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2013/05/08

アトランティスロマン!

 7日(火)、「大西洋の海底に「陸地」発見 アトランティス痕跡?」(日本経済新聞)なるニュースが世界中(少なくとも日本とブラジル)を駆け巡った:

ブラジル・リオデジャネイロ沖の大西洋にある海底台地で、陸地でしか組成されない花こう岩が大量に見つかり、かつて大西洋上に大陸があったことが判明したと、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)とブラジル政府が6日発表した。「アトランティス大陸のような陸地が存在した極めて強い証拠だ」としている。

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→ パッと見て、この花の名、分かるだろうか。苧環(おだまき)の花である。いよいよ満開。釣鐘状に俯いている花を下から撮影。スカートの中を覗きこむようで、ちょっとドキドキしてしまった。

 詳しくは同上サイトや報道を参照願うとして、かなりスケールの大きな話で、ロマンや夢、夢想を沸き立たせる。
 ガキの頃、エジプトのピラミッド、インカ帝国などなどと併せ、漫画の本などに折々特集が組まれ、尽きることない想いに駆られたものだった。

 さらに、ニュースなどによると、「アトランティスは大西洋にあったとされる伝説の古代大陸。高度な文明を誇り、約1万2千年前に沈んだと伝えられるが、これまで痕跡は見つかっておらず、実在したかを含め長年、議論を呼んできた。今回見つかった「大陸」は数千万年前に沈んだと推定され、人工構造物も現時点では見つかっておらず、時期や実態が異なるが、ロマンをかき立てる重要な発見といえそうだ」という。

 子供の頃、マンガ本オンリーで、あまり本は読まないほうだったが、SFだけは別だった。
 中でも、ジュール・ヴェルヌはお気に入りの作家。
ジュール・ヴェルヌの古典的SF小説である『海底二万里』は、「潜水艦小説のはしりでもある。作中でアトランティスの海底遺跡が登場」するもので、他の作品共々、吾輩のロマン心を勇躍させてくれた。

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← ジュール・ヴェルヌ作『海底二万里』中のアトランティスの遺跡の挿し絵(1869年)

 ガキの頃以来、途絶えてしまっていたのが、再度、アトランティスロマンに掻き立てられたのは、高校から学生時代にかけてのことで、プラトンの諸緒を読み齧ったこともあり、哲学はそっちのけでロマンに浸りそうになった。
 そもそも、「アトランティス( Atlantis)は、古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』(Timaios)及び『クリティアス』( Kritias)の中で記述した、大陸と呼べるほどの大きさを持った島と、そこに繁栄した王国のことである。強大な軍事力を背景に世界の覇権を握ろうとしたものの、ゼウスの怒りに触れて海中に沈められたとされている」ものなのである。

 次にアトランティスロマンに掻き立てられたのは、ついに海に沈んだアトランティスの痕跡発見か、というニュースが躍った頃のことだった。

 上掲の転記文中、痕跡は見つかっておらず、というくだりには異論をさしはさむ向きもあるかもしれない。
 というのも、いわゆる、地中海説が一時期、まことしやかに語られたものだった(以下は、「アトランティス - Wikipedia」より):

サントリーニ島の火山噴火説が現在有力。サントリーニ島は阿蘇山のような巨大なカルデラの島であり、サントリーニ島の爆発による津波によって滅んだミノア王国(ミノア文明)をアトランティスとする。年代、及び位置についてはプラトンの誇張としている。

 小生は、この説が浮上したときは、根が素直なものだから、ついに決着したのかと思い込みそうになったものである。

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→  手塚治虫の漫画『海のトリトン』 「アニメではトリトン族の滅亡はアトランティス人とポセイドン族のストーリーが書かれ、原作版では一部、ムー大陸の事が書かれている」とか。(画像は、「海のトリトン - 僕が想うこと - Yahoo!ブログ」より) 手塚治虫については、拙稿「手塚治虫作「雨降り小僧」」など、幾度か採り上げたことがある。


本稿関連拙稿:
「アトムが飛んだ日」からタクシー稼業のこと
手塚治虫作「雨降り小僧」
ジュール・ヴェルヌ著『月世界旅行』
ジュール・ヴェルヌ…オリエント
バチスカーフ

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