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2013/08/05

福島(日本)発の「地球被曝」

 つい先日、富山(北陸)は梅雨明け宣言したばかり。なのに、昨日もそして今日も、雷鳴を伴う驟雨に見舞われている。
 梅雨明け宣言は、ちょっと気が早かったのではないか。
 いろんな人と話していても、今年の梅雨の雨の降り方は異常だよね、という感想では共通する。
 地球環境がいよいよおかしくなってきた…のか。

 まあ、そんなことは細かな話ではある。
 そう、切迫している事態に比べれば。

 既に古い記事になるが、福島原発事故に関して事故が発生した年(2011年)に以下の懸念が有識者の間に持たれていた(「asahi.com(朝日新聞社):核燃料の大半溶け圧力容器に穴 1号機、冷却に影響も - 東日本大震災」より):

 東京電力は12日、東日本大震災で爆発事故を起こした福島第一原発1号機の核燃料が溶けて原子炉圧力容器の底にたまって穴が開き、水が漏れていることを明らかにした。燃料を冷やすために入れている水が圧力容器の2割以下しかたまっていなかった。溶けた燃料が格納容器に漏れ出ている可能性も否定できないとしており、今後の原子炉の冷却作業は大幅に遅れる見通しだ。

 東電によると、溶けた燃料が圧力容器の底に落下、その熱で制御棒を動かす棒を入れる管の溶接部などに亀裂が入り、圧力容器の底から大量の水が漏れている可能性があり、3千トンの水が行方不明になっている。

 東電原子力・立地本部の松本純一本部長代理は「実際には燃料は形状を保っておらず、大半が溶けて底にたまっているとみられる。底にわずかにたまった水で燃料が冷やされていると考えられる」と説明。また、「核燃料が圧力容器の外に漏れているとは考えていないが、可能性は否定できない」とも話した。

 経済産業省原子力安全・保安院も、燃料が溶けて圧力容器の底にたまる「メルトダウン」が1号機で起きた可能性が否定できないとしている。


(関連して、「大震災、311,原発のウソ抜粋、小出裕章」なども参照)

 今や、融けた燃料棒は、格納容器どころか、原子炉建屋の底をも突き抜け、汚染された地下水となって海へ流出するという最悪の事態に立ち至っているとか(「福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース」):

 東京電力福島第一原発の放射能汚染水が海に流出し続けている問題で、原子力規制委員会は2日、初めての検討作業部会を開いた。しかし、抜本的な対策は示されず、東電が進めている対策では海への流出が止められない。事故から2年半たった今も八方ふさがりで、汚染の拡大を防げない危機的な状態が続いている。このままの状態が続けば、廃炉計画は破綻(はたん)しかねない。

 現政権が選挙で原発政策のことを争点にしないよう、懸命だったのもなるほど、というべきか(「福島第一、汚染水封じ込めピンチ 地中の壁で地下水急増 (朝日新聞デジタル) - Yahoo!ニュース」):
 問題になっているのは、1~3号機の海側の敷地と港湾。地中に汚染水がしみ出し、海に漏れていると見られる。

 東電は岸壁近くの土を薬剤で固めて遮水壁を造り、汚染水が海へ流出するのを防ぐ工事を進めている。遮水壁ができあがっていくにつれ、観測井戸の水位が地表から1メートルほどまでに急上昇した。遮水壁で地下水がせき止められ、行き場がなくなったためとみられる。

 遮水壁は工法の制約で地下1・8メートルより深い部分しか造れない。すでに、観測井戸の水位が遮水壁の上端を上回っており、完成しても海への流出が止められないのではと懸念されている。このままのペースで上昇すれば3週間で、水が地面にあふれ出す計算だ。

 知るべき情報は多々あるはずだし、それ以上に、分かっていない情報のほうが圧倒的なのだろう。
 悪夢というより、現実の事態がいよいよ切迫している。

 たとえば、小出裕章氏は山本太郎氏との対談の中で、「放射性物質を問題にするのであれば、恐らく水に溶けて海へ流れていますので、海のストロンチウム90汚染地図、海のプルトニウム239の汚染地図というのをこれから作らなければならないと思いますが、残念ながら、私たちの力はそこまでいっていないということです。大変申し訳ないと思っています」と語っている。

 その上で、小出裕章氏は、以下のように述べている:
 

1986年には旧ソ連のチェルノブリ原子力発電所で大きな事故が起きましたが、その時には「地球被曝」というような言葉がつくられました。まさに、日本の福島だけが汚染されているのではない。日本中が汚染されたわけですし世界中が福島からの汚染物質で汚れてしまったという状況になっています。

 現政権が原発問題から目を背けるのも、むべなるかな、である。

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コメント

僕も久しぶりに記事を追いかけています。

たぶんそうなる、
それはほぼ適中しますが、
外すのは、さらに裏をかかれたとき。

まさか、そこまで馬鹿なことを!?
なんてときには予想が外れます。

どうしましょ。

投稿: 青梗菜 | 2013/08/05 22:30

青梗菜さん

汚染水の地下へ、そして海への流出、メルトダウンした頃からすでに始まっていた可能性が高まってきました。
東電も、そのうち、認めるのでしょう。
あまりに遅い対応。
世界への恥ですし、迷惑です。
これほどまで対応が遅いってのは、驚異です。

投稿: やいっち | 2013/08/07 20:58

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