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2013/04/22

庭の片隅の苧環

 相変わらず異常とも思える低温の日が続いている。
 今朝など、2度台だったか。
 電気ストーブの赤い熱線が頼もしいような、物足りないような。

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 庭や畑仕事をしない日でも、日に二度は家の周りを見て回る。
 特に今は、畑に植えたばかりの野菜の苗類の育ち具合も心配だし、やはり植えたばかりの庭のクリの木(の苗木)やバラ、照手桃も気に掛かる。

 中でも、南面する車道沿いの細長い花壇に植えた、三重カナメの苗木の様子が気になってならない。

 7本、植えたのだが、そのうちの1本は、植えて間もない頃から葉っぱが萎れたように、項垂れてしまい、早くも1本、脱落なのか……と覚悟を迫られていた。
 その1本、一昨日の追加の水遣りが功を奏したのか、それとも一昨日の夜から翌日の未明にかけての冷たい雨が効いたのか、あるいはやはり一昨日、慌てて設置した木柵が覿面だったのか、今朝見たら、他の苗木同様、葉っぱが艶々していて、元気いっぱいだった。

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→ 7本、植えた三重カナメ。今のところ、問題ない状態。このまま根付いてくれるだろうか。

 あれほど庭を彩ってくれていた、水仙の花々がほとんど萎れかかっている。
 その中にあって、水仙の仲間なのかどうか分からないが、際立って見事な艶やかな白が際立つ花が依然、咲き誇っている。
 名前は分からないのがもどかしい。
 ドウダンツツジやアセビも、鈴蘭の小花のような可憐な、釣鐘状の花々を、それこそ鈴なりに咲かせていて、真珠のネックレスを首だけじゃない、胴体にも、体中に撒き飾ったようで、壮観である。

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← アセビ同様、今、鈴蘭のような小花を数知れず咲かせている、ドウダンツツジ。

 椿の木が我が家には何本も育っているが、随分と花びらが落ち、そろそろ椿の赤紫や淡い桃色の花の時期も、ようやく終わりかなと思わせられるが、さに非ず、近くで観察すると、蕾がまだまだいっぱい生っていて、今咲き誇る花びらが次々と落下しようと、私たちが出番を待っているのよ、と機を伺っていて、頼もしい。

 梅の木が今年も葉っぱが結構、賑わせていると思ったら、ひそかに期待していた梅の実が、まだ小粒ながらなかなかの数、生っているのに今日、気づいた。
 今年も自前の梅の実で梅酒を作れそうな予感がする。
 帰郷した年はともかく、その翌年も、次の年も不作だっただけに、去年、今年の元気さに安堵。

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→ 梅の実が一杯、生っている。今年も自前の梅の実で梅酒ができそう。

 庭の隅っこ、誰も気づかないような一角に、苧環(おだまき)が一叢、育っている。
 冬の間、それこそ冬が終わりを告げるような時期も、完全に萎れて茶褐色のとなっていたのが、四月早々の頃から緑の葉っぱを復活させ、今では葉っぱが生い茂るようになっている。
 今年も苧環の、あの独特な蕾、そして花を愛でることができそうだ。

 苧環については、思い出があって、「一輪の苧環をめぐって」と題した小文を綴ったことがある。
 今年も花が咲いたら、何かしら書き綴ってみたい。

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← 苧環(おだまき) 拙稿「一輪の苧環をめぐって」に開花の画像を載せてある。

 読書のほう、仕事もやや忙しく、車中の読書がはかどらない。
 自宅は自宅で、庭や畑仕事で、体がきつい。今日も、溝(どぶ)浚いで、夕方の今、体の節々が痛む。
 それでも、小島信夫著の『私の作家遍歴』は第一巻を読了し、第二巻に突入。
 浩瀚な本を読むのが快感になってきた ? !

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