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2013/04/15

水仙が花盛り

 春の到来と共に山茶花の季節は終わり、椿の花盛りの時がやってきた。
 けれど、その椿ももう終わりに近づいている。
 多くの花が、まるごと、ボタッと落ちているし、落ちないまでも萎れて、褐色などに退色していて、見ていて哀れな気がする。

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 長年、山茶花も椿も一緒くたにしていて、我が家の山茶花は冬の真っ盛りに咲き始め、冬の間ずっと咲くやつもあれば、冬の終り…春の到来と共に蕾が一気に咲き始めるのがあって、ヴァラエティに富んでいると思っていたが、春に咲き始めていたのは、椿だと指摘された。

 花が丸ごと落ちるから、どうも山茶花とは様子が違うなーとは思っていたのだが。
 ということで、我が家には、山茶花の木より椿の木のほうが多いと判明した次第。
 その椿には、淡いピンクの花のもあれば、濃いピンク…赤紫の花のもある。どちらも、それぞれに美しい。

 椿の開花の時期の終りと相前後して、水仙の花が盛りである。
 他にムラサキツユクサやムスカリの花、アセビの木の花、満天星ツツジの鈴蘭風な小花などが咲き始めている。
 
 水仙の花は、小生が帰郷した五年前に、苗(球根)を買ってきて植えたら、何ら手を加えることなく、ドンドン咲いていってくれた。

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 一年草かと思っていたら、翌年もその後もずっと、勝手に咲いてくれる。
 それどころか、畑の土を移動した際に、球根も移動してしまったようで、今では我が家の庭の随所に水仙が大小の群生となって咲くようになった。
 望外の結果である。
 ただ、庭や畑を弄り過ぎて、父母が健在だったころにはもっと多彩で華やかだった庭が、すっかりくすんでしまった。
 なので、椿もだが、水仙の咲きっぷりには感謝しかない。

原産地は主にスペイン、ポルトガルを中心に地中海沿岸地域、アフリカ北部まで広が」っていて、日本には「ニホンズイセンが古くに中国を経由して渡来したといわれている」とか。

 以下のナルキッソス(Narcissus)の話は、有名である:
 

Narcissus という学名は、ギリシャ神話に登場する美少年ナルキッソスに由来する。神話によると、ナルキッソスは、その美しさにさまざまな相手から言い寄られたものの、高慢にはねつけ恨みを買った。ついには、そんな彼への呪いを聞き入れた復讐の女神ネメシスにより、水鏡に映った自分自身に恋してしまった。水面の中の像は、ナルキッソスの想いに決して応えることはなく、彼はそのまま憔悴して死ぬ。そして、その体は水辺でうつむきがちに咲くスイセンに変わった、というものである。だからこそスイセンは水辺であたかも自分の姿を覗き込むかのように咲くのである。

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 水仙というくらいだから、水辺に似合うのだろが、少なくとも我が家の水仙は、水辺どころか、畑の一隅や庭の隅っこに、元気いっぱいという感じで咲いていて、水辺を欲するようには見えない。

 それはともかく、ナルシズムについては、以前、以下のように書いたことがある:
 

 人は誰でもナルシストの気味が多少なりともあるという。古(いにしえ)はいざしらず、数知れぬ鏡やガラス面や写真(カメラ)やビデオなどが満ち溢れている現代にあっては、鏡面に映る自分の姿かたちを見ずには一日たりとも過ごせない。
 それは本人が望むかどうかに関わらず、である。
 さて、ギリシャ神話ではナルシストの傾向を神の罰として、つまり人にとっての所与、天与のものとして説明(物語化)されている。
(略)美がその人にとっての一番琴線に触れるものであり、他人が何と言おうとそれが美だと思えるとしたら、その美というのは、その人の生まれ、育ち、環境、資質、そういったその人の全ての象徴でもあるのだろう。
 美が普遍性があるかどうかは別にして、とにかく我にとってそのようにしか映らない、この至上の美に勝る美があるだろうかと思えるとしたら、その瞬間において、その人はある意味、その本人の中の、あるいはその本人を通じての天のある種の極限的ビジョンを見ているのに違いない。
 つまりは、人は根底において自らが描き自らが見る美しか見ることができないのではないか、ということだ。
 端的に言って、人はナルシストたるしかありえない、と小生には思えるのである。

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→ 畑の隅っこに初めて水仙の株を植えた時の光景。水仙を植えたわけは、「初めて水仙を植えたのも、ちょっと大袈裟に表現すれば、土との宣戦布告のつもりだし、同時に、土と陽光と水と空気との恵みを初心に帰って思い知るのだという、自分への言い聞かせのつもりでもあるのだ」などと書いているが、実は違う… → 拙稿「水仙を植えたわけは」参照!

水仙を植えたわけは
水仙…ナルシスの花の香

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