マグカップの代替わり
連休中のこと、滑川市にあるPLANT3 という名の巨大なスーパー(ホームセンターなどもあるので、スーパーセンターという名称がつかわれている)へ行く機会があった。
← 滑川市にあるPLANT3 内で買ってきたマグカップ。色合いや佇まいが気に入って、即、購入を決めた。
連休中といっても、我々の仕事に連休など、ありえないが、世間で言う三連休の中の某日。
その前の日、畑の野菜類を、ゴーヤを残して、全て片づけ、すっきりしていた。
懸案の一つが減って、思い切って少し遠出してみたのだった。
初めてPLANT3 立ち寄った記念に、欲しかったマグカップを物色してきた。
いや、違う、巨大な店内をキョロキョロ見て回っていて、陶器のコーナーに差し掛かり、いきなりこのマグカップに焦点が合ったのである。
偶然のこととはいえ、どうせ喫茶するなら、お気に入りのカップで、という望みが思いがけず叶った。
もう少し行動的なら、陶器市のようなところへ、あるいは焼き物の店を物色して、とことん好きなカップを探して回るのだが。
→ 十年以上、愛用していた湯呑み茶碗。
この愛用のマグカップを8年ほど前に(2005年08月の半ば頃)、とうとう壊してしまった。
両親が上京してきた時、泉岳寺前の土産物店で買ったもの。両親も同じモノを買ったのだけど、田舎の食器棚に収められたまま、父母は全く使っていない。
でも、小生は、買った日からずっと愛用してきたのだ。
これの初代のものは、父母らが上京した際(かの曙関が当時の新高輪プリンスで結婚した年に買った。
そのホテルで食事しようとしたら、披露宴に多くの人たちが次々にやってくるのだった。何かパーティでもあるのかと思っていたら、すぐ脇のパーティ会場で、曙関の結婚披露宴がまさに行われようとしていたのである。
高輪・泉岳寺の門前にある小さな土産物店にて小生が買ったら、母も真似して買った。
小生のものは、上記したように、数年前(2005年08月の半ば頃)、台所のシンクに落として取っ手が剥がれてしまった。
それでも、愛着があって、取っ手をアロンアルファでくっ付け、使い続けたのだ。
← 東京在住の時、最後の8年に渡って使っていたマグカップ(と同型のもの。同じときに同じ店で買ったもの)。
けれど、08年の帰郷(引越し)の際に、他の家庭用品や愛用の書棚や蔵書などと共に廃棄してきた。
郷里には母(それとも父)がその時、一緒に買っていたものが食器棚の奥に仕舞われていて、全く手付かずのまま安泰。
普段は、父母らと同じような形の湯呑み(ぐい飲み)を使っているが(小生は備前焼が好きで、このカップを入手するまでは、ずっと備前焼のぐい飲みを使っていた。それは今も郷里にて健在である!)、一人でのんびりする時は…一人暮らしの時の習性だろうか、このカップを使ってしまう。
夜半、父母の咳(しわぶ)く声など寝所の襖越しに聞きながら、一人、このカップを手に静かな時を過ごしていたものだ。
襖戸や父母のしわぶく冬の夜 (や)
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