もうすぐ全日本チンドンコンクール
金曜日、肌寒い一日だったが、富山でも開花宣言が出た。
例年より早め。午前中、桜並木も見事な松川沿いを車で流していたら、桜の木の芽がピンク色に染まっていて、ボチボチ咲きかけていると思ったら、案の定、開花宣言が出た。
三分咲きですらないのに、宣言が出ることに、やや戸惑いの念も覚えたが。
→ 「全日本チンドンコンクール」チラシ (画像は、「富山商工会議所/全日本チンドンコンクール」より)
満開になるのも、間近であろう。4月の5日頃か。
丁度その頃、第59回 全日本チンドンコンクールが催される:
「富山商工会議所/全日本チンドンコンクール」
「全日本チンドンコンクール」とは、「富山県富山市で毎年4月上旬の土曜、日曜日の2日間にわたり開催される富山の春を彩る祭りである。金曜日には前夜祭が行なわれる」(「全日本チンドンコンクール - Wikipedia」参照)もので、今年は、4月の5、6、7日である。
「富山商工会議所/全日本チンドンコンクール」によると:
コンクールの始まりは50数年前にさかのぼります。
昭和20年の富山大空襲により、市街地は壊滅状態となりました。
その後、廃墟からいち早く立ち上がり、市の復興がほぼ完成した昭和30年、富山市に明るさと平和感を与えようと、富山商工会議所や富山市の発案で「全国チンドン・コンクール」というユニークなイベントが誕生しました。
このイベントは、全国のプロのチンドンマンがその技と アイデアを競う全国唯一のコンクールとして話題を呼んでいます。全国に鳴り響く『チンドン』の音色。
人と人のふれあいの街角に、郷愁のメロディと笑いの渦が巻き起こります。

← 東京在住時代に見かけたチンドン屋さん (画像は、「来週は全日本チンドンコンクール!」より)
念のため、説明を示しておく。
「チンドン屋は、チンドン太鼓と呼ばれる楽器を鳴らすなどし、また平成の時代には珍しくなった出で立ちで人目を集め、その地域の商品や店舗などの宣伝を行う日本の請負広告業である」(「チンドン屋 - Wikipedia」より)。
→ 5年前のチンドンコンクール(パレード)の一場面 (画像は、「「チンドン大パレード」へ(1)」より)
以前も本ブログで紹介したが、「チンドン屋」が現れる文学作品も興味津々(「チンドン屋 - Wikipedia」より)。:
創作作品として、永井荷風「燈火の巷」(1903)、室生犀星「チンドン世界」(1934)、江戸川乱歩「陰獣」(1928)、武田鱗太郎「ひろめ屋の道」(発表年不明)、幸田文「ちんどんや」(1954)、梅崎春生「幻化」(1965)、黒岩重吾「朝のない夜」(発表年不明)、平岩弓枝「チンドン屋の娘」(1982)、奈良裕明『チン・ドン・ジャン』(1990)、エッセイとして田中小実昌「あのこはチンドン屋の娘だった」(1979)、渋沢龍彦「チンドン屋のこと」(1981)などがある。
富山市でのチンドンコンクールとは別に、「ちんどん博覧会」も行われているらしいが、委細は不明。
← 5年前のチンドンコンクール(パレード)の一場面 (画像は、「「チンドン大パレード」へ(2)」より)
ところで、上記したように、全国チンドンコンクールは富山市で催されているが、肝心の富山には、チンドン屋さんはいないとか(丁寧に調べたわけではないが、営業する姿を観たことがないのは事実)。
チンドン屋関連拙稿:
「チンドン屋」
「チンドン屋がテーマの作品」
「来週は全日本チンドンコンクール!」
「「チンドン大パレード」へ(1)」
「「チンドン大パレード」へ(2)」
「富山といえば…チンドン屋篇」
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