隠岐の海から隠岐諸島の周辺へ
大相撲春場所10日目(19日・大阪府立体育会館)では、「白鵬が10連勝 2敗は隠岐の海 」(注目ニュース:@niftyニュース)といった状態である。
← 隠岐諸島 島前。2008年7月 (画像は、「隠岐諸島 - Wikipedia」より)
日馬富士が優勝戦線から早々と脱落気味(優勝の可能性はまだあるが…)。
今場所の相撲を盛り上げてくれそうなのは、今や隠岐の海一人となったような。
まだ、残り5日なので、余談は許さない。何が起きるか分からないのが、荒れる春場所なのだし。
それはそれとして、隠岐の海に注目。
「隠岐の海歩 - Wikipedia」によると:
隠岐の海 歩(おきのうみ あゆみ、1985年7月29日 - )は、島根県隠岐郡隠岐の島町出身で八角部屋所属の現役大相撲力士。身長192cm、体重156kg、血液型はO型。島根県立隠岐水産高等学校出身。本名は福岡歩(ふくおか あゆみ)、愛称はあゆみ。得意手は右四つ、寄り。最高位は、東前頭筆頭(2011年11月場所)。
察せられるように、「島根県隠岐郡西郷町(現・隠岐の島町)で生まれる」とあり、やはり出身地名を四股名に採ったもののようだ。
「出身の隠岐島には、神社の改修などの慶事があれば夕方から翌日の昼まで相撲を取り続ける「古典相撲」の風習があり、本人もそれに親しみ4歳から廻しをつけていた」というのは、興味津々。
隠岐の海が優勝でもすれば、全国放送で当地の特集が組まれるやもしれない。
「<1>隠岐の海 視界開けた」( 山陰 元気印 企画・連載 島根 地域 YOMIURI ONLINE(読売新聞))が面白いし、参考になる。
せっかくなので、「隠岐諸島 - Wikipedia」を参考に、隠岐の海の出身地である「隠岐諸島」のことを少しメモっておく。
「隠岐諸島は、島根半島の北方約50kmにある諸島。隠岐群島、隠岐島(おきのしま)とも呼ばれる」とか。
やはり歴史が興味深い。
「この四島には縄文早期や前期に、既に人々が住みつき、本土と活発な交流があった跡が石器や土器に現れている」こともさることながら、何といっても、「古代には隠岐諸島をもって隠岐国が置かれていた。古くから遠流の島として知られ、小野篁、伴健岑、藤原千晴、平致頼、源義親、板垣兼信、佐々木広綱、後鳥羽上皇、後醍醐天皇、飛鳥井雅賢などが流された」ことは、知る人も多いだろう。
余談だが、女優の田中美佐子さんも隠岐郡隠岐の島町(旧海士町)の出身だとか。
小生にしても、「加藤楸邨と隠岐と」(2006/05/24)なる記事がある。
その末尾で、以下の一文を転記している(「歴史ー加藤楸邨(俳人)」より):
楸邨が隠岐へ渡ったのは、昭和16年、36歳の時でした。当時は、太平洋戦争の始まる直前であり、俳人たちにも思想的な弾圧の手が伸びはじめた暗く重苦しい時代でした。俳句界から孤立し、孤独と混沌を抱えた楸邨の胸に、隠岐の荒々しい自然と、流された後鳥羽上皇の孤独が押し寄せ、一気に178句の連作が生まれたのです。
島の風土は、人に何事かを想わせずにはいないようだ。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 数学は数楽じゃなく、音楽は音学じゃない(2023.10.03)
- 歳暮……雪囲い作業やり直し(2021.12.16)
- ハーンのイギリスへ嘗ての中国へ(2020.05.30)
- 山村…古道を歩きたい(2020.05.22)
- 片雲の風に誘はれて(2020.04.09)
コメント