更地や駐車場ばかり目立つ街
もっと言うと、更地が目立つのである。使い道がないわけじゃなかろうが、資金を投資しても見返りが期待できない……あるいはその前に資金が乏しいということもある。
あるタクシー会社の営業拠点の一つが、今年また消えて、駐車場に代わった。何十年もその場所にあって、交差点に差し掛かるたび、なんとなく目を遣ったりしたものだが。旅行代理店舗も兼ねていたからか。
国の方針で金融緩和され公共事業のメニューがあっても、福島など震災の復旧復興に人材が資材も併せ集中しているので、予定があっても、肝心の足元での事業のための人材・資材が不足し、公共事業が消化しきれず、予算も使われなかったものとして国に戻されてしまう。
なんて、タクシーのお客さん(多分、地元富山市の方)の愚痴っぽい話を聴いたりする。
東京などの大都会と地方都市の景気の落差と並行するように、富山市に限っても、一部中心街などの整備された美麗さの一方で、ちょっと目を転ずると、更地や駐車場ばかりが目立つのである。県庁所在地でもある富山市の、それも駅から車で十分の場所であっても、である。
← セイタカアワダチソウ(背高泡立草) 近所では何年も更地の状態の土地があちこちに。ここぞとばかりに、(なぜか道路沿いに)この独特な草がススキと競るようにして、我が物顔に蔓延る。近づいてみると、黄色の小花が可憐である。日本では切り花用の観賞植物として導入された帰化植物(外来種)だという。人の住まなくなった家、一人暮らしの家も目立つ。庭も塀も立派な家だったりするのに。セイタカアワダチソウにはちょっとした思い出がある。いつか、書いてみたい。
我が家に話を限っても、一人暮らしでは庭が広すぎるので、半分だけでも更地に、どうせなら駐車場に変えたいと思っている。
思ってはいるのだが、先立つものがなくて、思いだけが募り、空回りしている。
春から初秋に懸けては畑仕事と草むしり、秋から初冬に懸けては、庭仕事(剪定作業)に時間が費やされる。
今日は曇りがちだったし、午後からは雨も降りだした。
こんな日は、一切、外仕事はしないと決めている(だったら、暇な時価ができる……はずなのだが、組合の役員を引き受けたばっかりに、サービス残業がたっぷり、自宅で課せられている)。
降雪の時期が迫っているし、屋根つきの駐車場にし、その屋根には太陽光パネルを、なんて前々から思っているのだが、今年も思っているだけで過ぎ去っていきそう。
仕事に行くのにも、早朝なので、除雪してから、帰宅しても、夜半過ぎなので、庭の入口から奥まで除雪しないと車を止めることすらできない、そんな状況から脱したいと切望しているのだが。
庭の一部(道路沿い)を駐車場にするのを躊躇うのは、どうせなら、数台分の駐車場にしたい、でも、借り手が見つかりそうにないという現実があるからだ。
駐車スペースを貸して、あるいは太陽光パネルで売電して、屋根つき駐車場造成の費用に充てようという魂胆である。
→ 取り壊し中のマンション。建て替え? それとも、更地に、あるいは駐車場になる?
けれど、現実は厳しい。駅から歩いても十数分なのに、近所には更地が目立つし、駐車場も空きが目立つ。
そんな中、新たに駐車場を作っても、自分の車をポツンと停めておくだけに終わる。
それでも、屋根つきの駐車場を作りたいという思いは単なる願いではなく、現実的な必要性でもあるのだ。
さて、どうしたものか。相談する相手がいないってのは、困ったものだ。
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コメント
そうなんですよね、うちは世田谷ですけど、どんどんさびれています。
シャッターを降ろした店多く、住宅街も更地が目立つし、至るところで新築工事やってます。
土建屋は儲かるか知らないけど、こちらは通行禁止とか、解体工事の音とかうるさい。
大学が近くにあるのに、本屋は潰れ、ネットカフェやゲームセンターは廃業、どうなっているのか?
弥一さん、土地売れば金入りますけど、まだ相続とか終わってないのかな?
投稿: oki | 2013/11/03 21:42
okiさん
世田谷でさえ、更地が多い、「大学が近くにあるのに、本屋は潰れ、ネットカフェやゲームセンターは廃業」とは!
それじゃ、富山がもっと厳しいのは当たり前ですね。
富山は土地なんて、安いものです。
売ったって、経費のほうが高くつく。
投稿: やいっち | 2013/11/05 03:24