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2013/07/31

星だけが知っている

 星々は何も語らず、ただ天にあり、地にある。
 天の底、地の果てにあって、輝きを放ち続けている。
 無辺大の凍て付く時空を光で満たそうと、懸命の、しかし儚い試みを続けている。
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 窓辺でボクは星たちを眺めている。
 手を差し伸べても、窓枠をほんの少し食み出すだけ。
 星の煌めきがボクの瞳を心を射抜いている。刺し貫いて、ボクを居たたまれないほどに戸惑わせる。

 ボクは居ても立っても居られない。じりじりする想いが沸き立っている。
 ついさっきの夜中の冒険。屋根裏部屋から這い出、屋根瓦を這い蹲って、昼間、こっそり掛けておいた木の梯子を伝って外へ、遠い世界へ旅をしてきたんだ。
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 真夏の夜の小さな冒険。
 やぶ蚊と蛙の鳴き声と、カラスか何か鳥の喚き声だけがボクの連れだった。
 月は雲に隠れていて、灯りのない田舎道を歩くのは難儀だった。怖かった。星々だけが冷徹にボクを見下ろしていた。

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