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2013/05/20

繰り返し見る夢

 夢に同じような場面が、幾度となく出てくることがある。
 夢の筋は違っているようなのだが、最後に出てくる光景は、決まって、特定の場面、情景というような。
 その一つに、座椅子のようなものに体を埋め、その椅子に乗っかったまま、そこらじゅうを移動して回るという夢がある。

Sscn4033

← 庭の一角に謎の植物が群生している。

 座椅子に腰掛けている自分は、地上数十センチのところで宙に浮いている。
 腰を捻ると、カーブしていく。 
 体をスイングし、胸を逸らすと、体は座椅子ごと宙にせりあがり、地上の障害物を乗り越える。
 自在に舞っているようでもあるが、自分が宙に浮きたいと思っているのか、定かではない。
(「間に合わない」参照。)

 それとは別に、恐らくは東京在住時代の一時期利用していた、地下鉄に関する夢もしばしば見る。

 何処かの駅のホームに立っている。
 渋谷だろうか、新宿だろうか。西武線のようでもあり、京王線のようでもある。井の頭線かもしれない。
 いずれにしろ、始発駅であり、ターミナル駅。
 幾つもの路線が分枝していく、その切り替え、乗り換えポイントでもある。

 東京の繁華な一角。数知れない人たちの波。自分もその一人のはずなのだが、実際、急ぎ足で行く人々の中に居るのは分かるのだが、それでいて、自分はここから別れていく二つの路線のプラットホームの狭間で宙に浮いているような奇妙な感覚を持て余している。

 目的地へ行くには、これらの路線を超え、もっと他のプラットへ向かわないといけない。
 迷路で迷っている自分。
 間に合わない…

 これは、何度となく見る夢の一場面である。
 しかも、いつも尻切れトンボで終わってしまう。
 結末もなければ、展開もない。
 立ち往生して終わってしまうのだ。

Sscn4004

→ これも不明な植物。黄色の小花が愛らしいのだが…。(「母子草 (ははこぐさ)」では、という指摘をいただきました(5月20日)。)

 何処から来たのか、なんとなく、夢の中ではそれなりの脈絡があるような気がする。
 それなのに、起承転結の起承までは目覚めた瞬間、きれいさっぱり忘れてしまう。
 掻き消されるようでもある。
 とにかく、恐らくは、調布か吉祥寺へ向かわないといけない…という目的地らしいものだけは、夢の末期でははっきりしている。
 ただ、自分がおよそ関係のない路線のホームを目の前に、茫然と立ち尽くしているのだ。
 何か、思い出以上に重い何かの苦い体験が潜んでいるのだろう。
 重すぎて、思い出せないほどの何か。

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