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2013/07/17

野菜好きだったらなー

 富山は未だ梅雨が明けていない。
 予報によると、あと数日は、いかにも梅雨を思わせる空模様の日が続くらしい。

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← キュウリ、ナス、ゴーヤ。中1日で、これだけの収穫。一昨日も。プチトマトが好調。結構、美味い。

 明けてほしいような、でも、たださえ暑い日が続く中、夏本番となったら、どれほど暑くなるのかと思うと、先延ばしを望むような、ややっこしい気分である。
 雑草も勢いづいているのだが、湿気が濃厚なせいだろうか、緑が濃い。雨上がりの時など、表面の埃が現れるからか、葉っぱが皮膚呼吸を復活したかのように、生き生きしている。

 昨秋、思い立って、庭の方々や畑の畝の通り道などに防草シートや筵、ビニールシート、板切れなどを敷きまくった。
 お蔭で、今年は草むしりの回数が非常に少なくなっている。
 手抜きしている面もかなりあるのだが、数十平米は雑草退治の要が軽減されている。

 しかし、庭の隅っこなど、雑草が深くなっていて、このまま、手抜きを続けていると、終いにはどんな惨状を晒すようになるのか、怖い気もする。
 防草シートなどの多用、そして何より今年は除草剤の散布の頻度も極端に減らしている。
 古くからあったキウイが枯れ果てたのは、土中の除草剤を吸収してしまったからではないかという疑念がぬぐえないでいる。

 父母が健在だったころには、手塩にかけて育てていた盆栽が、何十鉢も並べられていたり、庭や畑の方々にいろんな花々が咲いていた。
 季節ごとの彩が見事だったのに、小生が庭の世話をするようになって、除草剤の散布、そしておそらくはそれ以上に、やたらと雑草退治に熱中したこともあって、多くの花々が死滅していった。

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→ 春先に車道沿いの細長い花壇に植えた三重カナメ。順調に育っている。今夏の緑のカーテンには間に合いそうにないけど。

 昨年までは、春先からは、雨の日以外はほぼ毎日、草むしりに没頭したものだ。
 そのこと自体は悪くはなかろうが、土の面に草の芽が見え始めると、即座に毟り取ったものだから、雑草と花々との見分けもつかず、そのまま育てば素敵な花になっていたかもしれない草の数々も根こそぎ殲滅してしまったようなのだ。
 ほんの数年前のブログ日記に載せた画像を見ると、今昔の感を強くする。

 今、庭や畑に咲いてくれる花々は、数えるほどである。

 それらは、小生が世話せずとも、芽のうちに引っこ抜いたり、除草剤を散布したりしないかぎりは、季節が来ると咲いてくれる、そんな殊勝な草花に限られる。
 ムラサキツユクサ、グラジオラス、ヒマワリ、ホタルブクロ、ヒメジョオン、突きぬき忍冬、紫陽花、アガパンサス、夾竹桃、あと、繁殖してほしくはないドクダミなどなど。
 それなりにサバイバルはしている花もあるが、ほんの数年前までは、庭のあちこちに花を咲かせた、綾なす多くの花々が死滅してしまった。
 
 それはそれとして、畑のナスやキュウリ、ゴーヤ、プチトマトなどが絶好調である。
 仕事柄、隔日にしか収穫できないのだが、それでも、小さくはないザルに山盛りの収穫。
 浅漬けのために、少々だけ残して、ゴーヤ以外は人にあげる。
 ゴーヤは好きじゃないという人が多いので貰い手が少ないのだ。

 なので、ゴーヤは、適当に細切れにして、冷凍する。
 夏が過ぎ、台所で火を使う調理が苦にならなくなったら、ゴーヤチャンプルを作るのである。
 豚肉少々、玉子、高野豆腐、キクラゲなどと共に、フライパンで調理。
 味付けは、ポン酢くらいのもの。あとは胡椒を振りかけるだけ。気が向いたら青海苔もパラパラと。
 それでも、結構、美味い。

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← 同じ花壇には、ウルシ科の植物が勝手に育っている。伐採を望む人もいる。小生は、南面する壁面に日除けを兼ねて、ツタを這わせたいのだが、どうしたものか。今や枠組みだけとなった古い障子戸の残骸を置いてあるのは、願わくはツタが這うようにという儚い願いのゆえなのだ。

 野菜は土の成り代わり。だから、土を喰らっている。土の賜物を頂いている。
 一日か二日で、小さかったキュウリやゴーヤが一気に育つ、その成長の凄味。
 野菜は土の賜物であり、命の息吹のエネルギー源でもある。

 ああ、これで吾輩が野菜好きだったら、どんなによかったことだろう!

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