまう。
実際には、濃い緑の海に明滅する眩い灯りなのだが。
← 名前が分からない。おやっと感じるほど、真っ赤な花。
我が家のドウダンツツジも、いつしか少しずつ紅葉し始めてきた。
まだ、わずかに色付いただけだけど、今月中にはカエデにも負けないような真っ赤に紅葉するに違いない。
それにしても、名前がドウダンツツジというのは、以前からやや違和感があった。どう見ても、ツツジの仲間には見えない。でも、躑躅(つつじ)科の木なのである。
→ これも名称不詳の花。以前、名前を教えてもらったはずなのだが。
我が家の庭には杉や松、泰山木、夾竹桃、南天、ツゲ、薔薇、カエデ、ミカン、クリ、柿など、種種雑多な木々があるが、どの木も秋になると剪定が必要なのが、ドウダンツツジだけは、記憶する限り、何ら手入れをしたことがない。
たまたま道路沿いに育っているので、枝葉のほんの一部が道路に出っ張ったりすると、余儀なく食み出した分だけ切ることがあるが、せいぜいそんなものである。葉っぱも散って困るという印象はない。
庭木として(無精なる吾輩にとっては)世話が焼けないという意味で優れている。
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