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2013/03/16

「インカ帝国展」へ!

 昨日は全国的に晴れ!
 富山も例外ではなく、朝から真っ青な空が広がっている。
 朝方は、薄っすらと氷が張っていたほどに寒い。

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← 「まなざしのある少女のミイラ」(チャチャポヤ=インカ レイメバンバ博物館) 画像では分かりづらいが、ガラス越しでも実物をじっくり観察すると、眼球の名残りがはっきり見える。虚ろな目は何を見ているのだろう…

 しかし、やや風はあるものの晴れというのは、腰の重い小生をさえ、ほんの少しは行動的にさせる。
 洗濯に、トイレ掃除に、廊下や寝室のモップ掛け、庭の落ち葉拾い、外れたシェードの紐の締め直し、そして、野暮用になるが、おカネのやり繰りのため、外出。
 せっかくの晴天なので、自転車を駆って。

 これが、片雲の風に誘はれて、漂泊の思ひやまず…なら風情もあろうが、まあ、目的はどうあれ、市街中心部へと、いざ見参!
 所要が済んだので、買い物だけ済まし、帰ってもよかったのだが、やはり片雲の風の誘惑には勝てず、短い脚を伸ばして、「富山県民会館(美術館)」へ。

「インカ帝国展(富山展)」がかねてより開催中なのは知っていたので、つい足が向いてしまった。
チューリップテレビ インカ帝国展 マチュピチュ「発見」100年」にてその内容が伺える。

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→ 「インカの失われた都」マチュ・ピチュの風景 (画像は、「インカ帝国 - Wikipedia」より)

 ガキの頃、恐らくは漫画の本の特集などで、エジプトのピラミッドなど、世界の神秘と謎の地(遺跡)への興味を掻き立てられたものである。
 インカ帝国への関心も、そうだった。
 その後、関心の幅は広がり、関心を深めるすべも多様となった。

 インカ帝国に限らず、南米(さらには中米、そうマヤ文明!)にははるかに長い歴史があることも知ったし、それ以上に、スペインなどの蛮行も知った。

 単純に神秘とか謎とかではなく、入り組んだ政治的宗教的民族的思惑が錯綜している、まさにその人間劇全般へ関心は広まった(深まったとも思いたいが)。

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↑ 「マチュ・ピチュ」 (画像は、「マチュ・ピチュ - Wikipedia」より)

 それでも、インカ帝国への関心は、世界への関心への一つの原点として、思い入れが深いのである。
 マヤ文明も興味は尽きず、マヤの神話「ポポル・ヴフ」の日本語訳には、三島由紀夫も賛辞を寄せていて、刊行された当時、興味津々で読んだものだった(「三島由紀夫の「ポポル・ヴフ」賛・・マヤの宗教の悲哀の本質が、露呈している - 始まりに向かって」参照)。

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← 「インカの帝国の征服における主要な出来事の一つ、1533年8月29日、最後のサパ・インカアタワルパの死」 (画像は、「インカ帝国 - Wikipedia」より)

 今回は、先年、非常な評判を呼んだ「インカ帝国時代、神に捧げる為生贄となった少女のミイラ」はさすがに来ていないが、ミイラ五体が展示されていて、中でも、眼球が残っていることでも有名な少女のミイラは、想像を掻き立てるものがあった。

 展覧会へ行くと、例によってカタログを購入。
 今回は、ショップでベルも買った。
 呼び鈴なのか風鈴なのか分からないが、妙なる音色に惹かれて!
 これからは、片雲の風じゃなく、風鈴の音色に誘われて…となるやもしれない。

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コメント

おお、インカ帝国展、東京では先にやりまして、ミイラ、小さいのが来てましたね。
マヤ、マヤ歴では、昨年末で世界が終わるとか話題になったけど、大きなマヤの暦が一周したというだけの話しなのですよね。
昨日仙台行ってきました、地下鉄工事していて、大震災が嘘みたい。
魯迅が仙台で学んだんですね、碑がありました。

投稿: oki | 2013/03/16 22:14

okiさん

さすが、東京へはいち早く行ってるんですね。
インカ帝国ロマンは、ガキの頃の漫画に掻き立てられたような気がします。

まなざしのある少女のミイラは印象的です。

そういえば、インカ帝国時代の15歳の少女のミイラは、話題になりましたね:
http://douganewsatume.seesaa.net/article/207097366.html
これは、あまりに生々しいミイラです。


仙台、行ってみたいです。

投稿: やいっち | 2013/03/17 21:49

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