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2013/09/30

鳥類学者 想像の翼を羽ばたかせる

 川上和人著の『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』(技術評論社)を読了した。
 面白かった。
 鳥類学者が恐竜について語るのは、越権行為。

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→ イラストレーター えるしま さく さんの手になるイラスト。 本書の末尾のイラスト。ユーモラスなイラストが多い中、最後のこのイラストだけ、危機迫る(?)。筆者は自分がヒーローになって、助けに行かんとするのだろうか!  (画像は、「鳥類学者恐竜本のイラストレーター えるしま さく さん inspi」より)

 だけど、鳥類は恐竜から派生(進化)した飛翔類の一つだし、恐竜の真っ当な(?)子孫なのだから、現に化石以外に恐竜の有様や生態を知る手掛かりがほとんどない以上、ある意味、鳥類から恐竜を考えるのは、それなりに筋が通っているのでは、と、筆者は<開き直って>いる。

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2013/09/29

『世にも奇妙な人体実験の歴史』はマッドの極み

 車中でトレヴァー・ノートン著の『世にも奇妙な人体実験の歴史』(赤根洋子訳 文芸春秋社)を読んだ。
 訳が平明で読みやすいこともあって、仕事を忘れて読み耽ったりも。

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← トレヴァー・ノートン著『世にも奇妙な人体実験の歴史』(赤根洋子訳 文芸春秋社) 「梅毒の正体を知るため、患者の膿を「自分」に塗布!急激な加圧・減圧実験で鼓膜は破れ、歯の詰め物が爆発!!…ほか、常識を覆すマッドな実験が満載」だって! (画像・情報は、以下すべて「紀伊國屋書店ウェブストア」より) 

 惜しむらくは、図や写真などが一切、ないこと。
 といって、中身が濃いから、図像を挿入すると、定価1,800円が3,000円ほどになっているだろう。となると、小生は買って読むのは論外になる。痛し痒しである。

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2013/09/28

穭田(ひつじだ)の脇を通って

 秋風が吹いている。
 ゆったりしているし、湿気がないので、何処かでふと立ち止まってみないと分からないような風。
 枝葉を緩やかに揺らし、ついでになのか、心の隙間にも秋の風が吹きすぎていく。

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← 稲刈りの終わったばかりの田圃。十日ほど前の光景。

 例年より遅かったように感じられた、近所の稲刈りも終わって、刈ったあとの株から再び伸びる稲である、青々とした稲孫(ひつじ)さえ、すくっと伸び始めている。

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2013/09/27

ボーカロイドって何?

 今朝だったか、昼過ぎだったか、初耳の話題が特集されていて、特に興味もなかったのだが、ついつい聴き入って(見入って)しまった。
 特集の題材は「ボーカロイド」である。全くの初耳。
 テレビの内容は右の耳から左の耳(目から耳へ?)だったので、ネットを通じて調べてみた。

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← “VOCALOIDフェスタ みんなのボカロ計画”から生まれたVOCALOIDキャラクター、リング・スズネ。 (画像は、「新たなVOCALOIDキャラクターが続々お目見え! “ボカファーレ ~第0章~”リポート - ファミ通.com」より)

 まず、気になる名称だが、「VOCALOIDという名称は、「vocal(ボーカル)」に接尾辞の「-oid 」を組み合わせて作られた造語である」とか。
 但し、小生が今朝見たNHKの番組では、「ボーカル・アンドロイド=VOCALOID(ボーカロイド)」という説明が行われていた。

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2013/09/26

空を飛ぶ夢

 自宅では、川上和人著の『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』(技術評論社)を読んでいる。
 本書の題名にもあるように、無謀にもという性格はあるものの、まだ半ばまでも読めていないが、実に面白い。

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← 川上和人著『鳥類学者 無謀にも恐竜を語る』(技術評論社)
 
 鳥類が恐竜の一部から派生した生き物であることは、「CNN.co.jp 中国で新種の恐竜化石発見、「始祖鳥」より原始的」など、中国などでの相次ぐ画期的な発見もあって、ほぼ定説化しつつあった。
 一方、非常に大きな矛盾点もあって、論争も続いていた。

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2013/09/25

マグカップの代替わり

 連休中のこと、滑川市にあるPLANT3 という名の巨大なスーパー(ホームセンターなどもあるので、スーパーセンターという名称がつかわれている)へ行く機会があった。

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← 滑川市にあるPLANT3 内で買ってきたマグカップ。色合いや佇まいが気に入って、即、購入を決めた。

 連休中といっても、我々の仕事に連休など、ありえないが、世間で言う三連休の中の某日。
 その前の日、畑の野菜類を、ゴーヤを残して、全て片づけ、すっきりしていた。
 懸案の一つが減って、思い切って少し遠出してみたのだった。

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2013/09/24

『八月の光』に嗅ぎ取るべきは

 フォークナー作の『八月の光』を読んだ。河出書房版(!)世界文学全集の中のもので、訳者は高橋正雄氏である。
 買ったのは大学生となったばかりの年で、どうやら春休みに入ったこともあり、大作に挑んだらしい。

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→ 『シェファンクト近くのチョクトー族村』、フランソア・ベルナール画、1869年、ピーボディ博物館、ハーバード大学。描かれている女性はバスケットを作るためにトウの皮を染めている (画像は、「八月の光 - Wikipedia」より)

 悲しいかな読んだ記憶も印象も何も残っていない。前後して、『響きと怒り』も文庫本で読んでいるのだが、これも、記録にはあるのだが、自分には晦渋な作品だったというくらいの印象しか残っていないのだ。
 要は、あっさり、うっちゃられたというか、跳ね返されたわけである。

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2013/09/23

富山市の路面電車100周年

 富山市には古くから市電が市街地を走っている。
 市電というと、富山市の運営する電車…と思われがちだが、さにあらず、富山地方鉄道の所有する電車なのである。
 が、同時に、市電というと、富山市の市電でもあった。

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← 「富山市の路面電車100周年」ということで、夜ともなると、こんなキンキラキンに電飾された電車が走っている。今だけ…のはず。

 というのは、「1913年(大正2年)9月1日に富山電気軌道として開業し、1920年(大正9年)7月1日に富山市に譲渡され富山市営軌道となった。1943年(昭和18年)1月1日、「陸上交通事業調整法」に基づき富山地方鉄道に譲渡された」のである(「富山地方鉄道富山市内軌道線 - Wikipedia」参照)。

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2013/09/22

中秋の月の優しさ

 中秋の名月とやらの話題がテレビでもネットでもしきりに出ていて、吾輩もつい外へ出て、夜空を眺めあげてみた。
 台所脇にある勝手口から、サンダルを履いて外へ。

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 出た瞬間、目に飛び込んできたのは、地面などに印されている(かのような)明瞭な明暗を分ける輪郭線。
 雲がない、澄み切った空気、満月(かそれに近いような月影)と条件が揃うと、月光を浴びる領域と、浴びない領域とがくっきりと区分けされる。

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2013/09/21

ボイジャー1号太陽圏外へ

 昨日、ラジオのニュースに聴き入っていたら、「ボイジャー1号、太陽系脱出 地球を旅立ち35年 」(朝日新聞デジタル:- テック&サイエンス)についての説明がされていて、興味深かった。

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← 「ボイジャー1号」 (画像は、「ボイジャー1号 - Wikipedia」より)

 過日(9月12日(現地時間))、「1977年に打ち上げられた米航空宇宙局(NASA)の探査機「ボイジャー1号」が12日、人工物体として初めて太陽系を完全に出たことが確認された。米アイオワ大とNASAの研究者らによる観測データの分析で、陽子などからなる「太陽風」の届く領域を2012年8月に抜け出たと認定された」ことは、テレビでも報じられていて、知っていたが、科学者の評価や意義を強調する熱気に心を動かされた。

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2013/09/20

月を巡る浮世絵

 19日には、月を巡る小文を書いた。
 せっかくなので、月の(も)描かれている浮世絵(一点だけ、日本画)を幾つか紹介する。
 観月もいいが、月の浮世絵の鑑賞も乙なもの。

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→ 豊国(歌川豊国三代)・広重(歌川広重二代)「江戸自慢三十六興 高輪廿六夜」(元治元年(1864)2月) (画像は、「港区ゆかりの人物データベースサイト・浮世絵散歩 高輪の月見] 」より)

 紙面(?)の都合上、紹介には限りがあった。
 このほか、田毎の月が描かれている、安藤広重作の「田毎の月」や、月岡芳年作の『大物海上月 弁慶』(1886年) などを紹介したかったが。

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2013/09/19

仲秋ではなく中秋だとか

 昨日は仕事。終日の仕事なので、早朝から深夜に渡る。忙しければ、未明に至ることも。
 今夜辺りが満月となるらしいが、昨夜の月も望月に見えた。
 空気が乾いていて、澄明な夜空に月がくっきり鮮やかだった。輪郭が際立っている。
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 持参しているデジカメで撮影を試みるも、例によって朧月のような、霞んでいるわけではないが、滲んだ月の影しか写らない。
 やはり、目で、肉眼で見ろ、ということなのか。

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2013/09/18

空白を埋めなければならない

 静けさが耳に痛いほどの夜のことだった。震撼とした静寂は降る雪を告げて いる。
 そんな夜のこと、ある詩人の書を読んでいるうちに、いつしかその中の一節が脳裏を駆け巡っていた。

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 有り触れた言葉の連なりに過ぎないのに、一つ一つの言葉が、削られたばかりの氷の彫刻のように透明で、それでいて輪郭が肌を切るほどに鮮やかなのだった。
 音のない音楽のようにそれらの言葉が脳裏の彼方で不思議なメロディを奏でるのだった。天空が凍て付き、罅割れ、ついには天の欠片が落ちてきたかに思えた。

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2013/09/17

日本海側でも、地殻構造調査を実施

 昨日は、台風18号が東海から関東へと上陸し東北そして北海道沖を駆け抜けていった。
 被害は太平洋側が中心かと思っていたら、とんでもなかった。我が富山県にも傷跡を刻んでいった。
 富山市は八尾にある高善寺橋の橋脚が土台から傾いて、路面が地割れを起こし、橋が崩壊の恐れという状態になっている。

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→ 昨日16日、富山市内某所で待機していたら、車の窓外に何やら奇妙な光景が。電気関係の設備ボックスだが、その窓に……

 増水した井田川の濁流の圧力でコンクリートの橋脚の土台部分の土砂を押し流し、橋脚が上流側へ傾いてしまったとか。無論、通行止めとなった。

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2013/09/16

災害はいつ何処で発生するか分からない

「大型の台風18号は15日午後、暴風域を伴って四国沖を北上し、西日本と東海が強風域に入った。気象庁によると、16日朝から昼前に東海か関東に上陸し、その後東北地方南部へ縦断する可能性が高い」(「台風あす東海か関東に上陸か - 注目ニュース:@niftyニュース」)という。

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← 2010年10月に列島を縦断した台風18号の強風で、我が家の大きな杉の木が幹の中途で折れてしまった(詳細は、「杉の木が倒れた」にて)。

 北陸地方には直接の影響はないだろうが、雨は激しくなる見込みとか。
 台風18号というと、2010年の10月上旬に本土に上陸した台風のことを思い出す。

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2013/09/15

雨の日は創作…だった頃も

 今日はあさからどんよりした空模様。未明には雨が降っていたが(雨音で三時過ぎに目覚めてしまった)、夜が明ける頃にはいつしか雨音も消え去っていた。
 でも、いつまた雨が降り出してもおかしくないと感じさせる空。実際、昼前には降り出した。
 ということで、今日、日曜日は庭も畑仕事もしないと決め込んだ。

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→ 裏の畑へ続く小道

 朝になる前から寝床を離れ、茶の間に移動し、リクライニングに体を埋め、本を読みつつ、いつしか夢の世界へ。
 観た夢は、いつも通り、味気ない、中身の貧相さを実感させるもの。女性はまず登場しない。
 夢の中でも想像力が枯渇しているようで、夢の中身と現実の出来事を逐一、対応させられそうな気がする。

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2013/09/14

富山市の危険な橋

 過日、「由緒ある八田橋が危ない」にて、富山市における危ない橋の一つとして取り上げた。
 ここは、ポートラムという路面電車も通っており、すぐ先には、富山でも有数の渋滞頻発の交差点もある、交通量の多い地点である。
 過年、路幅の拡幅はならないものの、進路変更を示す白線が引き直されたりして、若干、渋滞が緩和されたようだ。

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← 八田橋 拙稿「由緒ある八田橋が危ない」を参照のこと。

 テレビなどの報道では、「富山市中心部にある八田橋も点検の見逃しが発覚した。八田橋は橋桁につなぎ目がある特殊な構造をしており、その事実を富山市が把握していなかった」とあった。

 このたび、八田橋以外の幾つかの危険性を指摘されている橋を見学する機会があった。

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2013/09/13

ナスとキュウリは収穫収め

 今日は湿気が鬱陶しいものの、雨の心配はなさそうな空。
 午前11時頃に食事を終え、すぐに外仕事の準備に。

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→ 今年のカボチャの収穫は、この小さな実が一個だけ。ミカンの実より小さい。

 仕事柄、未明に帰宅するので、一眠りして起きて、一服していると、その日の最初の食事は、そんな時間になってしまう。

 まだ、3時間ほどしか眠っていないので、食事をするとすぐに眠気が襲ってくる。

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2013/09/12

久しぶりに書店へ(後編)

 ここ二か月余り、吉川訳版で『失われた時を求めて』を既刊の第五巻までずっと読んできた。
 合間に、莫言の『赤い高粱』などを読んでいたとはいえ、理系の本を読みたい、多様なジャンルの本を読みたいという欲求が高まるのをどうしようもなかった。

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← トレヴァー・ノートン著『世にも奇妙な人体実験の歴史』(赤根洋子訳 文芸春秋社) 「梅毒の正体を知るため、患者の膿を「自分」に塗布!急激な加圧・減圧実験で鼓膜は破れ、歯の詰め物が爆発!!…ほか、常識を覆すマッドな実験が満載」だって! (画像・情報は、以下すべて「紀伊國屋書店ウェブストア」より) 

 食欲の秋、スポーツの秋だが、読書の秋でもある。
 小生らしく、雑多な本を読み漁っていく楽しみの季節がやってきた。

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2013/09/11

久しぶりに書店へ(前編)

 この数日、爽やかという言葉を思わず使いたくなるような陽気が続いている。
 秋の空というような、高い感じの薄い雲たち。

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← 鉄道むすめのラッピング電車(富山ライトレール社のポートラム)。岩瀬ゆうこ、井川ちしろ、大月みーな、磯野みゆきなどのキャラクターが。「キャラクター紹介鉄道むすめ~鉄道制服コレクション~」参照。

 湿気が感じられなくて、昼真っ盛りの時間帯に動いても、汗が滲み出ることもない。
 そんな天気も、今夜辺りが峠のようである。
 
 その爽快な空の下、時間が出来たので、久しぶりに書店へ行こうと思い立った。

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2013/09/10

電子の雲にまみれて

(前略)自然の摂理という人間の知恵を遥かに超える天上の星。
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 それが、ダーウィンの思想の登場、非ユークリッド幾何学の出現、生命や物質の 論理や構造の科学的探究の方法の萌芽などによって、自然はかって思われていたよ うな人の手の及ばない世界ではなく、むしろ場合よっては理解可能であり、それど ころか手を加えることさえ可能であることが露見してしまった。生命は今も依然と して神秘的ではるが、神秘そのものとは思われなくなった。生命の奇跡のそのほん の端緒であろうと、再現さえ現実のものとなりつつある。圧倒的な勢いで進行する 科学の肥大は、人間を人間たらしめる前提を崩し始めているのだ。

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2013/09/09

パソコンを書斎へ移動

 一昨日、パソコンを置いてある部屋を茶の間(居間)から書斎へ移動した。
 自分は生粋の(?)テレビっ子で、バカみたいにテレビに齧りつきたがる人間。

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← 過日、黒部の生地地区へ行く機会があった。久しぶりの海との対面。

 CMになると、あるいは番組(出演者)がつまらないとチャンネルをガチャガチャ(←古い!)切り替えながら、放っておくと、いつまでも見続けてしまう。
 それこそ見ないときでも点けっ放しにしていたりする。

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2013/09/08

プルーストの耳からバルトの箸へ

 肌寒い日々が続いている。そぼ降る雨が寒々しい。薄暗くて、逢魔が時でもないのに、人恋しい気持ちが募るような、淋しい風景が窓外に広がっている。
 雨だし、土曜日ということもあって、外を出歩く人も少ない。

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 ふと、いつもはガラス窓が少しは開いていて、網戸越しに人影がちらつくのが、この寒さと雨で窓が固く閉められていて、それがその気がなくとも、人を撥ねつけているように感じられる…だから、淋しさ寒さが一層募るのかも、などと思ったりした。

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2013/09/07

富山市の水道水の源は有峰湖

 過日、「広報 とやま 9.5」の中の、富山市長・森雅志氏の手になる「ほっと・エッセイ 水道水が最高金賞」なるコラムエッセイを読んでいたら、「富山市の水道水の源は有峰湖である」という文章に出会った。

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→ 「有峰ダム」(右岸所在地:富山県富山市有峰)  (画像は、「有峰ダム - Wikipedia」より)

 コラムでは、富山の水はどうしてこんなに美味しいのか、という発言を端緒の一つにしている。
 富山の水道水が、モンドセレクションの最高金賞を受賞したことは、既に本ブログでも触れている
 このコラムエッセイの全文を紹介したいが、そうもいかない。

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2013/09/06

古ぼけた障子紙

 肉体的異常(一応、ここでは、脳内の異常に限定しておくが)があったからといって、ひたすら精神的に打ちのめされ、打ちひしがれ、圧倒され、精神的な闘争に疲労困憊し、困窮し、心が枯渇し、それこそ、草木の一本も生えない荒涼たる、寒々とした光景ばかりがあからさまとなるケースもある。

 癲癇(などの精神的な病)を抱えることと、精神的な荒廃、あるいはその位相的には逆にあるかのような創造性とは、決して直結しない。心の病を抱えている、だから、心が荒廃した、とも説明できるし、心の病を抱えている、だから、彼はその病を活かして彼特有の世界を探究し表現したとも、そのどちらとも、言える。

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2013/09/05

侘びでも寂びでもなく

 雨が降っている。
 雨の音がまともに部屋になだれ込む。

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 一人きりの部屋。だから、尚のこと、雨音が喧しく聞こえるのかもしれない。

 やがて、雨音が一点に集中する、そしてその一点とはあの人の雨傘だったりするような、そんなドラマの欠片もないのだ。

 だからといって、格別淋しいこともない。
 屋根を叩いては弾け散る雨の音の御蔭で寂しさが紛れている?

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2013/09/04

莫言…言う莫(なか)れ…もう、云えん

 朝方から午前中は、薄日も垣間見える曇り。段々、雨粒が混じってくるようになり、三時過ぎには強い雨、四時ごろには風雨。
 雨粒が屋根の瓦やトタンを叩く音が喧しい。しかも、暗い!
 夏の息の根を、それどころか、夏の猛暑なんて記憶の残滓をこれでもかというほどに絶やそうとしているかのようだ。

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→ 張藝謀「紅いコーリャン」((1987年 映画) (画像は、「張藝謀「紅いコーリャン」 Internet ZoneWordPressでBlog生活」より。内容についても参照するもよし。)

 昨日、ようやくというか、莫言作の『赤い高粱』(井口晃訳 岩波現代文庫)を読了した。仕事中に、止むを得ざる待機時間が生じ、遅々として読み進められずにいた本書の残りの130頁を一気に読めた。

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2013/09/03

「おわら風の盆」与太話

 今月一日、越中は八尾(やつお)へ行ってきた。
 この日に八尾へ、というと、「おわら風の盆」の見物に、となるが、さにあらずである。
 無粋ながら、仕事で八尾へ行ったのである。

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→ 「おわら風の盆」(2013)ポスター(ポスター画像は、「越中八尾 おわら風の盆|気品高く唄い踊り継がれる、おわら風の盆。」より)

 車で会場の周辺は散々駆けずり回ったが、肝心の会場内へは、本番が始まる前に通りかかっただけ。
 いざ、祭りが始まる頃には、車は一切、シャットアウトである(地元の車は一定の便宜が図られているが)。
 なので、会場の遠くから、祭りが行われている、坂の町・八尾の会場をちらりちらりと眺めやるばかりだった。

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2013/09/02

第32回浅草サンバカーニバル画像情報

 2013年8月31日、恒例の「浅草サンバカーニバル」が31日、東京都台東区の雷門周辺で開催された。今年で32回目。
「この日は19チーム約3000人のダンサーがパレードに参加した」(「時事ドットコム:動画特集 第32回浅草サンバカーニバル=華やかでダイナミックな踊りの数々」より。←今なら動画も観れる)とか。

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← 画像及び審査結果については、「浅草サンバカーニバル公式サイト」へ!

 仕事の都合でスタッフ参加も見物も叶わなかったが、今年はせめて画像(動画)情報を案内することで、気持ちだけ参加させてもらう。
 情報は徐々に追加していく。画像などを転載して構わないというサイトの方は、連絡願いたい。その他、関連情報があれば、教えていただけるとありがたい。

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「汚染水漏れ」よりオリンピック東京招致だってさ

 過日、「『汚染水漏れ』閉会中審議、オリンピック東京招致への影響が理由で先送りへ」(「朝日新聞デジタル | 執筆者: 朝日新聞社提供」より)というニュース報道があった。
原発の放射能汚染水漏れについて国会閉会中に審議を行うか検討をしていた問題で、オリンピックの東京招致に悪影響を及ぼしかねないという理由で、審議が先送りされることになった」というのだ。

 心底、日本の政府らの姿勢にがっかりした。がっかり以上に怒りを覚えた。
 何が一番、大事なのか。

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2013/09/01

我が家の庭は「すずめのお宿」?

 我が家の庭では、最近、やたらとスズメたちの姿を目にする。
「繁殖は春から夏頃(主に3-8月)にかけて行われる」(「スズメ - Wikipedia」より)というから、あるいは繁殖期だからなのか。

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← 畑仕事を終えて玄関に向かったら、何やら視線を感じる。見ると、自転車の上にスズメが。

 ただ、思い返してみるに、例年、今頃の時期に格別、スズメたちを多く見かけたという印象はない。
 今年の異常気象のせいなのか。
 それとも、我が家の庭や畑に餌が多いのか。

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