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2013/04/27

リフレ政策は膨らし粉!

 世の中、安倍晋三首相の経済政策「アベノミクス」とやらで、なんだか賑やかになりつつある。
 少なくとも世の一部ではそうである。
 毛利元就の(やや心配な息子たちへの遺訓なのか)、かの三本の矢は折れにくい…は、本当なのか。
 大胆な金融緩和、機動的な財政出動、民間投資を喚起する成長戦略が三本の矢らしいが、三竦みってことはないのか。
 一番難しい成長戦略が心許なく見えるのは気のせいか。
 
 益を被るのは一部だが、害を被るのは大多数の庶民、という結果に終わらないように、それだけは願う。

 いよいよリフレ政策が取られ始めた。
 リフレーション…日本語では通貨再膨張策。
リフレーション - Wikipedia」によると、「リフレ政策は、アメリカの経済学者であるトーマス・サージェントやピーター・テミンらの「政策レジームの変化」の研究を踏まえ、日本の経済学者岩田規久男の『昭和恐慌の研究』から生まれた政策」だという。

 いろいろ難しいことはあるが、要は、「リフレ政策の中心はマネーストックを大幅に増加させること」以外の何物でもない。

「経済学者の浜田宏一は「物価が上がっても国民の賃金はすぐには上がらない。インフレ率と失業の相関関係を示すフィリップス曲線を見てもわかる通り、名目賃金には硬直性があるため、期待インフレ率が上がると、実質賃金は一時的に下がり、そのため雇用が増える。こうした経路を経て、緩やかな物価上昇の中で実質所得の増加へとつながっていく。その意味では、雇用されている人々が、実質賃金の面では少しずつ我慢し、失業者を減らして、それが生産のパイを増やす。それが安定的な景気回復につながり、国民生活が全体的に豊かになるというのが、リフレ政策である」とか。

「リフレ政策を通じて、物価上昇で実質賃金が低下し、企業収益が増えることで雇用拡大の余地が生まれる。ワークシェアのアイデアと同じだ」って。
 なんだ、やっぱり、実質賃金が低下するってじゃないか!

 あるいは、膨大な額に上る国民資産を相対的に縮小させることが狙いなのか。
 なんて云うと、悪意があるように受け止められないかねないので、国家が抱える超巨額の負債(国債などなど)を、相対的に縮小できたらいいなーという悲願が隠れているのか。
 リフレ政策は、「デフレと資産デフレの解消」が狙い目のはずが、逆に気がついたら国民も国家の資産も思いっきり目減りしちゃってた、なんて結果に陥らないという保証はどこにある?

 じゃぶじゃぶマネーを市中に流して、挙句の果て、国家(経済)の破綻という結果になりそうな予感のほうが、小生の中では強く感じられる。

 リフレ政策は、金満政策であり、リフレーションといいつつ、膨らし粉(脹らし粉)で、今の政治的社会的閉塞状況を思いっきり膨らませることによって、歪みも矛盾も閉塞状況も見えづらくしようとする策略。
 つまりは、今の政治家らの無策の表れ、惨めな足掻きなのではないか。
 
 昨今、憲法の改正(を安易に行えるように変える!)とか、教育の在り方についても論議が喧しい。
 教育への政治の関与という悪夢!

 あるいは、国家が破綻し、社会が混乱し人々の心が荒廃する、その予感があるから、その用心のため、教育を位置から見直し、国家なるものへの忠誠心を涵養し(強要し)、国内が乱れきってしまうことを回避しようというのだろうか。
 憲法を何が何でも都合のいいように改正(改悪)しようというのも、まさかの事態に陥ったなら、何処かの国のように、国の外に敵(仮想敵で済めばいいが)を作って、国民の憤懣を政権中枢に向かわないよう、地ならしをしているのではなかろうか、なんて心配してしまう。
 
 まあ、金持ちは、国家が破綻したら、その泥船からは、さっさと国外へ、あるいは火星へ逃げ出すだろうが。
 残った人々は、互いに足の引っ張り合いとなるのか。

「昭和27年にサンフランシスコ講和条約が発効し、日本が独立を回復した4月28日を「主権回復の日」と位置づけ、政府が同日に都内で式典を開く方向で検討を進めている 」(拙稿「天皇皇后両陛下の式典出席に異論あり 」参照)。

 この式典を権威あるものに仕立てるため、現政権は天皇の政治利用も辞さない覚悟のようだ。
 利用できるものは何でも利用する……タカ派の首相の本領発揮である!
 
 今後、ドンドン天皇の政治利用の機会が増えそうな気配が濃厚だ。
 たださえ忙しい身、皇后さまは体調だって思わしくないのに、なんていうことだろう。

 戦後の保守政治家は、いろいろあっても、国家の自主独立へ向けて努力を傾注してきた。
 アメリカ軍の施政下にあっても、日本の自主性を確保しようと努力を重ねてきた。
 主権は戦後間もなくであっても皆無ではなかったはずだ。
 逆に本当に完璧な自主性を唱えるなら、現今の沖縄に限らぬアメリカ軍の日本国上空での巨大な制空権が奪われたままなのは、なぜに放置したままなのか。

 どんな状況下にあっても、過去の政治家たちは艱難を耐えて(戦中もだが)戦後を生き抜いてきたのではなかったか。

 上からの押しつけでは、、失われ既存した社会の絆も安寧も取り戻すことも蘇ることもありえないだろう。
 


関連拙稿:
国益を口にする資格
天皇皇后両陛下の式典出席に異論あり

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