立山連峰で4番目氷河か
今日もだが、土日が桜の満開の時期である。
が、生憎、土日は荒れた天気になるという。
肝心のチンドンコンクールは、屋内開催となるかも。
ちょっと残念。
→ 鹿島槍ヶ岳から望む剱岳の三ノ窓氷河と小窓氷河 (画像は、「氷河の一覧 - Wikipedia」より)
もう、先週のことになるが、「立山連峰で4番目氷河か 全長200メートル、流動確認 」(47NEWS(よんななニュース)といったニュースをラジオで耳にした(ニュースの詳細は末尾に記す)。
富山に居住する小生が富山で耳にしたニュースなので、全国的なニュースなのか、ローカルな話題に過ぎないのか、定かでないのがもどかしい。
「国内初の現存する「氷河」を立山で発見か?」(立山の雪|とやま雪の文化|富山県)以来、次々に氷河が発見されてきた。
これまでの三つの氷河は、下記:
御前沢氷河 - 立山(富山県)
小窓氷河 - 剱岳(富山県)
三ノ窓氷河 - 剱岳(富山県)
そこへ、今度、「立山連峰で4番目氷河か 全長200メートル、流動確認 」と相成ったわけである。
← 南面する車道沿いの細長い花壇に、雪柳を2株、植えた。雪は苦手だが、雪柳は好き。少しは和む風景になるか。
富山県は、地理的には、海はもとより、山で特徴づけられている:
南には飛騨山脈(日本アルプス)が控え、山間部には「白川郷・五箇山の合掌造り集落」として世界文化遺産に登録されている五箇山、立山信仰などの山岳信仰で有名な立山連峰、山岳観光ルートの立山黒部アルペンルートなどがあり、日本で唯一、氷河が現存する。
この地理的特徴もあって、「2009年現在、「近世高岡の文化遺産群」と「立山・黒部 ~防災大国日本のモデル -信仰・砂防・発電- ~」を世界文化遺産に登録することを目指している。もし登録が実現すれば、1つの県に3つの世界文化遺産を保有する県となる。また、立山連峰や黒部峡谷などを世界自然遺産に登録することを目指す動きもあり、立山・黒部地域はいわゆる世界複合遺産としての登録を目指す可能性もある」!
「立山連峰で4番目氷河か 全長200メートル、流動確認 」(47NEWS(よんななニュース):
富山県の立山カルデラ砂防博物館(同県立山町)の調査チームは29日、埼玉県で開かれた日本地理学会で、富山県の立山連峰・剣岳(2999メートル)の雪渓で見つかった氷の塊「氷体」がゆっくり動いており、国内4番目の氷河の可能性が高いと発表した。博物館の飯田肇学芸課長(57)によると、氷体は剣岳西側の斜面にある「池ノ谷右俣雪渓」で見つかり、全長約200メートル、幅は最大で約50メートル、厚さは最大で約40メートル。昨年9~10月、全地球測位システム(GPS)などを使い2カ所で調査した結果、水平距離で月に11センチと15センチの流動が確認された。
関連拙稿:
「氷体調査3年、実結ぶ 立山·氷河認定」
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コメント
我々山を活動舞台とする者にとってはとても興味があります。特にイケノタンは私の雪渓デビューの場所であり、その時の印象は今でも強いです。
その後さまざまな氷河を歩きましたが、劔の記憶からすれば学問的な定義づけとは別に只の残雪の万年雪ではないというのは明らかでした。それは規模や深さや流れている形状の特徴です。
当時は氷河を知らなかったので全く分かりませんでしたが、劔の谷に比較して小規模で不明確なアルプスの氷河を経験すればするほど、劔のそれに気が付きました。月15CMならかなり早い氷河となりますね。その辺りで古い層の雪が比較的早く吐き出されてしまう可能性が高いのでしょう。年間で2Mとすると、早ければ百年で末端ですからね。
投稿: pfaelzerwein | 2013/04/06 20:17
pfaelzerweinさん
イケノタンは私の雪渓デビューの場所!
これは、忘れられない思い出の地ですね。
初耳です。
伺った話、実際に、数々の雪渓を渉猟し、氷河を観たことのある型ならではの実感ですね。
「月15CMならかなり早い氷河となりますね。その辺りで古い層の雪が比較的早く吐き出されてしまう可能性が高いのでしょう」というのは、小生もちらっと想わなくはありませんでしたが、氷河にも新陳代謝じゃないけど、新たに出来つつあるものもあるのでしょうね。
投稿: やいっち | 2013/04/07 21:45