カモたちとの再会?
昨日、自転車を駆っての買い物の帰り、いつものように近所の公園の脇を通ったら、公園の向かい辺りにある水田で懐かしい光景を目にした。
それは、水田を餌を啄んで泳ぐ番(つがい)のカモ(恐らくは、マガモ(真鴨))の姿。
富山は県により、一等米の収穫率の向上をめざし、数年前より田植えの時期を連休の頃からずらし、15日頃に行うよう指導されている。
今は、田植えも終わり水も張られ、一段落したところ。
人が田に入り込む心配もないからか、カモたちが飛来してくる。
無論、カラスは言うまでもない。
カモたちの水田への飛来は、昔からなのだろうが、なかなか間近で観察する機会には恵まれない。
昨年にしても、家の茶の間の窓から遠望はしたが、近づいての観察は叶わなかった。
それだけに、今回の遭遇は嬉しい。
ところで、ちょっと不思議なのは、カモたちは、普段、棲息している場所からは遠いはずのこの地が水田状態になっていることに、どうやって気づくのだろう。
鳥たちの間で、噂が噂を呼んでいる?
それはともかく、4年前、初めてこの事態に気付いた、その騒動(?)を再掲してみたい。
(以下、「緑滴る山々と合鴨と」(2009/05/18)からの抜粋。)
完成間近の公園の光景を眺めたりして、我が町でほとんど唯一、残っている田圃の脇を通りかかったら、驚いた。
合鴨が水田に!
合鴨農法?
まさか、大規模な田圃というわけでもないのに、合鴨農法をやっているとは ? !
あるいは、たまたま貴重な田圃…つまりは水田…つまりは湿地(湿原)ということで、マガモが飛来してきたのか。
いずれにしても、一昨日だったか耕運機で田植えをしたばかりの田圃にカモが二羽、居るのは間違いない。
それも、自転車で通りかかった、その小生の足元に二羽のカモたちがいるのだ。
番(つがい)のカモなのだろうか。
雨だけじゃなく、風も収まっていて、水が張られて角度によっては鏡のように見える水面をカモが餌を啄ばみつつ泳いでいる。カモたちが移動するたびに、水面に波紋が広がるのが見ていて楽しい。
→ カモたちが飛来する田圃の近所には、マンションなどがあったりするが、畑も隣接していて、人が近づく恐れは少ない…ようだ。
小生がデジカメなど取り出すものだから、警戒しているのか、一羽は小生に対して真横を見せている。必ず小生に対し、カモの眼が真っ直ぐに向いているわけである。
もう一羽は、餌をせっせと啄ばむ。水の中に嘴を突っこみ、カエルなのかミミズなのか分からないが、探しているようである。
昔と違って、農薬も撒布しないか、最小限に止めているはずである。
住宅街のど真ん中に残る、貴重な田圃なのだ。
その奥隣りには今はマンションが建っているが、その敷地は以前は我が家の田圃だった…のだが、十数年、あるいは二十年以上も昔、手放してしまった。
大八車で我が家との間を往復したり、田圃で遊んだり、そんな足あとがマンションの駐車場の下に残っている…はずもない!
← 朝顔だろうか、庭の片隅にちょこんと顔を覗かせていた。
多分、小生を見張っているのがオスで、食べるのに夢中なのがメスなのだろう。餌をたっぷり取って、栄養を蓄え、子供を産み育てる大事に備えているのだろう。
その内、小生があまりに長く眺めているからなのか、それとも、餌があまり見つからないからなのか、カモたちは鞍替えしていった。
(以上、「緑滴る山々と合鴨と」(2009/05/18)からの転記終わり)
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コメント
私が住む町内には田んぼは30年近く前に無くなりました。買い物に行きます「大阪屋ショップ 太郎丸店」横に一枚だけ田んぼが残っていて、今年初めて数羽の鴨が来てました。
毎日、スーパーに来る数百台の車と、数千人のお客さんの横で鴨が悠々と泳いでます。不思議な光景で私もデジカメで写真を撮りました。
投稿: SILVIAおじさん | 2013/05/19 18:58
SILVIAおじさんさん
市街地には、段々、田圃が見られなくなってきましたね。
我が家も7年ほど前に稲作を止めてしまって、近所では、水田が二枚(一軒)だけ。
鳥たちの貴重な棲息場。
カモから数メートルのところまで近づいたのに、気づいているはずなのに、堂々と餌を啄んでいました。
天然の合鴨農法(?)に感激です。
投稿: やいっち | 2013/05/20 17:56