貰い手が増えました

　今日、久しぶりに草むしり。
　上下、作業着に着替えて本格的に。
　マスク着用、麦わら帽子、手には無論、作業用手袋。長靴なのは言うまでもない。

　昨年までは、春から秋口にかけて、雨の日以外はほぼ毎日、草むしり作業に携わった。
　大して広い庭や畑があるわけじゃないが、一日、二時間として二週間で一巡する。

　ようやく一回りした頃には、最初に手を付けたところが憎たらしいほど立派に草茫々となっている。
　で、また、二週間ほどを費やして一巡り、の繰り返しで、気が付くと秋口となっている。

　それを、昨年の晩秋、思い立って、庭や畑に防草シートを張り巡らした。結構、カネがかかる。幅１メートルのシートを何十メートル分も張り巡らした。
　段々、カネが尽きて、古くなって放置されていた茣蓙、畳、板切れ、古びたテーブルカバーと、ありとあらゆるシートを敷き詰めた。
　無論、畑の植え付けの部分や、庭の人が歩く部分は、元のまま。
　
　もう、意地になって張り詰めたものである。
　その効果か、なるほど、防草シートを張ったところは、草の生え方が目立たない。たまに、強風が吹くとシートが捲れたりして、そのたび、石やブロックや砂利を置いたりして重しとする。
　
　ということで、今年は、春先からの恒例の草むしり作業はその回数、頻度が随分と減っている。
　今日は草むしり、というのではなく、野菜の収穫の際、ついでに目立つ雑草をひん毟る、という程度。

　しかし、さすがに雑草が目立ってきた。シートは庭や畑の全面に敷き詰めたわけじゃないし、隅のほうは覆いきれない。
　そういった部分を中心に、雑草が凄いことになっていたのだ。
　まだいい、もう少しはいいだろう、なんて躊躇しているうちに、目に余るようになってきたわけである。

　富山（北陸）は、不穏な天気の日が続いている。
　今日も、午前中は晴れだったが（朝方、ざーという雨が降っていたようだが）、いつまた雨が降り出すかしれない。
　その合間を縫って、本格的ないでたちで雑草退治と相成ったわけである。
　二時間ほど、作業した頃には、雲行きが怪しくなった。
　たまたま近所の方と挨拶したので、慌てて、畑の野菜を収穫し、全部、あげた。

　いつも、同じような人にあげているので、たまには違う人にあげられてよかった。
　ナス、キュウリ、ゴーヤ、ピーマンなどをザルに一杯。
　お礼にお菓子をもらった。お礼を貰ったのは初めてだ！

　それにしても、小生、なぜ、ピーマンなど植えたのか分からない。
　ずっと、トマトだと思っていた。今年は、トマトの生育が悪いなーと思っていたら、一昨日、その育った苗木は、実の形状からピーマンと判明した次第。
　野菜は嫌いだが、中でもピーマンは嫌い。
　なのに、なぜ。トマトと間違えて買ってきたのか。
　プチトマトといい、苗木を間違えて植えるなんて、耄碌だろうか。

　ま、いいや。育った野菜の貰い手もあることだし。ゴーヤも、大概の人は敬遠されるが、今日の方は歓迎してくれた。結果オーライである。

［追記］：
　そうそう、昨晩知った、衝撃の（？）事実。
　ナスやキュウリ、たまにはゴーヤやプチトマトを、週に二度も三度も貰ってもらっている方がいる。親戚である。
　その家は四人家族。まあ、なんとか消費してもらっているものと思っていた。
　すると、昨晩、その家のご主人と、町で遭遇、立ち話。
　雑談の中で、提供した野菜の一部を店で出している！　というのだ。
　そう、いつもあげていた家のご主人は、魚をメインの料理店を経営されているのである。

　吾輩が作った野菜を店で！　驚愕の事実だ。
　多少なりとも不特定多数の方が食べているなんて、嬉しいを超えて、大丈夫なのか、心配になる。
　まあ、除草剤の類は使っていないことは保障できるけど、味は分からないのだよ。