アリスからイアンへ!
年末か年初ほどの寒波で寒い。冷たい雨がいつ雪に変わってもおかしくない。
慌てて、ということでもないが、タイヤの交換に行った。
← イアン・スチュアート【著】『数学で生命の謎を解く』(水谷 淳【訳】 SBクリエイティブ) 「数学は、生命の神秘を解明するために、どのように使われてきたか?イアン・スチュアートが最新の研究成果を通して明らかにする21世紀数学の最前線」といった本。今日から読み始めた。やはり面白い。
自分で、とも考えたが、タイヤ(車)の専門家の方に、自分の車のタイヤの状態について意見を伺いたかったので、敢えて費用を覚悟で店へ。
冬用も今年で三度目の冬を迎える。メーカーは2年ごとの交換を推奨しているとか。3年目の今年は変えどきなのかもしれない。
ショックだったのは、ノーマルタイヤのほうも、結構へたっているという指摘。
こちらは、来春には交換という事態も覚悟しないといけないかも。
走行距離は少ない。ただ、当初は積雪時の新聞配達用に入手したもので、ストップ&ゴーの連続という使い方。冬用タイヤが劣化しているのは理解できるのだが、ノーマルが劣化しているというのは(目視しても実感した)、予想外でショックだった。
アリス・マンロー著の『林檎の木の下で』を読み始めた……が、百頁余りも読み進めても、小説の世界にまるで感情移入できない。
とうとう、そこで放棄した。短編小説の名手とのことだが、小生とは相性が悪いような。後日、改めて挑戦してみる。
代わりに自宅では、イアン・スチュアート著の『数学で生命の謎を解く』に触手を伸ばした。イアン・スチュアートは数学者だが、専門はもちろん、サイエンスライターとしても人気者。小生も、翻訳にも何冊か手を出してきた。
確か、初めて読んだ同氏の本は、『カオス的世界像―非定形の理論から複雑系の科学へ』だったと思う。カオス理論が持て囃された頃に出たように記憶している。
← アリス・マンロー【著】『林檎の木の下で』(小竹 由美子【訳】 新潮社クレストブック) 「三世紀の時を貫く芳醇な短篇小説集。ノーベル文学賞候補、「短篇の女王」マンローによる12の自伝的短篇」だとか。書評などの評判もいいので、まずは読み始めたのだが、どうにも感情移入できない。…それはともかく、ここに掲げた二冊の表紙の装幀画像、なんとなく雰囲気的に似ている気がする。偶然なのだが。
以後、『自然の中に隠された数学』や『2次元より平らな世界―ヴィッキー・ライン嬢の幾何学世界遍歴』(青木薫訳、早川書房刊)などを読んできた。
彼には今年十月に刊行されたばかりの『数学を変えた14の偉大な問題 』もあったのだが、生物学での21世紀数学の最前線という内容に、それどころか、「生命科学こそ、21世紀数学の可能性を切り開く推進力となる」なんて謳い文句に、一冊で二度美味しいを味わいたくて本書を選んだ。
それにしても、昔は理系でも生物学は数学がほとんど不要というイメージもあったが、それも遠い昔の話だ。
経済で数学が多用されるようになったのもショックだったが(それでも、マネーを扱うので分からなくもないが)、生物学も生命科学という扱いとなり、高度な数学なくして生命の深い理解が及ばないというのは、理解はできても、何か違和感を覚えたりする。
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