フェデリコ・ベルトラン=マッセスのこと
種村秀弘著の『魔術的リアリズム―メランコリーの芸術 』(ちくま学芸文庫)を読むというか、挿画を眺めていて、気になった画家やその作品をネットで物色していた。
← Federico Beltrán Masses (1885-1949) 作「La Maja Maldita」 (画像は、「Spanish Art Deco Artist Federico Beltrán Masses (1885-1949) ~ Blog of an Art Admirer」より)
今日は、リヒャルト・エルツェかルドルフ・ヴァッカーの画像を探そうとしていた。
見つかったのだが、そのサイトの脇に気になる絵が載っていた。
つい、そっちを覗きにネットサーフィン。
→ Federico Beltrán Masses (1885-1949) 作「ヌード ( ウ 1915) 」 (画像は、「Federico Beltrán Masses - Wikipedia, the free encyclopedia」より)
その絵の題名は「La Maja Maldita」で、作者名はFederico Beltrán Masses (1885-1949)のようである。
日本式にはどう読むのか。フェデリコ・ベルトラン・ミサ? それともミサ?
「Federico Beltrán Masses - Wikipedia, the free encyclopedia」によると、キューバ生まれのスペイン人の画家。日本では知られているのかどうか分からない。
もしかして芸術新潮 6月号 (2012年05月25日発売) で彼のパリ展が紹介されているフェデリコ・ベルトラン=マッセスのことなのか。
以後、本稿では、フェデリコ・ベルトラン=マッセスと読むことにする。
← Federico Beltrán Masses (1885-1949) 作「Spanish Beauty」 (画像は、「Spanish Art Deco Artist Federico Beltrán Masses (1885-1949) ~ Blog of an Art Admirer」より)
独特な色使いと魅力的というか蠱惑的な女性像を描くことに長けていたとか。
ギュスターヴ·モローを介したギリシャ神話や、オルフェウスの謎、アジア的ファンタジーの世界に彩られている。
彼の描いたサロメ像はスキャンダルを招いたりした。
絵を観て印象的なのは、彼のブルーで、ベルトランブルーと呼ばれたりし、明けることのない夜の街の影を描き出した。
→ Federico Beltrán Masses (1885-1949) 作「Blue Hour」 (画像は、「Spanish Art Deco Artist Federico Beltrán Masses (1885-1949) ~ Blog of an Art Admirer」より)
「オヴニー・パリの新聞」の中に、ある画廊での展示ということで、以下の紹介文が載っていた:
1920-30 年代、スペイン人のフェデリコ・ベルトラン= マッセスは、肖像画家としてパリ、スペイン、アメリカで社交界の寵児になったが、死後忘れ去られた。70 年代に、それまで忘れられていたタマラ・ド・レンピッカを再評価させるきっかけをつくったアラン・ブロンデル画廊が、今度はこの画家を世に問う。企画に長年をかけて実現させた展覧会。美女たちに不穏なエロティスムが漂っている。
← Federico Beltrán Masses (1885-1949) 作「The Pearls」 (画像は、「Spanish Art Deco Artist Federico Beltrán Masses (1885-1949) ~ Blog of an Art Admirer」より)
一度は盛名を博したが、スキャンダルもあってか、忘れ去られた。それでも、魅力的なベルトランブルーの力もあってか、彼への関心を呼び覚まそうと、いろんな方が企画を立ててきたようだ。
真の芸術家というわけではなさそうだが、作品に古臭さがなく、過去の絵画史上の経緯(いきさつ)は度外視して、現代でも十分、鑑賞に耐える気がする。
実物を観てみたいものである。
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