ボーカロイドって何?
今朝だったか、昼過ぎだったか、初耳の話題が特集されていて、特に興味もなかったのだが、ついつい聴き入って(見入って)しまった。
特集の題材は「ボーカロイド」である。全くの初耳。
テレビの内容は右の耳から左の耳(目から耳へ?)だったので、ネットを通じて調べてみた。
← “VOCALOIDフェスタ みんなのボカロ計画”から生まれたVOCALOIDキャラクター、リング・スズネ。 (画像は、「新たなVOCALOIDキャラクターが続々お目見え! “ボカファーレ ~第0章~”リポート - ファミ通.com」より)
まず、気になる名称だが、「VOCALOIDという名称は、「vocal(ボーカル)」に接尾辞の「-oid 」を組み合わせて作られた造語である」とか。
但し、小生が今朝見たNHKの番組では、「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明が行われていた。
「VOCALOID - Wikipedia」によると、「VOCALOID(ボーカロイド)とは、ヤマハが開発した音声合成技術、及びその応用製品の総称で」、「略称としてボカロという呼び方も用いられる」とか。
「メロディーと歌詞を入力することでサンプリングされた人の声を元にした歌声を合成することができる」という。
「VOCALOIDという言葉は応用製品に設定されているキャラクターを指すために用いられる場合もある」というから、小生さえも聞き及んでいる、初音ミクもそうなのかな、と、ふと連想してみた。
じゃなくて、まさに初音ミクの世界であり、それがドンドン発展しているということのようだ。
「リアルな歌声を合成するためのソフトウェアであり、「実際に収録した人の声を音声ライブラリとして合成するため、より自然な歌声を合成できるほか、ビブラートやこぶしなど歌声に必要な音程変化や抑揚を指定でき、表情豊かな楽曲を手軽に作れるのが特徴とされる」が、小生が注目したのは、「VOCALOIDにより、デスクトップミュージック(DTM)において実際に人間の歌声を録音せずとも、パソコンだけで人間らしい歌声のボーカルパートの作成が可能となっている」という点だ。
テレビでは情報がやや遅いが、ネットでは3年以上(あるいはそれ以上)前から話題になっていたとか。
もう、実際の歌手の肉声より、ボカロの曲(歌唱)のほうがいいとか、中には、それしか聴かない、なんて人も。
→ IA -ARIA ON THE PLANETES-(イア) VOCALOIDの派生キャラクターは、多彩。(画像は、「新たなVOCALOIDキャラクターが続々お目見え! “ボカファーレ ~第0章~”リポート - ファミ通.com」より)
音声が合成できるということで、「過去の人の歌声を再現する試みも行われており、2011年に昭和を代表する歌手である植木等(2007年没)のライブラリが発表されている」とか。
ということは、故人となられた歌手に、生前にはなかったような曲を肉声のようにして、歌ってもらうことも可能なわけだ。
驚いたことに、この世界の歴史は既に十年を超えていて、「VOCALOID - Wikipedia」によると、「2003年2月にVOCALOIDの発表が行われ[3]、2004年にVOCALOID技術を使用した最初のパソコン向けのパッケージ製品が発売、2007年よりバージョンアップ版の「VOCALOID2」が、2011年10月より最新バージョン、「VOCALOID3」が提供されている」というのだ。
既に「VOCALOID3」のステージに突入している!
この世界ではもう、古くなっているかもしれないが、例えば、下記のような曲の数々。多分、何曲かは、耳馴染になっているかも:
初音ミク 『ぽっぴっぽ』『トルコ行進曲オワタ』『メルト』『ワールドイズマイン』
鏡音リン 『炉心融解』
リン、ミク 『夢みることり』
リン、カイト 『ロミオとシンデレラ』

← 「Megpoid(メグッポイド)」? (画像は、「新たなVOCALOIDキャラクターが続々お目見え! “ボカファーレ ~第0章~”リポート - ファミ通.com」より)
昔、エレクトーンなどが発売された時、その合成音が耳障りで好きになれなかった。
シンセサイザーも肌に合わない。と言いつつ、既に想像以上に広まっていて、気に入った曲の中で合成音(音楽)が使われているのだろう。気が付かないだけで。
今は、ボカロの曲には、音声提供者が存在しているようだが、そのうち、それも不要になっていくのかもしれない
肉声から遠く離れて、生身の人間には到底、不可能なようなボーカルの世界が実現していくのだろう。
夢が広がるのか、地に足がつかなくなっていくのか、老兵には想像も付かない。
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