「片貝 山ノ守キャンプ場」の一角に「坂本一家の碑」が
つい先日のこと、魚津市は片貝川を遡った地域へ行った。
その途中、「片貝 山ノ守キャンプ場」に立ち寄った。こんなところにキャンプ場があることを初めて知った。
← 「片貝 山ノ守キャンプ場」の管理人小屋
以下、近隣の風景画像を幾つか載せるが、風光明媚でなかなか気持ちのよさそうなキャンプ場。
なんといっても、「片貝県定公園」の中にあるのだ。
実際に夏場、ここでキャンプした方の日記がある:
「みかんちゃんファミリーのアウトドア日記片貝山ノ守キャンプ場。。」
→ 「片貝川」は富山県の二級河川の一つ。急流として知られる。
せっかくなので、ちょっと近隣を散策。
夏場に来たら涼しいだろうし、秋には紅葉が楽しめそう。
管理人さんの話だと、近くには、当然のようにサル(の群れ)や、時にはクマも出没するという。
冬になり、山奥に餌(木の実)が無くなると、サルたちは次第に里のほうへと下りてくる。
キャンプ場の近くには、クルミの巨木もあって、クマも木の実を狙ってやってくるわけである。
実際、キャンプ場の案内書などには、「キャンプ場付近は、クマやスズメバチなどの生息地域です。十分にご注意願います」といった注意書きも。
← 管理人小屋脇から上流方面を観る。
と、キャンプ場の広場の端っこに石碑がある。
この地に関わる人の石碑か記念碑なのか。地元の名士なのかもしれない。
興味本位で近づいて行ったら、予想外の石碑だった。
まさかこんなところに、という思い。
→ キャンプ場の広場というか、駐車場の奥の一角に何やら石碑がある。近づいて行って覗いてみたら…。
それは、「坂本堤弁護士一家殺害事件」、つまり、「1989年(平成元年)11月4日に旧オウム真理教の幹部6人が、オウム真理教問題に取り組んでいた弁護士、坂本堤(当時33歳)と家族の3人を殺害した事件」の被害者の一人(坂本弁護士の妻)がこのキャンプ場の更に奥地で埋められていたのである。
「坂本の遺体は新潟県名立町(現・上越市)の山中に、妻は富山県魚津市別又の林道別又僧ヶ岳線脇に、長男は長野県大町市日向山の山中に埋められた」のだ。
当然、石碑も元々は妻の遺体が埋められた現地にあった。
← 「坂本一家の碑」 元は、魚津市別又谷山中にあった。
その現場への道が荒れたりして行くのに困難になったため、このキャンプ場の一角に、同じものが作られたわけである。
事件の概要などは、「坂本堤弁護士一家殺害事件 - Wikipedia」を参照のこと。
この頁を読んでみて、事件は依然、謎が多く、事件の全容の解明は未だ為されていないことを今さらながら知った。
| 固定リンク
「写真日記」カテゴリの記事
- オレは…待つだけの男!(2024.09.13)
- いまだにアゲハ蝶が一匹で舞ってる(2024.09.12)
- 我がブログ日記20周年!(2024.09.10)
- 痒いというより痛い!(2024.09.09)
- 夏の終わりを告げる小さな異変?(2024.09.08)
コメント
以前、この近くの山道を何も知らないで車で入っていったら、そこに坂本弁護士の奥様が発見された標しがあって驚いた記憶があります。今、もう一度行きなさいと言われても無理です。
投稿: SILVIAおじさん | 2013/10/12 23:01
SILVIAおじさんさん
オウム事件が話題になっていた頃は、小生は東京在住でした。
1995年、地下鉄サリン事件が起き、その前に阪神・淡路大震災が発生していました。
小生は94年に会社を首になり、次の仕事を何にするか迷い悩んでいました。
95年に書くことに生きると決心し、生活はタクシードライバーでと決断したのです。
いろんな意味で95年は自分にとっても画期の年。
坂本堤弁護士事件で奥さんの遺体が富山の山中に埋められた。
どうして富山に? 東京や神奈川からは富山は遥かな仙境と映るからかなと思ったり。
奥さんの遺体が埋められたのは地元の人にとっても気軽には行けない場所。
そんな場所を探し出すのは難しいはず。誰か地元の事情に詳しい人が案内したのかな。
遺体が埋められた場所は、08年に帰郷し、一度は訊ねてみたい場所の一つです。
それがこんな形で、その片鱗に触れられるとは。
ホントの現地は、通行が困難になっているようです(自分で確かめたわけじゃないですが)。
投稿: やいっち | 2013/10/13 21:34