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2013/06/25

今年後半はプルーストへ

 昨日は、月に二度の連休を巡ってあれこれ書いた。
 たまの連休なので、普段はできないような作業や用事を果たす、云々と。
 無論、読書のほうも細々と進めている。

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← グウェン・ラヴェラ【著】『ダ-ウィン家の人々 - ケンブリッジの思い出』(山内 玲子【訳】 岩波現代文庫) 「チャールズ・ダーウィンの孫娘による本書は、ダーウィン家の群像とヴィクトリア朝上流階級の人間模様をウィットとユーモアあふれる表現で生き生きと描き出す。百数十年前のケンブリッジの街並みと、多くの科学者を育んだダーウィン家の人々が蘇ってくる。著者自身によるペン画の挿絵も魅力的であり、古き良き時代の英国を描き出す至上の回想記」。

 連休初日の夜は、 シャーロット・ブロンテ著の『ジェーン・エア〔上〕』を朝方までに読了し、一旦、朝刊を読んでから、『ジェーン・エア〔下〕』へ突入。
 やはり面白いし、イギリス文学特有の(ジョージ・エリオットに繋がるような)心理描写や性格描写の細かさが際立つ。

 さて、連休には、一か月ぶりに書店へ行った。知人の子供が生まれた誕生祝を買いにデパートへ行ったついでに、同じ館内にある紀伊國屋書店へ足を伸ばしたのだ。

 買ったり、予約したりした本を列挙する。

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← 莫言著『赤い高粱』(井口晃訳 岩波現代文庫) 「婚礼の輿が一つ,赤に染まる高粱畑の道を往く.美しい纏足をもった少女.汗に濡れ輿を担ぐ逞しい青年.血と土,酒に彩られた一族の数奇な物語が始まる.その名「言う莫れ」を一躍世界に知らしめた,中国現代作家の代表作」。予てより気になっていた本。ガルシアなどの影響も受けているとか。

月曜日買った本:
莫言著『赤い高粱』(井口晃訳 岩波現代文庫)
グウェン・ラヴェラ【著】『ダ-ウィン家の人々 - ケンブリッジの思い出』(山内 玲子【訳】 岩波現代文庫)
マルセル・プルースト【作】『失われた時を求めて 〈1〉 スワン家のほうへ 1』(吉川 一義【訳】 岩波文庫) 

 莫言著の『赤い高粱』(井口晃訳 岩波現代文庫)は、ガルシア=マルケスの影響を受けているというので、好奇心もあって読む。権力の下にあって中国の世相をどこまで描き切れているのだろう。

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← マルセル・プルースト【作】『失われた時を求めて 〈1〉 スワン家のほうへ 1』(吉川 一義【訳】 岩波文庫) 「ひとかけらのマドレーヌを口にしたとたん全身につたわる歓びの戦慄―記憶の水中花が開き浮かびあがる、サンザシの香り、鐘の音、コンブレーでの幼い日々。重層する世界の奥へいざなう、精確清新な訳文。プルーストが目にした当時の図版を多数収録」。本作の訳書は幾つもある。小生は、井上究一郎訳で初めて接した。だが、全体の3分の1で挫折。本書は、実は訳者もだが、当時の図版を多数収録に惹かれて選んだ。井上さんや鈴木さん訳には少しは親しんだので、今度は違う方の訳もいいかと。

以下は予約した本:
神野志 隆光【著】『本居宣長『古事記伝』を読む 〈1〉』( 講談社選書メチエ)
ブライアン・フェイガン【著】『海を渡った人類の遥かな歴史-名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか』(東郷 えりか【訳】 河出書房新社)

 ブライアン・フェイガン著の『海を渡った人類の遥かな歴史-名もなき古代の海洋民はいかに航海したのか』(東郷 えりか【訳】 河出書房新社)を予約したのは、日曜日の朝日新聞の書評欄の影響。こういた話題には目がないのだ。

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← シャーロット・ブロンテ/著『ジェーン・エア〔下〕』(大久保康雄/訳 新潮文庫) 「ロチェスター氏との結婚式の日、式場では意外な真実が暴露される。不気味な女の哄笑、引き裂かれたベール……。狂った彼の妻の仕業だった。屋敷を逃げだし荒野をさ迷うジェーンは牧師の家族に救われるが、ある晩、闇の中から彼の呼ぶ声を聞く。その声に導かれて戻ったジェーンは、失明し不自由な身となった彼と再会し、結ばれる。女性のひたむきな情熱をあざやかに描いた自伝的作品」。 (画像は、「シャーロット・ブロンテ 大久保康雄『ジェーン・エア〔下〕』|新潮社」より)

 大作を時間をかけてじっくり読むのが好きな小生。その性癖はますます嵩じているようである。
 けれど、予てより挑戦したいと思いつつ、果せないでいる大作が幾つもある。
 頭から撥ね付けられたり、中途で息が切れてしまったり。

 中途で切れてしまった作品は、セルバンテスの『ドンキホーテ』やプルーストの『失われた時を求めて』など。
 プルーストは、恐らく三回の挑戦で読んだ量を合算すると、全体の量に相当するはずだが、大概が重なっているので、今年後半は、半年を費やして、今度こそ『失われた時を求めて』を全体を通して読破したい。

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← シャーロット・ブロンテ/著『ジェーン・エア〔上〕』 (大久保康雄/訳 新潮文庫) 「孤児として、伯母に育てられたジェーンは、虐待され、ローウッド寄宿学校にいれられる。そこで八年を過した後、広告を出し家庭教師として赴いた先に居たのは子供と家政婦だけだった。散歩の途中助けた人物こそ、屋敷の主人ロチェスターであると知ったジェーンは、彼と名門の貴婦人とのロマンスを聞き、胸が騒ぐ。孤独と戦いながらも不屈の精神で生きぬく女性を描いた青春文学」。

 頭から撥ね付けられている本(の一つ)は、本居宣長の大著『古事記伝』である。
 そもそも古文を読む素養がないし、その上、難解そうな本居宣長の大著。
 古事記関連の本は、当の「古事記」も含め、それなりに読んではきたが、本居宣長の大著『古事記伝』は、ずっと敬遠してきた。
 そもそも、図書館でも本物(というか、岩波文庫版であれ、本居宣長全集の中のものであれ)自体、観たことがない。
 今度も、本物には挑まず、神野志 隆光著の『本居宣長『古事記伝』を読む 〈1〉』という形になる。
 自力が足りないのだから、仕方ない。

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