ジャーマンアイリスの季節へ
畑はもちろんだが、庭を見て回るのは日課である。
楽しみなのかどうかは、今一つ自分の気持ちが掴み切れていない。
→ ジャーマンアイリスの蕾。今にも庭のあちこちで咲きそう(拙稿「ジャーマンアイリスは我が家向き !」参照)。
面倒だけど、仕方なく…というのが正直なような気がするが、庭をゆっくり歩いて回る習慣が出来てしまって、いつしか楽しみの域に入りつつあるような気もする。
さすがに、両腕を越しの後ろ辺りで組んで、一端の大名気分で歩くわけではないが。
昔はあった小さな池も、今は埋められて、池の周りを巡るという楽しみがないから大名気分じゃない、というわけではない。
有名無名(← 小生にとっては)の植物が季節ごとに違った形で、あるいは思いがけない場所で目に飛び込んでくる。
そんなに種種雑多な植物が生い茂るわけではないのに、名前の分からない草木が多いってのは不思議である。
植物好きなら、たまらないエリアなのかもしれない。
それを、畑(野菜作り)も庭の面倒見も好きじゃない小生が世話をするなんて、宝の持ち腐れのような。
← ジャーマンアイリス(09/05/20撮影) 上掲の蕾の状態のアイリスと同じ場所。 (画像は、「「ツル植物をスダレ代わりに」余談 」(2009/05/21)より)
今の時期となると、姫女苑や鈴蘭、ドクダミ、ムラサキツユクサなどがその花の咲きっぷりで妍を競い始める。
その一角に、今にも参入しそうなのが、ジャーマンアイリスである。
これは別名で、正式にはドイツアヤメなのか。
「本種は、アヤメ属の植物を交雑して作出されたもので野生のものはない」とか。
「季節の花 300 ジャーマンアイリス(ドイツ文目 German iris)」が詳しい。
「Iris(アイリス)はギリシャ語で「虹」の意味」ってのに、まず、へえー、である。
→ 「匂いイリス(においイリス)」(5月1日撮影) てっきり、(ジャーマン)アイリスだと思い込んでいたが、ちょっと違う種類だった。 (画像は、「2分の1と3分の2の間」より)
「古くから勇気や知恵の象徴とされている。紀元前1500年頃のエジプトのファラオ(王)の墓石には、このジャーマンアイリスの絵が彫られているものがあるらしい」というのも、初耳である。
地中海地方が原産というから、かの地の人々には、格別な思い入れがあるのもむべなるかな、なのだろうか。
紫色と白とが絶妙のバランスで取り合わせとなっている、あの気品に満ちた花でいっぱいの我が庭を早く歩いてみたい!
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