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2013/03/18

三度目の観光タクシー

 過日、観光タクシーのご用命があった。
 これで通算三回目。
 観光タクシーとは何か、に答えられる知識も経験もないのだが。
 一定の時間、一定の料金で、一定の(といっても多少の融通が利く)コースを案内する。

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← 「海王丸」 修理が終わって、3月20日から一般開放される。

 これまでは、一時間半だったが、今回は二時間半だった。
 時間の許す範囲内で、富山市(あるいは多少ははみ出る)を観光案内する。
 現役を退かれた年配の夫婦で、日本各地を旅行して回っておられるとか。

 タクシーの車内には、いつでも観光タクシーのニーズに応えられるよう、コース設定や料金案内のパンフレットが常備されている。
 お客さんは、その案内を参考に回るべきコースメニューを選べる。
 お客さんが予めプランを持っておられるなら、その要望に従って走る。
 観光タクシーといっても、ドライバーは観光地へ案内するだけ。
 現地ではお客さんだけで行動する。
 現地で詳しく案内できるほど、各地の事情に通じているわけではないし、ガイドするだけの勉強をしているわけではない。

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→ 昨年、開通した「新湊大橋」 北陸有数の斜張橋。美しい。

 ただ、車内では、回る観光地などについての一般的な説明はする。
 それ以上に求められるのは、富山(県・市)のことについて。
 走りながら、この通りはどうだとか、富山の歴史、文化、風俗、産業、などなど、こちらに情報(ネタ)が豊富なら、話も発展しようというもの。

 今回のお客さんたちは、もともと勉強家らしいし、勉強熱心でもある。
 しかも、前日、呉西方面(氷見や高岡市など)を旅され、相当程度、情報を摂取されていた。
 今日は、富山の呉東(富山市から東側)を旅しようというわけ。

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← 昨年11月から、いよいよ新しい富山駅の建設が始まった。早くも骨組みが。新幹線の高架を跨いでいる。

 富山のローカルな話題についてはともかく、一般的な社会常識などは、小生よりはるかに豊か。
 話題は、おわら風の盆のこと、水の都・富山と売薬業とのこと、産業のこと、富山出身の政治家(有名人)、風土、歴史的建造物、などなど多岐にわたった。

 時間が限られているし、小生の知識も乏しい。
 説明を求められると、自分の不勉強が思い知らされる。
 例えば、富山発の有名な企業や産業は、と問われて、ぼそぼそしか答えられなかった。

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→ 民俗民芸村の「民芸館」 近くの売薬資料館の評判がいい。

 小生は、帰郷して五年。
 そもそも富山人の常識に欠けている。
 帰郷してからは、最初のうちは、病院やデイサービスと家を往復するだけだったし、父母が亡くなってからは、タクシー業に身を投じ、日々やることといえば、庭仕事に畑仕事。
 帰郷して五年で映画へも一度も行ったことがない。
 美術館などへも、五年で数回。

 外食も、一人になってからは、年に二度ほど吉野家さんへ行くのが贅沢に感じられるほどの貧乏人。
 折々、お客さんに富山の美味しい食べ物屋を問われるが、パンフレットや噂話(評判)上の知識しかなく、自信を持って勧められない。
 寿司屋だって、入ったことがない(そもそも、この数年、寿司を食っていない)。

 そもそも、観光タクシーのドライバーとしては、あまりに心許ない!

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← 今年は我が家の梅の咲きっぷりがいい。…ちなみに、我が家は観光コースに入りません!

 本などからの知識は、これからも摂取するだろうが、自らの体験で語る、実のある情報を提供できないのが情けない。
 それでも、車内でたっぷりお喋りできたことが楽しかったし、嬉しかった。

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タクシーエッセイ」カテゴリの記事

コメント

予備知識が豊富なお客さんも、ある意味難しいんですね。
私は不勉強ですが、行きたいところだけは決めます。
でも、予定外のところのほうが面白かったりして…。
沖縄に行ったとき、運転手さんにソーキそばの美味しいところを聞き、カウンターだけの大衆的な店に案内してもらいました。
抜群に美味しかったなぁ。
タクシー仲間の口コミに頼るとか(笑)

投稿: 砂希 | 2013/03/18 21:26

砂希さん

限られた時間の中で、効率的に観光地などを回ろうとするなら、ある程度、事前の勉強はしておいたほうがいいかも。
せっかく、そこへ行ったのに、もう少し足を伸ばせばいけたはずの観光地へ行きそびれたってこともありえるし。
一方、ハプニング的に思いがけず…ってのも、それはそれで愉しいかもしれない。

食べ物屋さん、タクシー仲間に聞くことは多いですね。それぞれおすすめの店は違うけど。
ただ、今は景気が悪く、タクシー運転手は、食堂へ入るより、持参の弁当、あるいはコンビニで済ますって人が多いようです。
少なくとも、富山では近年、タクシーが停まっている食堂なんて見かけません。そんな景気のいいドライバーは滅多にいない。
かくいう吾輩も、東京時代は、昼食も夜食も外食でしたが、富山では営業中は、コンビニオンリーなのです。
淋しい限りです。

投稿: やいっち | 2013/03/18 23:54

僕は沖縄に行った時観光タクシー利用しましたがー参加者少なく、バスの催行が不可能になったー一緒に運転手と昼メシ食べましたね。
まあ沖縄は、観光地が限られているけど、富山は失礼ながら何処が観光地か、僕なんかにはわからないので、運転手任せかな。
弥一さんは、二時間といったら、どことあそこに案内するというプランはたてられますか?
富山駅工事、こちらは、渋谷駅や下北沢の再開発ー街変わりますね。
ところで、弥一さんは、東北大学、何処のキャンパスだったのですか?僕が行った時は青葉キャンパスが近かったですね。

投稿: oki | 2013/03/19 00:45

okiさん

観光タクシー、堂々と自信を持ってできたらいいなー、とは思うけど、なかなか大変そう。
勉強はもちろんだけど、サービス精神も必要ですね。

観光地を案内するにしても、相手の方の興味・関心の在り処を嗅ぎ取るセンスも必要ですね。
エンタメか、カルチャーか、歴史か民俗か、食あるいは民芸なのか、映画などの撮影場所とか。
その上で、一定の時間にどこを案内するか、考えることになるでしょう。

大学は、教養部の頃は、片平キャンパス、専門になってからは、青葉キャンパスでした。
でも、どちらもそれぞれに思い出がある。

投稿: やいっち | 2013/03/19 21:34

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