富山には送電線鉄塔が多い
過日、「富山県内を横断する送電線が多数あり、目立つ。電力供給県の宿命なのか。景観を壊してる? それとも、富山県の景色の特徴か。」と、呟いた(Twitter)ことがある。
帰郷して早5年となる。帰郷して、代行だったり、新聞配達だったり、今のタクシー稼業だったりと、(主に)富山市内を車(バイク)で移動して回る仕事に携わってきた。
→ 鉄塔(高圧送電線用) (画像は、「鉄塔 - Wikipedia」より)
市内などを走ってきて気づいたことの一つに、富山には送電線(伴って送電線鉄塔)が多い、という事実だ。
送電線というべきか、(その正体や目的が分からないのだから)とりあえずは、鉄塔というべきか、迷うところだが、とにかく目立つのは外見からして送電線である。変電所も目立つ。
ちょっと郊外の田園地帯を走ると…否、住宅街であろうと、その地を貫いて、送電線が走るし、鉄塔が聳えている。
送電線が多いのは、富山市(富山県)だけの特徴なのか、それとも、全国どの地方も似たり寄ったりの事情なのか、調べたことがないので、今は富山だけの事情として以下、書き連ねていく。
まずは、広く「鉄塔」についてメモしておきたい。
「鉄塔 - Wikipedia」によると、「鉄塔(てっとう)とは鉄製の骨組み構造から構成される細長い建造物である。送電線やアンテナの支持(携帯電話などの基地局、放送局の送信所など)、気象の観測、灯台、消防の望楼などに用いられる」とのこと。
案の定だろうか、「送電鉄塔写真舘 送電鉄塔リンク集」に観られるように、送電鉄塔写真マニアの方も結構、いらっしゃる。
中でも「ぱわーらいん」は、「富山県黒部の送電鉄塔を中心に公開されてい」るとか。
画像でその様子を見たいという方には必見のサイトだろう。
こうしたサイトが富山にあるほどに、送電線(鉄塔)が多いという傍証になろうか。
「関西電力の送電鉄塔」も大御所というか、老舗的存在のようだ。
「【北陸電力】送電系統(幹線系) - Google マップ」などもある。
この頁で示されている送電線網を眺めると、富山よりも、隣県の石川県などのほうが送電線網が濃いことが分かる。
また、当然のことながら(?)、北陸電力、中部電力、関西電力網が絡み合っている(?)ことも分かる。
こうしてみると、小生はたまたま送電線(鉄塔)の多い地域を通ることが多いだけであり、実はそれほど目立つ存在ではないといいうことになるのか。
← 北陸電力の営業区域(青色に塗られた3県) (画像は、「北陸電力 - Wikipedia」より)
「北陸電力 - Wikipedia」でも分かるが、北陸電力は、「北陸地方(石川県・富山県全域、福井県嶺北・敦賀市)と岐阜県飛騨市の旧神岡町と旧宮川村の坂下地区・別途営業地域を参照)を営業区域とする電力会社」である。
一時は関西電力や中部電力の支配下に入りかけたが、「1951年の電気事業再編時に際しても、北陸電力は他ブロックから独立した企業として成立し得た」のである。
安直なまとめにいきなり入って恐縮だが、「庄川や黒部川に建設された従来の水力発電所の大半が関西電力に引き渡されたこと」などから、そもそも水力発電、火力発電などで電源が豊富だったため、富山県(や石川や福井)などは北陸電力の管轄地域でありながら、富山県内(など)から関西電力(や中部電力)の電力需要地域への送電の必要があり、送電線網が込み入った印象を受ける結果になった(のかもしれない。今は断定は避けておく)。
いずれにしろ、送電線網が発達しており、送電線や鉄塔が多いのは、富山県の風景の特徴(の一つ)と云って間違いはなさそうである。
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