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2013/05/24

我がお宝騒動顛末

 晴天の日が続いている。
 日ごろ、野暮用が多くて、家事ができずにいたが、今日は畑や庭仕事と思ったが、一週間ぶりにプールへ。
 まずは体が第一である。

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←竹島慎二編著 『富山県謎解き散歩』(新人物文庫 新人物往来社) 車中での待機に読み始めた。18歳で富山を離れた小生、地元富山のことを知らない。富山のことを知ろうと、いろんな本を読んだり、パンフレットの類に目を通したり、ネットやテレビ、新聞の情報を入手しようとしている。むろん、耳や目からの情報も。

 果すべき用事は多々あるものの、予てより気になっていたことがあったので、今日は思い切って、その所要を果たしにも出かけた。

 それは、我が家の唯一の財産である(かもしれない)、あるお宝(かもしれない)がある。

 しかし、ホントに値打ちがあるのかどうか、確めておきたい。
 それは、天保丁銀(てんぽうちょうぎん)である。
 しかも、それが3つもある。
 古銭のカタログを見ると、一個だけでも数万円。それが掛ける3個だと、下手すると十万円近く!
 そんな皮算用というか、撮らぬ狸の何とやらといった思いがムクムクと湧いてくる。
 しかし、本物なのかどうか。
 本物だったら、どうして父は台所の隅っこに追いやっていたのか。
 隠していた…のだろうか。

天保丁銀 - Wikipedia」によると、「天保丁銀とは天保8年11月7日(1837年)から鋳造が始まり、同12月18日(1838年)より通用開始された丁銀の一種で秤量貨幣である。保字丁銀(ほうじちょうぎん/ほじちょうぎん)とも呼ばれる」とか。
 銀の含有量もそこそこである。
 古銭など今は収集の趣味としては人気が薄れていても、この貨幣の重さからしても、ある程度の価値はあるはずだ…。

 欲深い小生である。思わぬお小遣いになるやもしれない。
 いや、正直なところ、本物に違いないと思い込んでいた。
 父がモノを大事にする人間だということは知っている。
 ただ、鑑定眼、識別する目はどうだったは分からない。
 家には掛け軸が何本もあるが、小生のような父よりはるかに目のとろいものにも、複製品か、そうでなければ、父が定年後、何十年も打ち込んできた篆刻の作品を軸装したものばかり。

 要は、カネメのものとして期待できるのは、この天保丁銀3個だけなのである。

 結果は…敢え無く沈没。
 店の主人曰く、一言で、これは玩具(おもちゃ)です! 型に流し込んで作った偽物です!
 一挙に期待の念は、暗澹の念に様変わり。
 本物なら、一個一個、職人が作ったので、同じものがない。全部、何処かしら微妙に違う。
 しかし、持参した品物は、全て全く同一品。それは、型で作ったからこそ、だという。

 なーんだ、である。
 がっかり。
 もしかしたら、父は、何処かの店で、あるいは誰かに、本物ということで高い金で買わされたのかもしれない。
 それが後日、何かの機会に、偽物、贋作、玩具に過ぎないと気づかされたのだろう。
 だから、あんな台所の薄暗い一角に、掃除をすれば誰でも見つけられる隅っこに箱に入れて追いやって(隠して)置いたのではなかろうか。
 
 実を云うと、一緒に「藩札」の入った箱も古物店に持ち込んだ。
 一枚一枚、封筒に入れ、それぞれに購入価格(かカタログ価格)や何処の藩の藩札か、などが墨で書かれている。
 これだけあれば、さすがに一定の値打ちはあるだろう…。
 購入価格を(何十年も前の入手らしい)単純に加算しても、なかなかの額になる。

 念のために説明しておくと、「藩札 - Wikipedia」によると、「江戸時代に各藩が独自に領内に発行した紙幣である」。

 結果は…やはり轟沈。
 店の主人、曰く、どれもありふれたものですし、そもそも程度の悪い品物が多い。
 藩札は財政の逼迫した各藩が膨大な量を刷った。
 要は不渡り手形。
 多くの商人や家臣らが、手元に抱え込むことになったのだろう。

 たとえば北陸より北、つまり東北などの藩の藩札だと流通している数は少ないので、それなりの人気はあるが、持参したものは、上記のごとし。

 持参したものを一山で売っても、数千円だろう。

 ああ、父はせっせと藩札を集めたんだろうけど、こういった古い札や藩札を収集するのが人気だったころは値打ちがあっても、今はもう二束三文の扱いとなってしまった。
 だから、偽の天保丁銀共々、台所の片隅に追いやられる運命と相成ったと察せられる。
 
 というわけで、吾輩のお宝騒動は、呆気なく、一場の夢と潰えたのだった。

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コメント

こんばんは。
我が家にも古い銭が沢山残されています。叔父が収集をしていたのですが、古銭の価値は分からないのでそのままにして置いてあります。

投稿: シゲ | 2013/05/24 20:49

シゲさん

古銭や切手などは、父の遺品です。
値打ちがあるかどうかは、遺品としての価値とは別物ですね。
大切なものとして残していけたらいいです。
一方、家にある食器やいろんな封筒などは使われないまま、棚などに残っている。

昔は大家族で、これらの食器などが使われたんでしょうが、もう、使われることはありそうにない。
小生には子供はいない。残しても意味がない。

散逸するくらいなら、家の補修などに使いたい、なんて思ったのですが、おカネにはならないようで、諦めました。

投稿: やいっち | 2013/05/25 22:01

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