忙中読書あり
電気ストーブもいいけど、初めての試みとして、オイルファンヒーターを設置。
寒さもだが、この連休、雨にも祟られた。
お蔭で(?)、外仕事は買い物以外はできない。庭仕事はやらない分(風雨で溝に溜まった落ち葉などを掻き出したりしたが)、他の用事をあれこれ済ませた。不明の保険の問い合わせ(保険給付の対象外ということだった)、入手したばかりなのに、まるで充電のできないヘッジトリマーについて苦情電話(充電装置だけじゃなく、本体も含め交換することで決着)、クリーニング、オイルヒーターの設置、灯油300リットルの購入(ポリ容器やドラム缶に給油)など。
← 画像が不鮮明だけど、柿。次郎柿だとか。親戚の人に名前、教えてもらった。甘柿。あげたら、美味しく頂いたと連絡を貰った。
さらに、組合の代議員会出席(伴って秋闘の要求書の下書きを書いた)、報恩講(これは付き合いを断ってきたはずの寺の住職が呼ばないのに来たので、仕方なく自宅で。お布施が痛い)などなど。
無論、連休なので、明日は休みということで、読書もそれなりに。柏原兵三の『長い道』を家事の合間合間に読んで、半分ほど読み進めた。
→ 山茶花とミカンのツーショット。柿をたっぷり、ミカンも、貰ってもらった。ミカンの実が今頃、黄色く色づいているなんて、この5、6年で初めて。大概、正月になっても緑色のままだったのだ。なぜなのか、分からない。そういえば、山茶花だって、満開。咲くのが早過ぎて、なんだか怖いような。
結構、面白い。苛められる話なのだが、主人公(作家本人だろう)は、東京時代、小学校の級長を務めた成績優秀な少年なので、田舎(富山)でも副級長となる(それがまた、嫉妬や苛めのネタとなる)。
田舎の小学校でボスである級長らに苛められるのだが、逆らうこともできず、級長らに命じられるがままに、何か面白い話をせよ、と言われる。
この級長も成績優秀だし本好きだが、家の用事が忙しいし、本を買うのも容易な環境ではない。だから、副級長の主人公に物語を語らせるのだ(その間だけ、苛めが緩和される)。
面白い話といっても、要は読書好きな主人公がそれまで読んできた本の内容を登下校の長い道々、語って聞かせるのだ。
← 秋も深まると、赤く萌える謎のウルシ科の木。ハゼノキだろうか。手前の赤っぽい葉っぱの小さな木は、照手桃(てるてもも)である。
少年としてみれば、何度も読み返した本で、内容を知悉しているのだろうが、それでも、苛めグループに命じられてであろうと、面白く語って聞かせる能力があるってことが凄い。
芸は身を助く、ではないが、後年の作家の才能の片鱗を示していたということなのか。
とにかく、記憶力が凄いと感心する。作家の資質の一つは、生活や思い出、人間関係の細部をねちっこく覚えていることなのかもしれない。
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